思っていることを表現できる私になろう~もやもやの溜め込み癖をやめる~

自分が感じていることから理解してみよう

友人知人のちょっとした一言が気になって、もやもやした思いを抱えたことはありませんか?日頃もやもやしやすい人は、「自分自身の感覚に迷いがあって、溜め込む癖のある人」が多い傾向にあります。
もやもやが溜まると、自分の本当の気持ちがわからなくなってしんどくなってしまうものです。そこで、なぜ溜め込んでしまうのか、その心理を紐解きながら、思っていることを表現できる私になるために、できることを考えてみました。

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こんにちは。
今日の心理学講座はカウンセリングサービス『高見綾』が担当します。

友人知人のちょっとした一言が気になって、もやもやした思いが募ったことはありませんか?「あの一言は一体どういう意味だったんだろう?」と相手の真意がわかりかねてもやもやすることもあれば、「もしかしてあれはマウンティング?」と後から気づくことも。

もし「あれ?」と思ったときに、その場で相手に「それってどういうこと?」と聞いたり、「あっ、これは嫌味かも」と気づくことができれば、その場で対処できることが増え、もやもやした思いを後まで引きずることは減るかもしれません。

◆「もやもや」は大切な心の感覚

友人知人といろいろ話していて、何かが引っかかってスッキリしないことってありますよね。心の中に「もやもや」した感覚が芽生えたとき、そこには言語化されていない何かがあるということです。

もやもやの正体がすぐにわかることもあれば、しばらくわからないこともありますが、もやもやとした感覚は、あなたの大切な心の感覚です。もし、しょっちゅう「もやもや」とすることがあるのなら、その感覚に向き合ってみるといいと思います。

たとえば「失礼なことを言われた気がしていたけど、やっぱりそうだったんだ!」と気づけばスッキリすることもありますし、「〇〇さんが時間を間違えていたのに謝ってくれなかったから、私、拗ねていたんだ」などと、自分の気持ちに気づくことができるかもしれません。

◆溜め込み癖をやめる

カウンセリングで様々な人と話した経験から、日頃もやもやしやすい人というのは、「自分自身の感覚に迷いがあって、溜め込みやすい人が多い」というのが実感です。

たとえば、先輩が勘違いしていたことがあったのに謝ってくれなかったとします。関係性にもよりますが、「もう、先輩、やめてくださいよ~」と明るくツッコミすることができれば、その後引きずることも減りますし、もし言える関係ではなかったとしても、心の中で「もう!自分が勘違いしたんなら謝ってよね~!プンプン」としっかり怒ることができれば、案外残らないものです。
それを、自分の感覚に素直になれずに、「こんなことでもやもやしている自分が嫌だなぁ」とか
「こんなことくらいでイライラするなんて、私は心が狭い人間なのだろうか」などと考え始めると迷宮入りしていきます。

本当は怒っているのに、変に物わかりが良い人であろうとして「先輩にも事情があったかもしれないし」と自分の心を置き去りにして相手のことばかり考えるのも、もやもやが晴れない要因となります。

まずは自分の心に寄り添って、ネガティブな感情を受け入れていきます。その後で、相手の事情にも寄り添ってみる。そうすると、本当の意味で、事情のわかる人になります。

◆思っていることを表現できる私へ

もやもやを溜め込みやすい人は、「ちゃんと言いたいことを言えるようになりたい」と思いますが、咄嗟の瞬間に言葉が思いつかないことも多いもの。

すると「なんで私は、思っていることがこんなにも言えないんだろう」と自分を責めるようになってしまいます。でもそれはいきなりホームランを打とうとしているのと同じこと。

溜め込みがちな人は、日頃から自分の思いを表現するアウトプットをしていないことが多いのです。もやっとしたことに対してコメントすることだけじゃなくて、素敵な服装をしている人を見たら「そのスカート、とても素敵ですね」と伝えるなど、日常の些細なことについても、自分の思いを表現する練習をしていきましょう。

日頃からアウトプットする練習をしていると、色んなケースに対応できるようになります。言いにくいことであれば、「これは言わない方がいいな」とか、「大切な人だから、これはユーモアを交えて伝えてみよう」とか、相手が受け入れやすいような言い方も工夫することができるようになります。

いきなり言葉にして表現するのが難しいときは、ノートに書くのも効果的。今日はどんなことがあって、それに対してどう感じたかを書いていくことで、自分の心の中が整理されます。葛藤があるときは、より丁寧に書き出していきましょう。

自分が感じていることを、まずは自分自身が理解してあげることで、「思っていることを表現できる私」に確実に一歩近づいていくはずです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

高見 綾

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学び始める。 人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づき、多くの人のサポートを行う。 自己改革及び恋愛・結婚を含む人間関係全般のカウンセリングを得意とする。著書に『ゆずらない力』(すばる舎)がある。