自立の恋は我慢に気づけない〜我慢の理由と自らの愛情に気づく大切さ〜

我慢の理由が誰かのためであるという自分の愛情と優しさに気づいてあげましょう

自立の恋がうまくいかなくなる理由の一つは「我慢していることに気づかない」こと。我慢が溜まって爆発してしまう等の問題をふせぐには自分の我慢に気づく必要があります。そのためには、誰かのために一人で我慢してがんばってきたという理由と、そんな自分の愛情に気づき、承認してあげることが大切になります。

自立している人の恋は、自分では思ってもみないことが問題になってうまくいかなくなる、なんてことが起こり得ます。

その中の代表格が「我慢していることに気づかない」こと。

今回の記事では、この視点から、お届けいたします。

我慢に気づかないと起こる問題とは?

恋愛において、我慢しすぎてしまうと起こる問題はいろいろあります。

例えば、我慢が溜まりに溜まって爆発してしまい、彼(彼女)に怒りを激しくぶつけてしまう。

ここまで我慢しているということは、普段は怒らないで優しくふるまっていたり、相手が文句を言ったりするような時も受け止めてあげていたりすることも多いです。

そうすると、彼(彼女)からしたら、そんなあなたが急に怒りを爆発させると、驚くだけでなく、このギャップが理解できない、なんてことも起こります。

これが一度や二度ならいいんですが、我慢強いタイプの方は、簡単に我慢がやめられないので、我慢する、爆発する、が繰り返されることも多いのですね。

このことで、この人と付き合っていけない、なんて思われる場合もあります。

でも、こうしたタイプの方は我慢することも、溜め込むことも、爆発してしまうことも、やりたくてやっているわけではありません。

ですから、すごく苦しいし、どうしていいかわからないと悩まれる方も多いのです。

ではどうしたらいいのでしょうか。

まずは、我慢していることに気づいてあげることが、その第一歩になります。

我慢していることに気づかないには理由がある

自立しているとは、別の言い方をすれば「一人でがんばってきた人」となんだと私は思っています。

誰にも迷惑をかけないようにがんばるから、一人になっていくんですね。

誰かに負担をかけたくないわけです。

そして、誰かに負担がかかるくらいなら、自分がそれを負うことを選ぶ。そんなタイプの方が多いのです。

こんな風にがんばるためには、自分の感情を感じている暇はありません。

ですから、自立して生きていると、感情がうまく感じられないこともよく起こるのです。

すると、我慢して苦しいことも、悲しいことも、この感情を感じることができなくてわからなくなってしまう、ということが起こるんですね。

だから、自分が我慢していることに気づけない、ということになります。

そして、もう一つの理由が「我慢するのが当たり前」になっているから気づけない、ということ。

我慢強いがんばり屋さんは、幼い頃からこのやり方で、親や家族を助けたり、周囲の期待に応えてきたりしていますので、我慢することが板についています。

長年このやり方を続けているので、我慢することに慣れてしまい、自分が今、我慢しているのか、そうでないのかに気づくのが難しくなってしまうのです。

まずは我慢していることに気づいてあげましょう。

こうしたことを踏まえて、我慢をやめていくために大切なことは、

「自分が我慢していることに気づいてあげること」

なんですね。

それはなかなか難しいことなのですが、まずは、

「もしかしたら自分で気づいていないだけで私は我慢しているのかもしれない」

と折々に思い出して、心の中で自分自身に言ってあげることをやってみてください。

それだけでも、気づきのきっかけになります。

そして、気づいたら、自分を承認する言葉かけをしてあげましょう。

「こんなに我慢してたんだね」

「本当によくがんばってるね」

こんな感じです。

ただ、感情を感じることになれていないと辛くなってしまう場合がありますので、辛くなったらすぐやめて、感じられる時だけでもやってあげましょう。

また、自分が我慢しすぎているのかどうかを友達に聞いてみるのもとても大切で有効な方法です。

信頼できる人に聞いてみましょう。

その人は、我慢しすぎだけでなく、あなたのがんばりも認めてくれるはずです。

その言葉を自分のために受け入れてあげてください。

自分の中の愛と優しさに気づくチャンス

我慢して一人でがんばり続けてきた人がそうする理由は

「誰かの役に立つため、助けになりたいから」

です。

こうした思いを持てるのは、愛と優しさが大きい証拠。

このことを忘れないでください。

いつもこのことに戻りながら、我慢しすぎに意識を向けていくと、気づきやすくなるし、その次のステップである誰かを頼りにするところに向かっていきやすくなります。

自分の愛と優しさに気づけたら、一人でがんばらずに、誰かと、みんなと進んでいくことが、周りの人を助けることになるのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。