私たちの人生を決める潜在意識のストーリー(1)~潜在意識にあるもの~

望んでないのに起きてしまう問題、あるいは、頭で分かっていてもなかなかできないことって多いんじゃないでしょうか?それは私たちの意識していない世界(潜在意識、無意識)の世界からのメッセージと捉えます。
私たちは幼少期から潜在意識に様々なストーリーを書き込んできていて、それが今の問題へと繋がるのです。

潜在意識の中にあるストーリー

私たちの心は「(顕在)意識」「潜在意識」「無意識」に分けられると考えています。
さらに、その「意識」と「潜在意識+無意識」の比は、4:96とも5:95とも言われ、要するに心全体から見ると、私たちが認識し、理解し、思考している「(顕在)意識」は本当にわずかと言えるんですね。

だから、あなたがが全身全霊(のつもり)で「今日こそはお部屋の掃除をするぞ!」と気合を入れても(これが顕在意識)、潜在意識が「ええ、そんなのめんどくさいじゃない。しないよ」と思っていたら、4:96のパワー差により、結果として「掃除をせずに、テレビを雑誌を見ながらだらだら過ごす」ことになるのです。

つまり、私たちが願いを叶えたいと思っても、あれを本気でやりたいと考えても、こうしなければいけない、とスケジュールを決めたとしても、意識レベルだけではどうしようもならず、あなたの潜在意識(+無意識)の協力なくては物事は思い通りに行かないのです。

「頭で分かっているけどできないこと」って皆さんもたくさん出会うことがあろうと思います。
それはあなたの潜在意識(+無意識)が「したくない」「欲しくない」と思っているからだと考えていいのです。

これは願いだけでなく、あらゆる問題に共通するものでもあります。

私たちカウンセラーは起こって欲しくない問題が起きるのも、潜在意識からの何らかのメッセージであり、目的があることだと捉えるのです。

この潜在意識には様々なストーリーが入っていると考えられます。
よく「私たちは人生のシナリオを自分で書いている」と言われます。皆さんも、そんな言葉を耳にしたことがあろうかと思います。

恋愛がうまく行かないのも、仕事でトラブルに巻き込まれるのも、結婚生活がギクシャクするのも、お金の問題で行き詰るのも、家族に問題が生まれるのも、病気になるのも自分が描いたストーリー(シナリオ)通りなんです。

もちろん、そんな意識はないと思います。
ただ、たとえばあなたが女性だとして、あなたのの心の中に「男性って信じられるものではない。だから、男性には近づかないし、近づかれたら距離を置いた方がいい」というストーリーがあるとしたら、あなたは好きな人が出来たとしてもなかなか近づけないでしょうし、男性に好かれてもその人に好意を抱くことは難しくなるでしょう。

ところが、そういうストーリーがあると言っても潜在意識の中にあるわけですから、なかなか気付けずに、「なぜ、私は恋愛がうまく行かないんだろう?」と悩むことになるのです。

とはいえ、「潜在意識なんて言われても見えないものをどうしようもない」と感じられると思います。
だから、あくまで「そういう考え方がある、と思っておくだけでいいですよ」とカウンセリングやセミナーではお伝えしています。

そういえば、世界で初めて無農薬・無肥料でリンゴ栽培を成功させた木村秋則さんも、「農作物は見えてる世界(木、葉、実)よりも、見えない世界(土の中の世界、根、土、微生物など)に重要なヒントがある」とおっしゃっていましたが、心の世界もまさに同じです。

見えない世界にヒントがあるのです。

じゃあ、それをどうキャッチするか?と言えば、木村さんが「葉の葉脈を見れば根の状態が分かる」とおっしゃっているように、私たちの考え方や起きている出来事から、潜在意識の状態を探ることができるのです。

つまり、望んでいないはずの彼の浮気問題が浮上してるのも、その枝葉の部分に問題があるのではなく、根(すなわち、あなたの過去の経験やそこから生まれる価値観)、土壌(周りの人間関係とそこから受けた影響)などに原因があると考えるのです。

すなわち、自分の中に「浮気問題」に繋がるストーリーがある、と考えてみるのです。
「お父さんも外に女性を作っていた」という過去の経験から生まれたであろう分かりやすいストーリーもあれば、「男性との親密感が苦手で、距離が近づくと知らず知らずのうちに壁を作って男性を拒否してしまう」というストーリーから「浮気問題」が生まれることもあります。

そんな風に今起きていることを表面だけで捉えるのではなく、その背景に潜在意識の中のストーリーが影響していると考えることで、より確実にその問題を捉え、解決に向かう手立てを立てやすくなるんですね。

では、次回はそんな潜在意識と出会う方法について考えて行きましょう。

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