自立三点セットを手放して幸せを手に入れる(4)~手放すためのカギは自己価値と自分らしさ~

優しさと愛情深さに気づく

最終回は、自立三点セットを手放すための具体的な方法についてお伝えしていきます。
自立三点セットを手放す方法は、その逆をやること、つまり「我慢しすぎない」「弱音を少しずつ吐けるようになる」「一人でやらないで誰かに手伝ってもらう」。
具体的には、小さなことから弱音を吐いたり頼んだりすること、そして、やりやすい人からチャレンジしていきます。
大切なポイントは、自立三点セットを持つのは、誰にも迷惑かけたくないという優しさと愛情深さがあるからということ。これこそが自分の価値であり、自分らしさ。そこを自覚しながら、小さなチャレンジを続けていくことで、自立三点セットは段々と手放せていけます。

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◇自立三点セットを手放すためには逆をやればいい

自立三点セットを手放す方法は、その逆をやることです。

◯我慢強い → 我慢しすぎない
◯弱音が吐けない → 弱音を少しずつ吐けるようになる
◯一人でやってしまう → 一人でやらないで誰かに手伝ってもらう

しかし、今までがんばってきた分、そう簡単にはできるようにはなりません。

焦らないで、小さなことから段々と変えていこう、と思って取り組んでみてください。

具体的には、小さなことから弱音を吐いたり頼んだりすることにチャレンジしていきます。

この「小さな」がポイント。

簡単な仕事を振ってみるとか、お昼ご飯を買いに行く先輩におやつを頼むとか、小さな相談をするとか。

そんな小さなことが、誰かを頼りにする、弱音を吐く練習になり、前回お伝えした「自立の心の風船」を緩ませていくことになります。

そして、大切なポイントは、その相手はやりやすい人からやっていくということ。

人によって、頼りやすい人は違ってきます。

職場の同僚かもしれないし、友達かもしれないし、パートナーかもしれません。

この人に弱音を吐いたり手伝ってもらうのは無理!という人は一旦保留にして、やりやすい人から練習していってみてください。

◇自立三点セットを手放すカギは「自分らしさ」

自立三点セットを手放していくために大切な視点が「自分らしさ」。

私たちは自分らしさを誤解している場合が多いのです。

自分らしさと聞いて、自分のいいところだけが表に出ていくというイメージを持ってはいないでしょうか。

いいところだけの人間は存在しないし、逆に、悪いところだけの人間も存在しません。

もちろん、自分の魅力・才能・いいところを使っていく、表現していくことも自分らしさです。

しかし最も大切なことは、自分の短所も長所もどちらも大切な自分であると受け入れてあげられることなのです。

◇いつも自分に寄り添って受け入れてあげる練習をしていきましょう。

元気で前向きだったり、がんばっている自分も自分だし、落ち込んだり暗くなったりするのも自分です。

どんな時も、その時の自分に寄り添ってあげましょう。

「よくがんばったね」

「落ち込むことだってあるよ」

そんな言葉を自分に投げかけてあげます。

ポジティブな気持ちの時は、自分を褒めたり評価してあげます。

「よくがんばったね」

「結果が出せてえらい!」

「ここまでできるなんてすごい!」

ネガティブな気持ちの時は、そんなネガティブな自分を認めてあげてください。

「そりゃ落ち込むよね」

「自分を責めてもしょうがないよね」

「こんなに苦労してきたんだから無理ないよ」

このように、どんな自分にもオッケーを出していく練習を積み重ねていくと、自分らしく生きていいと感じられるようになり、自立三点セットを手放しやすくなります。

◇自己価値を取り戻すことが手放しを進めていく

自立三点セットを手放すには自己価値を取り戻すことが大切であることは、連載の1階目でお伝えしました。

自己価値を取り戻すための代表的なやり方は

「自分を毎日ひとつ褒める」

「自分のいいところを周りの人に教えてもらう」

などです。

こんな方法を使って自分の価値を取り戻す練習をしていきましょう。

また、先に述べた、どんな自分にもオッケーを出すということは、ポジティブな時も、ネガティブな時も、自分に価値を見てあげることと同じです。

自分らしくあるために、自分に寄り添うことは、自己価値を取り戻すことなのです。

具体的な自己価値を取り戻す方法については、下記の記事をご覧ください。

>>>「自己価値の心理学(4)~日常でできる自己価値を回復する方法~

◇自立三点セットを持っていること自体が自分に価値がある証拠

最も大切なことは、自立三点セットをしてしまう心には大きな愛情と優しさがあるから、ということに気づくことなのです。

例えばパートナーに対して、我慢して、弱音を吐かずに、一人でがんばるのは、相手を思いやる気持ちがあるからなのです。

あなたの心にある価値を知るために、「相手に負担をかけたくないという優しさと愛情を持っている、自分の価値を自覚する」ことから始めてみましょう。

それを自覚しながら、先に述べた小さなチャレンジを積み重ねていくことで、段々と自立三点セットは手放せていけます。

あなたは誰かを頼って楽に幸せになる資格がある優しさと愛情を持っている人なのです。

「愛される価値がある私」を取り戻していくことで、「愛されてもいい」「助けを求めてもいい」

そんな思いを持つことができるようになっていきます。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。