自分嫌いを直す方法(2)~好きなことをしているときの自分は好き~

好きなことをしているときの自分って自分のこと好きなんですよね。でも、その実感ありますか?そう、好きなことしてる時って自分のこと好きってあまり思ってないんです。

だから、気付きにくいもの。そこで、できるだけ自分が好きなことをすることをいつもお勧めしているんです。そうすることで、より自分自身が高まりますから、少々嫌なことでも突き抜けてできるのです。

好きなことをしているとき、私たちは自分のことが好きなんですよね。

例えば、カラオケが好きな方はカラオケで歌ってる時の自分って好きじゃないですか?
ヨガが好きな方はヨガをしてるとき、自分のこと大好きじゃありません??
サッカーが好きな方、サッカーをしてるとき、観てる時、すごく自分のことが好きになっていませんか?

甘いものを食べてる時・・・
お酒を呑んでいる時・・・
旅の計画を立てている時・・・

好きなことをしてるときの自分って自分のことが好きじゃないですか?

でも、「まあ、確かに・・・」と思いつつも「ん???え?どうだっけ??」と思いませんでした?

「自分のことを好きになる」というテーマを扱う時、とても重要な気付きがそれなんです。

「自分のことが好きな時、自分のことを好きだとは認識していない」

ということです。

誰かを好きになった時や物を好きになった時の興奮、熱さ、ときめきとは違うんです。
まあ、いわば、41歳の私は41年間付き合ってきた自分ですからね。
いまさら「自分のことが好きでドキドキしてときめいちゃう!」なんて返って気持ち悪いと思いません?

正確に言えば、誰かを好きになった時に感じる興奮やときめきは「近づきたい、手に入れたい欲求」「嫌われる不安」「うまく行った時に手に入るもの」など様々な要素が絡み合って生まれる気持ちなんですね。
それは「他人」や「モノ」が対象だから生まれる気持ちなんです。

「自分のことが好き」というのはもっと静かな物、もっと「自然な物」と言えるんです。
つまり、自分のことが好き、というのはとても“自然なこと”なんです。

子どもたちはみんな自分のことが大好きです。

だから、好きなものを主張するし、周りの人のことも大好きです。
幼い頃は私たち、みんな、自分のことが好きだったんです。

だから、気が付けば自分のことが好きじゃなくなっていた方。
本当は「思い出す」だけでいいんです。

「好きになる」のではなく「好きだったことを思い出す」ことが自分嫌いを直すことであり、自分を好きになることなのです。

さて、そのために何ができるか?と言うと、自分が今、好きなことをする時間をただ増やすことが一番ではないでしょうか。

カラオケが好きな人はカラオケに行く時間をもっと作りましょう。
旅好きな方は旅の計画を立てるか、かつての旅の記憶を整理してみましょう。
甘いものが好きな人は甘いものを食べたり、作ったりしてみましょう。

さて、その時に「いや、それは分かるけど、でも・・・」と思った方。
「カラオケなんて行っちゃダメ」と言われるなど、好きなことを制限されたら皆さんはどんな気分になりますか?

すごく気分悪いですよね?
苦しいですよね?

好きなものを我慢しなきゃいけないことほど苦しいことはないんです。
(だから、好きな人を失う経験はすごく辛いのです。)

私たち今までで好きなことをいっぱい制限して生きてきました。

親や先生が禁止したものもたくさんあるでしょうし、自分から先読みして諦めたこともあるでしょう。
恋や人間関係がうまく行かなくなって好きなものを遠ざけた人もいるでしょう。

私たち、そういう経験をしているので「好きなもの=苦しいもの」という図式を心の中に築いてしまっているんです。

先日もあるセミナーで「どんどん好きなことを優先してやりましょう」と伝えると、「そんなことして本当にいいんですか?」て何度も聞き返されました。
その方がどれくらい好きなものを禁止して生きてこられたかが分かる反応です。

時間的、経済的な制限はあろうかと思います。
しかし、それを鑑みても、好きなものをする時間をぜひ、最優先で取り込んでみてください。
ゲーム、漫画、好きでいいじゃないですか?
何の役に立たないと、誰が決めたのでしょうか?
本当に時間の無駄なのでしょうか?

好きなことをしてるとき、私たちは自分のことが好きで、とても気分がいいんです。
気分が良かったらできること、いっぱいありますよね?
仕事だって気分よくできるようになるのです。

好きなものがある方は、まずは出来ることから。

好きなものが分からなくなっている方は、しばし、何だろうなあ?とだけ思っておいてください。

「思い出すだけ」ということを知っていれば、昔好きだったものに出会えるかもしれません。

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