強い女の悲劇(1)〜キミは一人で大丈夫と言われる〜

弱音が吐けないと、強い女と思われてひとりぼっちになってしまうことも

「キミは一人で大丈夫だよね。でもあの人は僕がいないとダメなんだ」というようなことを言われてフラれるということがあります。
一度だけではなく、何度もあるようならば、あなたは自立し過ぎているのかもしれません。自立し過ぎていると、弱音が吐けませんので、彼や周りの人から強い女性として見られてしまいます。

***

自立しているということは、自分のことは自分でできるということですが、ここでお話しする自立というのは、それだけではありません。
誰かに頼るとか、お願いするとか、任せるとかが苦手で、なんでも一人で頑張る人のことを自立し過ぎていると表現しています。

男性や女性という性別に関係なく、私たちが大人であるということは、自立しているわけなのですが、この自立の程度が強すぎる女性は、「強い女性」と言われることが多いものです。

わからないことや、初めてチャレンジするようなことがあっても、何とか一人で頑張ってクリアしようと努力する。
つらいこと、悲しいことがあっても、愚痴を言うことなく、泣いている姿を誰にも見せず、一人ひっそりと耐えている。
面倒をみること、お世話をすることはあっても、決してお世話されることもなく、ご迷惑をおかけすることもない。

だから、周りにいる人は「強い人だ」と思うのですが、本当は何があっても動じないわけでも、つらいとか悲しいとかを感じないとかではなくて、ひたすら努力したり耐えたりしているのです。
ただその姿を誰にも見せないので、周りの人はそのような努力をしているとか、耐えているなんてことを知らないだけなのです。

努力することは素晴らしいことですし、弱音を吐かないというのも、悪いことではありませんが、周りにいる人が感じるのは、「すごいなあの人は、それに比べて私は・・・」とか「僕がお役に立てる場面なんてなさそうだ。彼女にとって僕は必要ない存在なんだよね」なんてことを思わせてしまうのです。

何も悪いことはしていませんし、本当に強いというよりは、弱い部分を見せないように努力して耐えているだけです。
自立の度合いが強すぎるだけなのです。

自立の度合いが強すぎる人のそばにいる人は、自分は何の役にも立てないという無価値観や、自分はあの人よりも劣ってるという劣等感を持つようになります。

劣等感や無価値観というのは、持っていたいものではありませんし、感じていたいものでもありません。
ですから、劣等感や無価値観を感じなくてもすむような環境に行きたくなるのです。

劣等感や無価値観を感じなくてもいい環境とは、自分の方が優れているとか、自分が役立っていると感じられる環境です。
つまり自分がいないと生きていけないような弱々しい人が居る環境です。

手のかかる彼女なんかができると、途端に劣等感や無価値観は吹っ飛びます。
だって、自分の方が優れていると感じられるし、お役に立っている感は、ものすごく感じられますからね。

「キミは僕がいないとダメなんだよね」と思えるので、居心地はよくなるのです。

こうして自立し過ぎちゃった女性は、強い女性として扱われ、悲しいお別れをすることになってしまうのです。

自立し過ぎちゃっている女性というのは、何も悪いことはしていなくて、努力して我慢しているだけなのに、恋愛ではこのような悲劇に見舞われてしまうことが多々起こってしまうのです。

ですから、強すぎる女の悲劇にならないように、弱い部分も見せられるようになっておくことは、とても大切です。
「私に弱い部分なんてない!」と思っちゃうかもしれませんが、知らない事や苦手なことくらいはありますよね?
知らないことを教えてもらったり、苦手なことを手伝ってもらったりということから始めるといいかもしれませんね。

自立の度合いが強い人にとって、誰かに頼ったり甘えたりすることは、至難の業です。
なぜならば、昔誰かに頼ったり甘えたりしたかったけれど、それが叶わない状況であったり、突き放されて一人で頑張るしかなかった時代に抑圧した感情が刺激されるからです。
二度とつらい思いをしないために、頼らず甘えないように生きてきたのに、もしかしたらまたつらい思いをしてしまうかもしれないと察知すると、ついつい頑張って一人で何とかしようとしてしまうのです。

そんな嫌な気持ちも出てくるものですが、ここは少し頑張って、甘えたり頼ったりできるようになることで、自立の度合いを緩めていき、悲劇に見舞われないようにしていくことが大切なのかもしれませんね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。