●お受験

5年になる長男は3年生から某塾に通っています。
以前から私の中には「中学、高校はどうしても私立」という強い意志がありました。
私は公立一貫、主人は中学から私立一貫。それでも私が私立にこだわり続けたのは、主人に勧められたからではなく私に学歴コンプレックスと経済的コンプレックスが強かったからだと思います。
そして現在の公立中学の在り方。
・昔のように5教科ではなく9教科重視だということ
・高校受験には内申書の占める割合が高いということ
・ゆとりの時間が多いこと
もちろん総合的人間性を養うには必要不可欠な内容かもしれません。でもあの頃の私には「大学受験に必要のない教科を勉強しても仕方がない。ゆとりの時間より必須教科の授業をした方がよい」としか思えなかったのです。
子供のためという大義名分のもと自分のこだわりにはまっていました。
某塾に行き始めた頃は週2回の授業。嫌がる長男を勉強する体制に整えるだけで時間が過ぎ、10分程で
「わからない、わからない、いやだー」と泣き叫び走り回って抵抗。
私も横に座り、ご機嫌をとりながら優しく教えますが3〜4回同じ内容を説明しても、理解してくれないと徐々に私のイライラが増していき
「さっき説明したでしょ!なんで何度言ってもわからないの!!やる気あるの!!」
「どうしてこんな簡単な問題がわからないの?小さい子でもわかるよ!!」
と大声を張り上げ、頭、顔を叩いたり、外に追い出したり。それでも長男は
「もう、やらない。いややー」と反抗を繰り返し、まるで戦争のように・・・・・
毎回毎回30分程度の勉強をさせるだけで疲労困憊状態でした。
私の中でどんどん罪悪感が増していくのを感じていました。
・・・・般若のような顔で手を挙げてしまう私、あれほど嫌がっているのに勉強させている私、ヒステリックに怒る私に怯える長男・・・・
心の中では好きなようにさせてやりたいと望んでいるのに、どうすることもできない出口の見えないトンネルに入っているようでした。
長男は少年サッカーチームに入り、週末はサッカー三昧。ヴィッセル神戸の練習場へも一人で出かけていくほどのサッカー好き。
「勉強しないならサッカーやめるか?」
「いやや、サッカーだけは絶対やめない」
主人とも男同士の約束をしたこともありました。
その後も全く上がらない成績。勉強しない長男との戦いの日々。「親の指導がなってないのでは」という身内からのプレッシャー。
そんな重みに耐えかねて私は限界にきていました。
受験まであと2年。私の方がまいってしまう。もういやだ・・・・
そんな時友人から別の塾を勧められ「塾を代えたら勉強するかもしれない」そんな希望と共に塾を代わることに。
しかし、2ヶ月もしない内にテストを無断で欠席したり、白紙の答案用紙を出してみたり。
反抗的な態度をとるようになってきました。
本人も私も追い詰められ、「もう限界」という時に担任の先生に呼び出され言われた言葉が
「このままでは他の生徒さんの足も引っ張りますし、本人さんにとっても何のメリットもないと思います」
一瞬張り詰めた糸が切れたように私は大泣きしてしまいました。
一体何のためにここまで中学受験に固執していたのだろう。。。
なぜ長男の気持ちを優先できないのだろう。。。
しばらくの間凍ったように身動きできなかったのを覚えています。
先生の言葉は私の固執した考え方を正すきっかけとなりました。
私の人生ではなく、あくまでも長男の人生。
その後主人と長男が話し合いをして「全く勉強をしないわけにもいかないだろう」という主人の希望もあり、結局元の塾に戻ることに。今考えてみれば塾を代えても、勉強そのものが嫌な長男が急にやる気をおこすはずもありません。
あれから1年。相変わらず公開テストは一切受けないので、同じ塾の友人に
「ももいー、テストぐらい受けろよー」
と忠告されているのを聞くと、親としてはとても複雑な気持ちになります。
「勉強は大嫌い。でも塾に行くのは好き。サッカーの友達がたくさんいるから。。。。」
と長男は言います。
親同士の間で中学受験の話になると不安になったり、夜3〜4時間テレビを見てゲラゲラ笑っていたり、夕方6時から朝まで寝てしまう長男を見ると「勉強しなさーい」とつい怒鳴ってしまうこともまだまだありますが・・・でも1年前の追い詰められた気持ちはとても楽になりました。
いつやる気になるのか、それが今年なのか、中学に入ってからなのか、高校に入ってからなのか、私にわかるはずもありません。
私にできることは、「勉強嫌い、サッカー好き、友達好き、」そんなありのままの姿を受け入れて認めてあげて、ただただ果てしない可能性を信じることだと思います・・・・

この記事を書いたカウンセラー

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