パートナーとうまくコミュニケーションをとって、二人のやり方を作るには?

相手に拒否権があるコミュニケーションは、二人の関係にとても大切なのです。

パートナーをコントロールしてしまっているような気持ちなってしまう。という女性からのリクエストをいただいて、コントロールするとは、どういうことなのか?意見を伝えることは、悪いことという思い込みについて解説しています。
価値観が違う二人が一緒に暮らすと、様々なやり方の違いで問題が出てきてしまいます。
相手に合わせてばかりだと、不満がたまってしまいますし、自分の意見ばかりを通してしまうと、相手が不満をもってしまうことになります。
お互いがお互いのことを尊重し、それぞれが持っている違った価値観を、対等に話ができる環境を作っていくことが、二人のやり方を作っていくことになります。
パートナーとよりよい関係性を作っていくために、上手にコミュニケーションをとっていきたいものですね。

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◎リクエストを頂きました◎
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彼と同棲して10年ほどになります。
私が家事を担当しているので、家のことは私のやり方を優先してもらっています。
彼もそのやり方でやることに、大体は譲歩してくれます。
でも、私はそれに対して罪悪感も感じます。彼を思い通りに動かしているだけなのでは?って。
また、家事以外でも彼の態度に不満を感じた時に「こういうときは~してほしい」って伝えるときにも、
もしその通りにしてくれたとしても、結局私が彼を支配しているだけでは?って疑問がわくようになりました。
これまでいろんなことを改めてくれました。生活態度や、私への接し方などなど…。
不満があれば伝えなければ相手にはわからない、と2人の問題解決のつもりで色々言ってきましたが、逆に彼が私に何か言うことはほとんどありません。
私ばかりです。これって、2人の問題解決、というよりは私が一方的に彼を支配しているだけ、ということにならないでしょうか?わからなくなってしまいました。テーマで取り上げていただければ幸いです。
(一部、頂いた内容を編集させていただきました)
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リクエストありがとうございます。
今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。

パートナーと一緒に暮らすようになると、様々な「やり方の違い」に遭遇します。
大好きな人だと言えども、育ってきた環境が違いますから、価値観が違って当たり前ですし、習慣もそれぞれです。
ですから、「二人のやり方」を作っていくことが大切になってきます。

リクエストしてくださった方のように、きちんとコミュニケーションをとることは、とても良いことだと思います。

今回リクエストしてくださった内容に沿って、相手をコントロールするということは、いったいどういうことなのかを、お話しさせていただこうと思います。

コントロールというのは、コントロールされる側の意志が、尊重されない状態で、もう一方の人の思い通りになることではないかと考えます。
ですので、二人の人間が、お互いの意思をそれぞれが尊重しあっている場合は、一方の意見を優先したとしても、それはコントロールしていることには、なりません。
お互いに、意見を伝える機会や、相手の意見を拒否する権利を持っているかどうかが、大切なのです。

例えば、「私は〇〇してもらうと嬉しいので、〇〇にして欲しい」と、相手に自分の考えを伝えたとしましょう。
その時に、「それは嫌です」と相手がこたえられる状況にあるかどうかなのです。
「〇〇しなさい!」というのは、それでも「嫌だ」と言う権利があるのではないか?と思われるかもしれませんが、極端な話し、その意見に従わないと、何らかの恐れていることが怒るのだとしたら、「嫌だ」という権利がないのと同じことになるのです。
上司が部下に「〇〇しろっ!」と言う場合などは、部下はそれに従わないと怒られるとか、立場が危なくなるとか様々な理由で怖くなることが多いですね。
ですから、「嫌です」とは、なかなか言いづらいものです。
ですので、こんな場合は、部下からすると「上司にコントロールされている」ように感じます。

ですが、上司が「〇〇してほしいのだけれど、君の意見はどうなんだ?」と聞いてくれると、自分の意見が上司とは別にあれば、上司に伝えやすいでしょうし、自分も上司と同じ意見ならば、それもまた伝えることができますね。

コントロールされていると感じると、それが自分がやろうとしていたことであったとしても、「やらされている」という感情をもちます。
もちろん、状況によっては、相手に支配されていると感じることもあるかもしれませんね。

コントロールすることなく、相手とコミュニケーションをとっていくには、まずは相手に拒否権があるかどうかですね。
つまり「NO」と言える状態かどうかです。
そして、自分の意見を伝えながら、相手の意見も聴くようにすること。
そうはいっても、相手が自分の意見を持っていなくて、何も答えてくれないこともあるでしょう。
でも、「あなたの意見を聞く準備はありますよ」ということを、伝えることは大切ですね。

自分と相手の価値観が違うことを、理解していること。
その価値観の違いに、正しい間違っているという判断がないこと。
お互いが意見を言える環境にあること。
お互いが「NO」も言える環境にあること。
これらが整っているのであれば、相手をコントロールしている状態には、なりません。

カップルが、二人のやり方を作っていくとき、お互いの価値観の違いから衝突してしまうことも多くありますが、どちらかが自立で、どりらかが依存という形がガッチリと固まってしまっていると、依存側の人は、なかなか意見を言えないものですし、自立側の人に頼り切ってしまって、自分の意見をもっていないこともあります。
まずは、お互いが対等だ思える関係性づくりが大切です。

自分の意見をあまり持てずに、相手に頼りっぱなしなのであれば、自分の意見が持てるようになることが目標ですし、自分の意見をどうしても優先したくなってしまうばかりで、相手の意見を受け入れられないのであれば、相手の意見を受け入れられるようになっていくことが目標になりますね。

リクエストしてくださった方の場合は、とても上手にご自身の意見を伝えておられるのだと思います。
ですが、そこで罪悪感を持ってしまうのであれば、どこかで「自分の意見を伝えるのは、悪いことだ」という思い込みがあるのかもしれません。
「自分の意見を伝えるのはわがままだ」とか「自分の意見の通りにやることは横暴である」という思い込みを持っている場合があります。

先にも書きましたが、相手に拒否権がない状態で、自分の意見を押し通すのは、わがままであり、横暴な態度になりえますが、相手に拒否権がある状態であれば、そして、相手をきちんと尊重することができているのであれば、意見を伝えることは、悪いことではないのです。

簡単ですけれど、参考になりましたら幸いです!
ありがとうございました。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。