自立三点セットを手放して幸せを手に入れる(1)~自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)とは何か~

自立三点セットとは「我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう」人のこと。

これを無意識にやっていて、そのことが、人間関係や恋愛・夫婦関係がうまくいかない等の理由になっていることが多いのです。こうした自立をしてしまう理由は、自己価値を低く設定してしまうから。ダメな自分を隠すために、補償行為をして、努力して我慢し続けます。実際には価値があるのに、ないと思っているために、しなくてもいい努力をして疲弊したり、周りの評価を受け取れず、また、本当の自分の才能や魅力を自覚を持って表現できなくなってしまうのです。

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【自立3点セット】

◯我慢強い
◯弱音が吐けない
◯一人でやってしまう

私、池尾が名付けた「自立三点セット」。


私たちは、これを無意識にやっていて、そのことが、人間関係や恋愛・夫婦関係がうまくいかない等の理由になっていることが多いのです。

こうしたタイプの人は「一見、我慢しているように見えない」場合が多い。

仕事も恋愛も、周りから見ると上手にやっているように見えたりします。

何事にもがんばって取り組むので、その才能を評価させているのですが、我慢強くて弱音を吐けないので、弱さを秘めていることに周りが気づいてくれません。

それだけでなく、自立三点セットの持ち主は、自分がそれをやっている自覚がない方が本当に多い。

すると、自己イメージと周りの評価との間に、さらには、自己イメージと本当の自分との間に大きなギャップが生まれてしまいます。

これは、自分というものを知らない状態で、自己表現したり努力したりしていることと同じこと。

しなくてもいい努力をして疲弊したり、自己価値を低く設定してしまうために、周りの評価を受け取れず、また、本当の自分の才能や魅力を自覚を持って表現できなくなってしまうのです。

これでは自分らしく生きているとは感じられませんし、幸せを受け取ることができなくなってしまいます。

そのギャップを抱えながらがんばっていくと、いつしか一人でやりきることに限界がやってきて、生きるのがしんどくなってしまうのです。

自立三点セットは無意識にやってしまっていることがポイント。

こうしたやり方は、物心ついた時から今まで、ずっとやり続けているので、それが板についてしまい、自覚できないケースも多い。無意識にやってしまうのです。

カウンセリングの中でも私がご相談者に自立三点セットについて指摘すると「違います」とのお答えをされることがとても多い。

しかし、よくよくお話を伺ってみると「本当の弱音や本当の気持ち」については、誰にも言えず、一人で抱えているのですね。

ですから、まずは「自分が『自立三点セット』をいつもやっていること」に気づく必要があります。

気づかないと、それを変えていくことができません。

逆に、気づくことができたら、変えていく思いとそのための行動を取ることにつなげていけるのです。

◇自立三点セットを持ってしまった理由

自立三点セットを手放して、自分らしく幸せになっていくために必要なことは「自立三点セット忍耐」の逆、

つまり「我慢しないで、弱音を吐いて、助けを求める」こと。

でもそれが難しいんですよね。

そもそも、こうしたタイプの人は、どうしてこんなにも犠牲して一人でがんばってしまうのでしょう。

それは、自分に価値を感じることができていないからなんです。

自分に価値が感じられない理由は、自分のことが嫌いだったり、ダメな奴と思い込んでいるからです。

すると、こんなにダメな自分を隠したくなったり、このままでは評価されないから良いことをしないといけないと感じたり、努力し続けないと愛されないと思ったりします。

つまり、ありのままの自分では愛されない、評価されないし、そのままの自分を出してしまったら嫌われる、否定される、と思ってしまうのですね。

そんな思いを抱えていたら、我慢して、努力して、犠牲していくしかなくなってしまいます。

心理学ではこうした心理のことを「補償行為」と呼びます。

補償行為とは、自分の中にある罪悪感や無価値感を埋め合わせるために行動することを言います。

補償行為からの行動は、せっかく良いことをしたり、努力したり、我慢してがんばっていても、「何かやらないと愛されない」という動機でやっているので、褒められたり評価したりしても、ちっとも喜べません。

マイナスを埋めるためにやっていることで、努力してやっとゼロに戻せるような感覚を持っているために、やれて当たり前、やれなければ嫌われてしまうとの切実な思いを抱えているので、我慢すること努力することをやめることができなくなってしまうのです。

また、誰かとの距離を置いて無意識に自分の正体を見られないようにしてしまいます。

「正体がバレたら嫌われる」と思い込んでいるからです。

そのために、自分の心のそばに近づかれることを怖がったり、人と距離を置いたり、ある程度の距離感での人付き合いをするようになるために、パートナーシップや人間関係がうまくいかなくなったり、自分の本当の気持ちを伝えることが難しくなります。

こうしたことが心のブレーキとなって、自分らしさというものをまっすぐ表現することができなくなり、自分を偽って生きているような感覚や、自分とは何か、自分らしさとは何か、ということが感じられません。

自立三点セットとはこのような心理から成り立っています。

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次回の連載2回目では、恋愛・結婚において、自立三点セットがどんな問題を作っていくのかについて、具体的な事例を元にお伝えしていきます。

>>>『自立三点セットを手放して幸せを手に入れる(2)~事例1:「君は一人でも大丈夫だから」と去っていかれてしまうケース~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

池尾 昌紀

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。