自立三点セットを手放して幸せを手に入れる(2)~事例1:「君は一人でも大丈夫だから」と去っていかれてしまうケース~

「君は一人でも大丈夫だから」といわれる前に

自立三点セットとは「我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう」人のこと。これを無意識にやっていて、そのことが、恋愛・夫婦関係がうまくいかない等の理由になっていることが多いのです。
連載2回目は、パートナーシップにおける具体的な問題について取り上げます。今回の事例は「「君は一人でも大丈夫だから」と去っていかれてしまうケース」。
「自立三点セット」をやっている方は、助けを求めることが苦手。パートナーに遠慮して、迷惑をかけないように一人でがんばることが、相手に存在価値を感じさせなくなってしまい、「自分は必要ないんだ」と感じてしまうことも多いのです。このことが、失恋、離婚などの別れに関するパートナーシップの問題を作り出します。

***

婚活がうまくいかない、別れや失恋、夫婦関係がうまくいかないなどのパートナーシップの問題は、この自立三点セットが原因になっているケースも多いのです。

パートナーシップと自立三点セットの関係について、代表的な2つの具体的なケースを取り上げながらお伝えしていきます。

今回は一つ目のケースとして「頼れないと頼りにされてないと感じられてしまう」お話です。

◇「君は一人でも大丈夫だから」と去っていかれてしまうケース

「自立三点セット」をやっている方は、助けを求めることが苦手。

すると、パートナーは、「自分は必要ないんだ」、と感じてしまうことも多いのです。

このことが、パートナーシップの問題を作り出します。

失恋や離婚のご相談をカウンセリングの中ではよく伺います。

彼から別れを切り出された。

それだけでもショックなのに、その理由が「君は一人でも大丈夫だから」だったとしたら、どうでしょう。

「こんなに長いこと付き合ってきて、私のどこを見てたんだ!」と怒る気持ちが止まらない。

そんなお話、とても多いのです。

こうした場合、怒りの下には大きな悲しみがあります。

それは、

「私はこんなに弱いのにどうして気づいてくれないの!」

と言う気持ちが隠れているからなんですね。

◇彼のために我慢してしまう私の心

彼とあなたとのこのギャップは、どうして生まれてしまうのでしょう。

自立三点セットの持ち主は、常にがんばり屋さんです。

我慢して、弱音を吐かず、助けを求めず一人でがんばっている。

これは、前回の連載でお伝えした「自分のダメなところを隠すためという補償行為」からきているわけですが、それだけではありません。

相手に迷惑を、負担をかけたくなくて、我慢してしまうところも大きいのです。

ところが、我慢して、弱音を吐かず、助けを求めず一人でがんばっていると、隙がなくなってしまいます。

すると、パートナーはあなたに対して「助けてあげられない」とか「自分は必要ない」と感じてしまい、自分の存在価値を感じられなくなり、別れを考えることになってしまうのです。

男性は自分自身では充実感・達成感を感じられにくい生き物です。

自分が誰かや何かの役に立ったと感じる時に、それを感じます。

特に愛する大切な存在の役に立った時に自分の存在価値を感じるのです。

せっかく彼のためにがんばったのに、それが逆に働いてしまう。

そんな辛い話が起こるのは、こうした理由からなのですね。

◇彼が自分の居場所を見つけた先とは?

この話は、先ほどの話の結果、彼と別れることになり、その彼が別のパートナーを選んだ相手を見るとわかることがあります。

「君は一人で大丈夫だから」

という彼が選ぶ相手は「一人ではダメ」なタイプ。

弱音を吐いて、助けを求めて、頼り上手、甘え上手だったりします。

つまり、自立三点セット(我慢強い、弱音が吐けない、一人でやってしまう)の逆のタイプ。

仕事に例えるなら、新人で入ってきた女性が、わからないことがあるとすぐに先輩や上司に上手に頼って教えてもらう、みたいな感じ。

自立三点セットを持っている人からしたら、まずは一人で努力して、がんばって、どうしてもダメだった時にしか頼れませんから、これはありえないわけです。

でも、頼られると役に立っていると感じる男性にとっては、これが嬉しかったりします。

仕事として考えたら、甘えるだけ、頼るだけでは許されません。

また、恋愛だって、結婚だって、付き合ったらそれでは済まないことも沢山あります。

しかし「頼れない」は、相手にとって「頼りにされてない」と感じることも事実。

自立三点セットが板についていると、無意識にいろんな場面でこれをやってしまうので、彼にとっても辛いと感じるようになってしまうのですね。

これを変えてくためには、あなたが相手に迷惑をかけたくないという愛情ぶかさ、そして健気さを持っていることに気がつくことが大切です。

こんなに我慢できるのは愛情深く健気な証拠、だと思いませんか?

そんな自分の価値を自覚することが、我慢しないで、弱音を吐いて、一人でやらない生き方への入口になるのです。

***

次回は事例の二つ目として「仕事はきちんとしているのに恋愛に関しては依存的になる私」を取り上げていきます。

>>>『自立三点セットを手放して幸せを手に入れる(3)~事例2:仕事はきちんとしているのに恋愛に関しては依存的になる私~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。