男と女の違い ~女性性はみんなのオアシス~

一般に男性が理論的でポジティブであるのに対して、女性が感情的でネガティブであると言われますが、どうしてそのような違いがあるのでしょうか。

今回はリクエストにお答えして、男性と女性の感じ方の違いがどうしてできたのか?ということと、女性性の魅力と女性性のリーダーシップについてもお話していきます。
女性性は生きるパワーの源。女性が女性性の真価を受け入れることによってパワーアップし、男性も女性性を自然と受け取りやすくなっていきます。

女性性を受け取ることができた男性は、渇きが潤い、しなやかさと持久力に優れ、いつまでも輝いていられるでしょう。真実の男性性が育まれるでしょう。
女性性はみんなの心のオアシスです。平和への道です。男性も女性も、どんどん受け取っていきましょう。

◎リクエストを頂きました◎
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こんにちは。
毎回とても興味深く拝読させて頂いております。

私の友人の言葉で腑に落ちないことがありましたので、リクエストすることにしました。

男性の友人が、
「女でポジティブな人をみたことがない。女は全員ネガティブだ。」
と言います。

確かにネガティブな面をもつ女性は多いと思いますが、女性は必ずネガティブなのでしょうか?
男性にもネガティブな人はいますが、逆に女性でもポジティブな人がいるのでしょうか?

男性も女性も、ポジティブ・ネガティブ両面を持っていると私は思うのです。
ただ、よりどちらかに偏るということは確かにあるように感じます。
そして、それが女性がネガティブに偏る傾向にあるような気が。

これは何かが影響しているのでしょうか。
それとも、男女差は本当はないものなのでしょうか。
もし機会があれば教えて頂きたいです。
宜しくお願い致します。
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リクエストをありがとうございました。

男性にも女性にもポジ・ネガの両方の面はありますが、感情面において、男性よりも女性のほうがネガティブ・サイドを担当するというのは、一般によくあることですね。
(女性性に磨きをかけたようなハートフルな男性もいらっしゃいますが、今回の心理学講座ではリクエストにちなんだ内容にさせていただきますね。)

●男性と女性の違いの成り立ち

一般的に、男性のほうがネガティブなものは嫌う傾向があります。弱さを嫌う傾向がありますね。
厳しい世の中を生きていくために、そして何かを守るために、「競争」とか「どちらが正しいか」とか、そういったものの見方をせざるを得ないからです。

女性は、まだ幼い子供時代から、ままごとや少女漫画などを読み、人間関係と男女関係に興味を持って自然に学んでいきますよね。

一方、男性は、幼い時期から、「男の子なのに泣くんじゃありません」とか「男なら耐えろ」とか言われて育つし、読む漫画にしても、「世界で一番強いのは誰か?」とか、そういった内容のものばかりですよね。競争意識が育つ代わりに、人間関係とか男女関係のことを勉強する機会は女性よりも少ないわけです。

人間関係・男女関係というのは、いかに繋がるか、親密になるか?ということがカギですよね。
競争したり比べたりするのではなくて、どうやって仲良くなっていくか?ということなんですね。

人が仲良くなるには、楽しいとか面白いとか、ポジティブな面だけではなく、寂しいとか、悲しいとか、ネガティブな気持ちも、お互いに分かち合ったりすることで、より絆が強くなったりしますね。

人間関係・男女関係においては、感情がカギになりますから、感情面でより成熟している女性側の方がリーダーシップをとってゆくほうが、スムーズに関係性が築けそうです。

ネガティブな感情をも感じられるからこそ、次から次へと得ようとする「使い捨て」のようなことをせず、いま周りにあるものたちへの愛おしさや、感謝の気持ち、慈悲・慈愛の気持ちがあふれてくるのです。

「いかにハートフルな関係性を創っていくのか?」というところは、女性の最も美しいところであり、そのような女性は男性にとっては尊い存在でしょう。

そして、そのように育まれてゆくことによって、男性にも潤いと休息が与えられ、男性たちも、社会においてそれほど酷い競争をしなくてもよくなるというわけです。

●女性性はみんなのオアシス

女性性を欲していない人など、いないのではないでしょうか。人間は皆、女性から生まれてくるからです。
女性性は私たちみんなにとって「ふるさと」「命のパワーの源」なんですね。

男性が女性性や感情を切り離すのは、女性性の価値や、真の強さをまだ知らないか、もしくは、女性性(感情)を怖がっているからでしょう。(一般に、男性にとって、「お母さんというのは怖いもの」=「パワフルな女性は怖いもの」という概念があります。)

男性に、女性性の価値を本当に伝えてゆくには、まずあなた自身が女性であることの喜びを受け取っていて、女性として輝いていることがとても大切です。

あなたが自分が本当は何を感じていて、何が欲しいのか・・それを思考ではなく、心から追求することです。
それは時に号泣しなければわからないくらいに深い意識に隠れている場合もあるでしょう。

それでも、心を開いてゆくにつれて、あなたの女性性は開いていきます。

あふれ出る泉の如く、与えても与えても枯渇することのない、ハートの力があなたのもとにやってきます。

●違いを超えて

世界には女性性「潤い」が必要です。
特に乾いた、感情の切り離されたような社会においては。

戦争をしている国や、軍事的になっているような場所では、女性性は特に切り離されています。

でもだからこそ、慰めや、オアシスのような女性性が必要なんですね。

男性でも、女性でも、感情を感じることができなければ、無意味さから、死に至るからです。

人間関係の輝きは、感情を感じることから、ハートを開くことから。

そして感情にあまり浸りすぎないことも大切です。

私たちの意識にはあらゆる二元性があります。

男性性と女性性
理論と感情
平和と戦争
ポジとネガ
陽と陰
愛と怖れ
集団と個人

でも、どちらか一方だけが正しいってことはありませんね。

“この二元性に橋を架けたい”って気持ちを大切にしていきたいですね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

対人関係、恋愛、個性、才能、感情の問題など、様々なお悩みに対応するベテランカウンセラー。 深い意識を熟知し、問題を根本解決へと導く。 世界各国で長年にわたり精神世界を学ぶ一方、大手芸能事務所の番組制作協力をワンクール担当する等、豊かな感受性を生かしてカウンセリング生活を楽しんでいる。