心の栄養

こんにちは 平です。

私たち人間は、24時間、いろいろな感情を感じていますが、その感情が良いか悪いかで、人生が素晴らしいものになるか、それとも最悪のものになるかが決まるといえそうです。

そして、私たちが感じる感情は、あなたが自分のことをどう思っているかによって変わります。

たとえば、あなたが自分を「ちっぽけで、ろくでもない人間だ」と思っているとしたら、「こんな自分のことを愛してくれる人などいやしないし、神様だって、きっと私のことが嫌いだ」などと思ってしまいがちです。

それはさらに、「自分は仕事で成功するわけはないし、宝くじに当たるはずもない。どんな努力をしても報われないし、人々は私を見捨てるだろう」といった思いを呼んでくるかもしれません。そんなあなたは、いったい、どんな感情を感じているのでしょうか。

ここで大事なことは、現在のあなたの感情を支配するものは、あなたが自分の未来について、どのように設定しているかということです。

たとえば、資金繰りが苦しく、困っている会社の社長さんは、いま、とてもいやな感情を感じているはずです。

しかも、「この先、もっと会社の経営状態が悪くなり、資金繰りがゆきづまり、倒産してしまうのだろう」と考えているとするならば、いっそうひどい感情を感じることになるでしょう。そのいやな感情を感じないために、「いっそのこと、いま、死んでしまいたい」とまで思うこともあるかもしれません。

一方、「もうしばらくしたら、まとまった資金が入るし、売上金が回収できると考えている」としたら、いまはたいへんだとしても、不快な感情はずっと小さいことでしょう。そして、「もう少しの辛抱でラクになれる」と未来を見ることで、よい気分にもなれるものです。

未来がどうなるかは、なにも決まっていません。しかし、多くの人々は自分の未来を「よくないもの」、「いまよりいっそう悪くなるもの」と恐れています。

そのようなネガティブな設定をしているかぎり、いま、あなたが感じる感情はいやな感情になり、そして、そんなあなたは魅力的な人であるはずはなく、恐れている未来に向かって歩いていってしまうのです。

反対に、あなたがもし、「未来はどんどん開けていく」と想定することができたなら、いま現在のあなたの感情もよくなります。そして、表情に笑顔と明るさが生まれると、あなたは魅力的な人へと変化していきます。

あなたが魅力的な人であればあるほど、人々はそんなあなたとふれあったり、一緒に仕事をしたいと思ったりします。すると、未来の可能性もどんどん広がります。

たとえば、ハワイ旅行に行くと決めたら、そのときからあなたはその旅行のことを考えただけで気分がいいですよね。

大きな夢もプランも、考えることはまったく自由です。あなたの心がよろこぶような未来を自分に考えさせてあげることができれば、それは心にとってのいちばんの栄養になるかもしれませんよ。

 

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。