無価値観から起こる問題(3)~すぐに諦めてしまう~

何事もすぐに諦めてしまうのは・・・

自分には、価値などないと感じている感情が、無価値観です。自分は無力だと感じるのもまた、無価値観の一種です。自分は誰のことも助けることができないとか、誰の役にも立つこともできない無力な存在なのだとか、自分には何もできないように感じてしまうのです。
もしも、自分に何の力もないのだとしたら、何をしてもうまくいくわけがないと思えてしまいます。その結果、何事もすぐに諦めてしまうということが起こります。

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「自分に価値などない」と思っている感情が無価値観といわれるものです。
そこまでは思っていないけれど、自分は無力だと思っているというのも、また無価値観の一種となります。

自分には何かを成し遂げる力がなく、何をやってもうまくいかないと思っているのだとしたら、何かをやって失敗するよりも、最初から何もしないことが安全なように思えてしまいます。

例えば、あなたが「何もできない子ね」「何をやっても失敗ばかりする」などと言われ続けてきたとしましょう。
すごく傷つきます。悲しいです。
しかし、それがあまりにも何度も何度も言われてしまったのだとしたら、そのうちに自分でも「そうなのだろう」と思い込んでしまうことになります。
何かをすれば、また否定されるのだとしたら、やる気にはなかなかなれませんよね。

自分でも、「何をやっても失敗ばかりする」と、自分には力がないのだと思い込んでしまうと、何かに挑戦するという気持ちが出てこなくなってしまうのです。

例えば、誰かを助けられなかったことがあったとしましょう。
誰かをがっかりさせてしまったと思った経験です。
そうすると、自分には誰かを助ける力はないと思い込んでしまいます。

子どもの頃、家庭が経済的に苦しかったとして、両親を経済的に助けることができなかったとしても、それは無力だからではありません。
子どもだったからなのです。
また、両親も子どもであるあなたに、経済的に助けてもらおうとは、考えてはいなかったでしょう。
誰かを助けられなかった、がっかりさせてしまったというのは、多くの場合、思い過ごしなのです。

人間は、無駄なことはしたくない生き物です。
自分が書いた文章が、書きあがるたびに、誰かがシュレッターに入れてしまうのだとしたら、やりたくありませんよね?
たった一人でも、あなたが書いた文章を読んでくれる人がいるのであれば、やる気を出せますが、誰も読むことなくシュレッター行になるなら、文章を書くことは無駄なことになりますからね。

自分には力がないと思い込んでしまうと、何をやっても無駄なように感じてしまうのです。
人間が努力したり、頑張れたり、何らかの行動をとるのは、そこに意味があるからです。
やっても無駄なことには、力を注ぐことができなくなってしまうのです。

その結果、新しい仕事を頼まれても、「どうせうまくいかない」とすぐに諦めてしまいます。
大切な人とケンカをしてしまっても、「どうせうまくいかない」と、これもまたすぐに諦めてしまいます。
海外旅行に行きたいなと思っても、「どうせ行けるわけがない」とすぐに諦めてしまいます。

夢も希望も持てなくなってしまうのです。
そして、確実にできることだけを、淡々とこなしていくような生き方になってしまいます。

でも、そもそも無力だと感じたのは、勘違いなのです。
何でも完璧にできる人間など存在しませんが、できることは必ずあります。

非生産的に見える生まれたての赤ちゃんも、周りにいる人を温かい気持ちにしたり、やさしい気持ちにさせてあげることができます。

今のあなたにできることは、何でしょうか?
今までに、どんなことをやってきたのでしょうか?
あなたの存在を、喜んでくれた人は誰ですか?

あなたが、これからしようとすることに、意味を見つけ、それをやっている人を探して見ましょう。
きっと、その人とあなたには、大きな違いはないはずです。
ただ、やろうとしているかどうかの違いだけではないでしょうか。

自分を無力な存在と扱わないようにしましょう。
自分に制限をつけてしまうと、やらずに諦めてしまうことばかりになってしまいます。

>>>『無価値観から起こる問題(4)~幸せになりにくい~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。