年齢に対するコンプレックスとどう向き合うか~歳を重ねることにまつわる観念をチェックする~

今回は年齢に対するコンプレックス、がテーマ

ですが、人それぞれ気になることがあるかもしれませんね。わかっていてもなかなか腑に落ちないこと、自分自身のコンプレックスとどう向き合うか、を考えていくとき、最もハマりやすい罠は自己否定です。今までの価値観を否定するとなかなか新しい価値観を受け容れることが難しくなることがあります。そして、自分が嫌っている誰かの影響。だれしも嫌っている人のようにはなりたくないもの。だから大人な年令を重ねた人に対するあなたの嫌悪感があると、自分の年齢も受け容れられなくなるのです。

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◎リクエストを頂きました◎
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いつも、興味深くメルマガを拝見させて頂き、楽しく実践にも役立たせて頂いております。
私の大きな足かせになっているのが「年齢に対するコンプレックス」です。
実際に、カウンセリングサービスでお世話になっていたときにも、年齢詐称(笑)して3~4歳、年齢を若くごまかして皆さんにお伝えしていました。
今は、年齢を聞かれると、正直に答えられるようにはなりましたがやはり、いい気持ちはしません。現在44歳ですが、未婚であることも少し引け目を感じたりしてそれも原因なのかもと思うこともあります。いずれにせよ、もっと若かったら。とか若くないから。とついつい自分を責めてしまう考え方の癖に、少し苦しんでいます。
心理学講座の解説を読み、コンプレックスを認める、年齢を重ねてもカッコいいと思える新たな肯定的価値観を見出す、というところまでは理解できました。
でも、なかなか、その肯定的な価値観を見出すことが考え方の癖が強すぎて、変換できないでいます。どうしたら、この考えを変換していくことが出来るのでしょうか。
(※一部編集させていただきました)
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リクエストありがとうございます。

アタマで「気にしなくていい」と分かっていても、つい気にしてしまうことって、いろいろな形でありそうですよね。今回は年齢に対するコンプレックス、がテーマですが、人それぞれ気になることがあるかもしれませんね。

○分かっていても腑に落ちない価値観をどう扱うか

さて、いただいたリクエストにありますように「年齢を重ねてもカッコいいと思える新たな価値観」を見出すことまでは理解しても、その新しい価値観に変換できない、といったとき。そのココロの中ではどんなことが起きているのでしょう。

いろいろな考え方がありますが、「新しい価値観が古い価値観の否定」に使われている、といった場合、なかなか新しい価値観に変換できないことが考えられますね。

そもそもコンプレックスや劣等感は、それを感じていることで嫌な気持ちがするものです。だから、新しい価値観によって気にならないようにする、と考える方は多いのかもしれません。

が、そもそもコンプレックスも劣等感も「私のもの」であり、「私の価値観」ですね。ここを否定するということは、時に「今までの価値観が間違っている」というように感じ、捉えることがあります。

しかしよくよく考えてみると「私の感じていること・価値観が間違っている」と扱って、すぐ納得し、いい気分がするでしょうか。例えるならば「あなたの今までの価値観は間違っているのよ」と人に言われて、スッキリ爽やかに「はい、そうですね」といえる問題なら悩まないかもしれませんよね。

どこか「今の私の価値観・感覚」への否定があると、なかなかスッキリ価値観の変換ができないことがあるんです。

今までの自分の価値観は、それはそれで機能していたはず。例えば、年齢に対するコンプレックスを持つことでネガティヴな面もありますが、恥をかくリスクを回避する、といった意味はありそうです。

もしあなたにとって、この年齢に対するコンプレックスに意味があるなら、そう簡単には今までの価値観は意識で外そうとしても外れないでしょう。

ここでは年齢をコンプレックスにすることで、どんな自分を守っているのだろう、なぜそう感じるのだろう?と見つめていくことがポイントです。どうしてその自意識で自分を守らないといけないのか、本当に守っている私の気持ちは何か、を見つけること。

そして、今の価値観が悪い事ではないと感じてみてください。否定は使わないこともポイントです。

どんな感情も価値観も、それに意味があったこと、そして今の私には必要が無いこと、が腑に落ちると、すぅっと手放していくことも可能になります。

○外れないコンプレックスに潜む「私が嫌い・苦手なあの人」

とはいえ、なかなか外れない価値観・感覚があるとき。

実は、「自分が嫌っていたり、苦手にしている誰かの影響」が隠れている場合があるものです。

例えば、自分が若かりし頃、年齢を重ねていた人に対して感じていた気持ちといった観念レベルのもの。

実際に自分の近しい人、特に子供時代から関わっている大人(親や家族)に対するあなたの気持ち、価値観などがそれに当たります。

もしあなたが大人という観念や、実際に親しい家族や親などに対して苦手意識・嫌悪感を持っているとすれば、あなたが年令を重ねるということは、その「嫌いな人・苦手な人」に自分が近づく、そうなってしまう、ということになります。

これは嫌ですよね。だから「年令を重ねている自分に対する嫌悪」、つまり自己嫌悪が強まることも考えられます。

あとは「権威」のイメージも同じですね。どこか自分が力やステータスがある人が苦手、嫌いといった場合、ずっと若い私のままでいたいと思う方もいます。これも「あんな風になりたくない」と感じる理由になります。

しかし、そう思う反面、自分自身が年齢を重ね「私が嫌っていたあの人」に近づいているのにもかかわらず、自分がそうではない、と比較してしまって自己否定をしてしまうこともありえます。そんな必要はまったくないのですが。

こんな時は、あなたが嫌っている人・苦手にしている人を、ココロの中でどう扱うかがポイントになりますね。

あなたが嫌っている人、苦手にしている人に対する理解や許しが入ると、ふっと年齢を重ねることに対しての抵抗感がなくなることもあります。

実にコンプレックスの手放しはさまざまなことが考えられ、全てを扱うとなると大変なこともあります。が、自分自身に対する否定的なイメージを手放してうまくいくならそれでいいですし。誰かの許しが必要なのであれば、そういったプロセスを踏むことなど、今のあなたにフィットした方法で心を見つめていくと、新しい価値観を自分に定着させることも用意になっていくようです。

以上、何か参考にしていただければ幸いです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。