◇”奇跡”を起こすには?

こんにちわ、成井です。
成井家の話題提供者は、いつも母親です。
時には「・・・それは誰に向けてしゃべってんの!?」と、
漏れ聞こえてくる話題が私に向けたものなのか?
はたまたとてもしっかりした独り言なのか?
の判断が微妙なラインで彼女のおしゃべりが繰り広げられます。
クイズ番組などでは、テレビに向かってまるで出演者の1人のように問題と苦
悩して、解答にリアクションして〜!と大忙しです(笑)
そんな成井家ですが、今話題の中での1番のトピックスは
「祖母の甲状腺に癌が見つかった」
ということです。
私の母にとって祖母は、自分の母親になるのですから、その心配ぶりも尋常で
はありません。
幸いにも今のところ良性で、頼れる甲状腺の専門医を見つけたようで手術も決
まり、まずは一安心な様子です。
祖母はもう86歳ですから、逆に今まで大きな病気もなく、曾孫までいるのはと
てもラッキーなことなのかも知れません。
最近、私の周りで”癌”というキーワードがよく出てきます。
それは、友達の親だったりとか、友達自身だったりとか、両親の友達だったり
とか・・・。
カウンセリングの中でも身内や本人の問題として扱うことの多いテーマです。
もちろん、私が大人になって、関わる人が増えたことや、自分も含め周りの人
達が癌を発症する可能性のある年齢に近づいてきたということがあるのでしょ
う。
しかし、カウンセラー的にちょっとこの出来事に意味をつけるとしたら、今何
かこのテーマから私自身が学ぶことがあり、そしてその気づきを多くの人に還
元するべき時期が来ているのかもしれません。
先ほど、祖母は86歳で、しかし今まで大きな病気もなく、曾孫までいる。とい
うことを「ラッキー」と呼びました。
私がカウンセリングの中で今回の癌というテーマを扱う時には、意識して使っ
ている訳ではないのですが、”奇跡”という言葉がキーワードのように出てき
ます。
突発的な形で問題が発生した際には(まぁ、多く問題とは晴天の霹靂のごとく
起こるのですが・・・)、私たちは希望を見失ってしまい、道に迷ってしまい
ます。
そして今の状況が絶望的に思えれば思えるほど、奇跡的な事を望みます。
しかし、同時に私たちは心のどこかで「奇跡なんてない!」「神様なんていな
い!」と信じている部分があったりしますので、その分葛藤がおき、また絶望
が深くなります。
問題が大きければ大きいほど、自分の存在の小ささが際立たされる感じもしま
すし、力の無さを思い知らされます。
「自分には何もできない・・・」と感じる無力感は、私たち誰にとっても耐え
難い感情です。
私は1番苦手な感情です(涙)
そして、こうしたネガティブな感情かあると、今が苦しいだけでなく、この気
持ちが未来にも反映されますので、「この先何もよいことは起こらない」と更
に不安を駆り立て、絶望感が増す・・・。という悪循環が生まれやすくなって
しまいます。
「今が辛い」というのもしんどい状態ですが、過去や未来にその辛い感情が映
し出される状況ほど、身動きできなくなるものはありません。
だからこそ、そういうときにこそ、ぜひもう1度周りを見つめなおしてもらい
たいんです。
その奇跡は、もしかしたらあなたが今望んでいる形の奇跡ではないかもしれま
せん。
しかし、そこには必ず”奇跡”を見出すことができます。
私の祖母は、病気が発覚してからも「よりよいお医者さんを!」「より万全の
体制で手術してもらえる病院を!」と探しては問合せを続けたらしいです。

っても気丈です。
そこには祖母の強さが見えます。
祖母も私と同じ現在は兵庫県の姫路に住んでいるのですが、つい2日前も定期
健診をかねて京都の病院に行って来たようです。
ついでに京都にいる曾孫と戯れてきたようで、母に見せられた写真にはご満悦
な笑顔が写っていました。
そこには私が昔から感心し続けている行動力と、そして楽しむ!ということに
対して妥協をしない素敵さがあります。
茶道の先生をしている祖母は、86歳になった今でも自宅を開放してお稽古をし
ています。
姿勢も、私なんかよりもよっぽどピシッとしています(笑)
今の私には自分が80歳越えてもカウンセラーをしているか?と思うと想像がで
きませんから、祖母の情熱の強さと、一過性ではない”本物”を感じさせてく
れる存在です。
「そんなことを奇跡とは呼ばない!」と言う人もいるでしょう。
しかし、癌という問題が起きた今、私には今までのいつもどおりの祖母の姿や
行動の中に、多くの祖母の偉大さが見えてきます。
そこには彼女の頑張りや強さが詰まっています。
そしてそれこそが、きらきらと輝く”奇跡”に見えるのです。
そう感じた時に、
「その彼女だからこそ、これからも奇跡を起こせる!!!」
ということを、疑いなく信じることができます。
すると、未来は希望に満ち溢れたものに感じられるのです。
”奇跡”とは特別大きなことではないのかもしれません。
本当は、自分のすぐそばにあり、それも人生を通じてたった1度や2度という
わけではなく、至る所で何度も起こり続けているものなのかもしれません。
今の自分の周りにごく自然とあるものの中にラッキーやミラクルを意味づける
事こそが、”奇跡”なのかもしれませんね。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。