夫の帰宅拒否の理由が妻の自立にあるとしたら?~自立三点セットを手放すという視点~

夫に居場所を作るために必要なのは妻が自立を手放して役に立たせてあげること

もしかして夫が帰宅拒否?
その理由は夫が存在価値を感じられなくなって居場所を失っている場合があります。
それは、あなたが「我慢強い」「弱音が吐けない」「一人でやってしまう」という「自立三点セット」をやっているために、夫が自分がいなくてもいいのではないか、と思ってしまうからかもしれません。
夫を責めるのでも、自分を責めるのでもなく、自立を手放して、夫婦関係を変えていくチャンスと捉えることで、夫に居場所ができ、二人の関係が修復されていきます。

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夫の帰宅時間が毎日遅い。

休日もすぐに出かけてしまう。

もしかして浮気でもしているんじゃないかと不安になる。

結婚している女性から、こうしたご相談をよく伺います。

もし、今、あなたがそんな風に悩んでいるのだとしたら、こんな風に考えてみてください。

その理由はいろいろありますが、夫が存在価値を感じられなくなって居場所を失っている場合があります。

それは、もしかしたら、あなたが「我慢強い」「弱音が吐けない」「一人でやってしまう」という「自立三点セット」をやっているからかもしれません。

夫が家にいたくないと感じる場合、浮気でなければ、

何をしているのでしょう。

例えば、

・家に帰りたくないから仕事を遅くまでしている

・仕事が終わってから本屋に立ち寄ったり、カフェに寄ったりして過ごしている

こんなことが考えられます。

他に理由があるわけではなく、家に帰りたくない、と思っているだけだったりするんですね。

◇もし妻の自立が理由だとしたら?

夫が家に帰りたくない理由の大きな一つは「家に自分の居場所がない」と感じることです。

例えば「妻と子供が一緒になっていて、夫が入る余地がない」」「妻から不満をぶつけられてしまう」「妻が関心を持ってくれない」などの理由が考えられます。

そうだとしても、妻だって、好きでやってるわけではないのですから、この夫婦関係について、夫と二人でコミュニケーションを取る必要があります。

妻には妻の言い分があり、夫には夫の言い分があります。

それをお互いが相手を責めないように、話をしていくことが解決の道になります。

しかし、そもそも、大元の理由が「妻が自立しすぎている」だとしたらどうでしょう。

自立は必要なものですが、ここでいう自立とは「我慢強い」「弱音が吐けない」「一人でやってしまう」という、私が「自立三点セット」と言っているもの。

自覚していない方も多いのですが、こうした生き方を妻がしていると、夫は自分の居場所を家に感じられなくなっていきます。

男性は愛する人から必要とされていると感じる時に幸せを感じる傾向を持っています。

だから、一番認めて欲しいのは妻なんですね。

ところが、妻が自立していると、全て妻自身がやってしまうために、夫は自分は役に立たないと感じてしまいます。

しかし、その逆をやれば居場所を感じられるようになるとも言えるのです。

◇あなたはもっと楽に生きていい~夫婦が良くなっていくチャンスと捉える~

あなただって、毎日の家事と子育てに全力でがんばっています。

これが共働きだったら、その負担はさらに大きくなります。

夫が家に帰りたくないと言われて傷つかない妻はいません。

それは、悔しいとか、腹が立つと感じるのも当然ですが、こんなにがんばっているのに、それを理解してもらえない悲しみを感じるからです。

もう一つ、重要なのは「私のせいで夫は帰ってこないのか」という罪悪感。

自分を責めてしまうのですね。

一見、頼りにならない夫に腹が立って責めているつもりでも、あなたの心は激しく自分を責めています。

そもそも、あなたが自立三点セットをやっている理由は、夫のため、家族のためです。

仕事をがんばっている夫に負担をかけまいと懸命に踏ん張っているのです。

自立三点セットを手放すために最も大切なのは、そんなあなたの価値に、あなた自身が気づいてあげることです。

ここまでがんばれるのは、あなたが優しくて愛情深いから。

そんなあなたは、誰かに助けを求めて、もっと楽に生きていいはずです。

まずは、自らのこうした気持ちに気づいて、それを大切に感じてみてください。

そして、これは夫婦の関係性を良くするチャンスなのだと思うこと。

これは夫婦が幸せになっていくためのチャンスなのだという思いで取り組んでいくと、悲しみ、怒り、罪悪感に振り回されにくくなります。

具体的には、まずは夫に関心を持ってあげることからスタートです。

そのために、思いを込めて挨拶をする、小さなことでいいので声をかけてあげる。子供との会話に入れてあげる。

こんなアプローチをしていきます。

また、会社帰りにプリンを買ってきて、みたいに小さなことをお願いする。

ポイントは、あなたからのお願いを夫は責められていると取ってしまうことを覚えておくこと。そして、あなたが思いを込めて近づくと、かえって怒り出したり、ふてくされたりすることを知っておくこと。

夫は夫ですごく罪悪感を感じていますから、今更なんだよ!と腹が立つのですね。

二人の関係は少しずつ時間をかけて回復していく必要があります。

そのためにも、あなた自身が、普段の仕事や家事をがんばりすぎないよう、自分に休息とゆとりを与えてあげてください。

そして、信頼できる誰かに話を聴いてもらいましょう。

夫に対してだけでなく、あなたの生き方を我慢しなくていい、弱音を吐いてもいい、一人でやらなくていい、そんな人生にしていくということなのです。

あなたはそれだけの価値がある人なのですから。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。