愛は常識を越える

こんにちは 平です。

私どもの古い受講生の男性が結婚した相手は、外国人の女性です。

彼女の国は敬虔な仏教徒の多い国で、ご両親も例にもれず、仏教を信仰しておられます。

二人は彼女が日本に留学していたときに出会いました。そして、たがいにいい印象をもったものの、すぐに恋には発展しませんでした。

彼女のほうが「とてもいい人だけれど、両親はきっと賛成しないだろう」と思ったからです。

一方の彼も、彼女の話から非常に宗教を大事にする家族だということを知り、自分がそこになじめるかについては、なんとも自信がもてずにいました。

といっても、彼は彼女にすっかり惚れ込み、なんとかおつきあいしたい、できるなら結婚したいと思いましたので、猛烈にアピールしたのです。

しかし、彼女の返事はノー。「結婚が許されないから、おつきあいはできない」と、おつきあいする前から断ってきたわけです。

そこで、彼がしたのは、彼女のご両親に手紙を書くということでした。もちろん、手紙は日本語で、翻訳したのは彼女です。

そして、彼が書いた手紙の原本と彼女の翻訳した手紙は1枚の封筒に入れられ、彼女の両親のもとに送られたのです。

彼が手紙に書いたことの一つは、「私の実家は自営業で、私はその跡とり息子です。

商売はうまくいき、それなりに豊かな暮らしをしていますので、経済的なご心配はおかけしません」ということでした。

また、彼の家もいちおう仏教なので「私も仏教徒である」ということ、いずれ彼女と結婚したら
(まだ、おつきあいも始まっていないわけですが‥‥)、「年に1回は里帰りさせます」という約束も忘れずに書きました。

その結果、彼女の両親からは、おつきあいを始める前から結婚の承諾をもらうこととなったのです。

ほかの宗教の人と結婚するならいざ知らず、同じ仏教徒だというし、日本という経済的に豊かな国の人で、経済的にも恵まれているそうだ。

しかも、毎年、里帰りさせてくれるならなお安心だ‥‥とご両親は考えられたわけです。

トントン拍子に進んだので、こんどは彼の親に、彼女との結婚を認めてもらわなければなりません。

親であれば、「おつきあいを始めてまもないのに、結婚を決めて大丈夫なのか?

しかも、言葉も風習もまったく違うお国の人なのに‥‥」などと、いちおう心配しますよね。

しかし、じつは彼女のお国では、おつきあいをしてから結婚するのではなく、「結婚してから、理解しあう」というのが慣例ともいえることでした。

そこで、彼は自分の両親に、「昔の日本の見合い結婚も同じじゃないか」と言いました。

「最近の日本の若い人には、いろいろな人とつきあったり、遊んだりしてから結婚のことを考えるという人が多いけれど、結婚するまでだれともつきあわないできた彼女のほうが信頼できると思うんだ」。

そんな彼の言葉に両親も納得し、二人は結婚前提でおつきあいをすることになったのです。

実際、4カ月後に早くも二人は結婚式を挙げ、その後、しばらくの間は、考え方にしても風習にしても違うことばかりで戸惑ったといいます。

しかし、違いがあることは最初からわかっていたので、双方が「これがあなたのお国のやり方なら、じゃあ、私もやってみましょう」などと、柔軟にその違いを受け入れることができて、大きくもめることはなかったそうです。

とはいえ、文化や風習の違いにびっくりすることはしょっちゅうだったといいます。

たとえば、彼は結婚したのだから一緒にお風呂に入りたいと思ったのですが、奥さまは「はしたない女と一緒にしないでください!!」と断固拒否。

そんな彼女をくどき、そのはしたない行為を日常のものにするには7カ月ほどかかったそうです。

いまでは奥さまのほうが積極的で、混浴ができる温泉地を探したりするほどだそうですが‥‥。

また、奥さまは当初、シャワートイレを不気味がって、けっして使わなかったそうです。

現在は大のお気に入りで、実家用にも一つ購入し、里帰りの際に持っていったとか。

実家ではまだだれ一人として使っていないそうですが‥‥。

こんな楽しそうな二人の暮らしぶりを聞いていると、やはり、「愛は常識を越える」と実感してしまいますね。

では、来週の『恋愛心理学』もお楽しみに!!


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この記事を書いたカウンセラー

About Author

平 準司

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。