自立三点セットを手放して幸せを手に入れる(3)~事例2:仕事はきちんとしているのに恋愛に関しては依存的になる私~

弱音が吐けないから起きる恋愛依存

自立三点セットとは「我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう」人のこと。
これを無意識にやっていて、そのことが、恋愛・夫婦関係がうまくいかない等の理由になっていることが多いのです。
連載3回目は、前回に引き続き、パートナーシップにおける具体的な問題について取り上げます。
今回の事例は「仕事はきちんとしているのに恋愛に関しては依存的になる私」
依存的な恋によってパートナーが重さを感じて別れにつながってしまう。そんな時は依存をやめようともがきますがうまくいきません。カギは「恋愛以外では超自立しているから依存してしまう」ということにあります。

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連載3回目は、前回に引き続き、パートナーシップと自立三点セットの関係について、代表的な2つの具体的なケースを取り上げながらお伝えしていきます。

2つ目のケースは「恋愛依存は自立的な生き方をしているから起こる」というお話です。

◇仕事はきちんとしているのに恋愛に関しては依存的になる私

仕事でも、プライベートでも、しっかり者で頼りになる優れた人物と言われている。

なのに、こと恋愛に関しては、好きになった相手に超依存的になってしまう。

彼と連絡がつかないとすぐに不安になったり、嫌われたんじゃないかと何度も確認したり。

いつも最後は、「重い」といってふられてしまう。

友達からは、もっといい恋ができるはずなのに、もったいない、なんて言われてしまう。

こうした恋愛で悩んでいたら、自分が依存的と感じるのは自然なことです。

ですから、なんとか依存的にならないようにがんばろうとするわけですが、それはうまくいきません。

この問題のポイントは「恋愛依存は自立的な生き方をしているから起こる」にあります。

だとしたら、解決方法は「自立的な生き方を緩めれば、恋愛依存の大きさも減る」ということになります。

何かに依存的になってしまう時。

私たちは、依存的になってしまう、そのこと(今回でいえば恋)が気になります。

それに苦しんでいるのだから、自然なことですよね。

ところが、その心理を読み解いていくと、依存的になっている事柄以外については、超自立していることがわかってきたりします。

つまり、「心が超自立で、どこにも弱音が吐ける場所がない」ので、

「どこかで弱音を吐かないと、心がもたなくなってしまう」ために

「自分が弱さを出せる場所を探す」。

その弱い自分を出す場所が依存しているところ、になるんですね。

◇心を風船に例えるなら、自立的な生き方は風船を膨らませ続けるようなもの

超自立の生き方を続けていくというのは、例えるなら、膨らみ続ける風船のようなもの。

努力、がんばり、我慢、などの空気が風船に入ってくるので、風船は、どんどん膨らんでいきます。

これを続けていけば、風船は割れてしまいますよね。

そうなると、心は防衛本能が働いて、風船のどこかに、わずかな隙間を作ろうとします。

小さな穴が開けば、そこから空気が出ていって、風船は割れずにすみます。

でも、わずかな穴でも、それは膨らみ続ける風船に開いたものですから、そこからは、勢いよく空気がでていきます。

空気が勢いよく出ていく穴の存在は、膨らんでいく風船全体からしたら、とても目立つし、このままにしていては、空気がどんどんなくなっていってしまうと危機感を感じます。

膨らませていく努力の意味が失われてしまう感覚がするからです。

だから、その隙間が気になって仕方なくなり、この穴をなんとか塞ごうとします。

しかし、この穴を塞いで空気が出ないようにしても、また別の場所に穴が開くことになります。そうでないと風船は破裂してしまいますから。

これは永遠に続くイタチゴッコのようなもの。

繰り返しているうちに、疲れてしまいます。

これが依存的な恋が止まらない理由であり、その結果、疲弊してしまう正体なのです。

では、どうしたら、この問題を解決することができるのでしょう。

それは「風船自体のふくらみ方を緩やかにする」こと。

もし、風船全体がゆるいふくらみだったら、穴があいていても、そこから出ていく空気の量は少なく、勢いもあまりありません。

すると、この穴の存在は気にならなくなります。

これを恋愛に置き換えれば、恋愛以外のところで自立している生き方をやめていけば、恋愛に依存的にならなくてもよくなることになります。

◇恋愛依存は、そこしか弱音が吐けない場所だから起こる

自立している人ほど恋愛に依存的になるのは、普段は一人で弱音を吐けずに我慢してがんばっているために、それだけではがんばれなくなってしまうからです。

弱い自分を見せられる場所がないと、心が参ってしまいます。

だから、恋愛というジャンルで、心を緩める必要があるのですね。

まずはこのことを自分に許し、認めてあげましょう。

誰かや何かに頼らないといけないほど、普段がんばっているのです。

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次回、最終回は自立三点セットを手放す具体的な方法についてお伝えしていきます。

>>>『自立三点セットを手放して幸せを手に入れる(4)~手放すためのカギは自己価値と自分らしさ~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。