相手の好意を疑ってしまいます。

相談者名
MORRI
自分がけっこう愛想がいいタイプだからなのか、
相手の好感を感じても、「誰にでもそういう態度なのでは?」と疑ってしまいます。
ですから恋愛に発展する期待を持っていながら、自力で発展させることができなくて、相手の出方を待ってしまいます。
相手が攻め気のある人ならいいですが、そうでない場合は全然進展しないまま消滅してしまったりします。

「誰にでも笑顔なのでは?誰にでも良くするのでは?」と思ってしまう心理を知りたいです。
素直になれないということでしょうか。
誰でも期待するようなことに対してどこかで冷静になってしまい、「私が特別なわけではない」という考えになってしまいます。
愛想が良い人なんだな…と思ってしまうのです。

こういう疑いから抜け出すには考え方をどう変えていけばよいでしょうか。
よろしくお願いします。

カウンセラー
池尾昌紀
MORRIさん、こんにちは。
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。

「『誰にでも笑顔なのでは?誰にでも良くするのでは?』と思って
しまう心理を知りたいです。」
というご質問について、まずはお答えさせていただきたいと思います。

相手が自分への好意をもっている可能性を感じた時などに
その気持ちを疑ってしまうのは、
「自分は愛される価値がないはずだ」と自分自身が思っている時に
出てくる気持ちです。

そんな時は、他人が自分をどう見ているか、ではなく、
自分で自分を見てしまっているのですね。

ですから、他の人がどう思ってくれているか、の前に、
まずは、自分が自分のことをどう思っているかを感じることが
この気持ちを変えていく第一歩になります。

心の深層心理を分析していくと、
自分を否定する気持ちの下には、「痛み」が、
「痛み」のさらに下には、「罪悪感」が
さらにその下には「怖れ」が隠れていると言われます。

もしそうだとしたら、MORRIさんは、なぜ自分のことを
「愛されるはずがない」と思ってしまったのでしょうか。
それを感じてみてください。
はじめは感じてみるだけでいいのです。

そして、その原因となる「痛み」について、さらに感じてみましょう。

次に、あなたが誰かを傷つけてしまったと感じていることはないかを
感じてみましょう。それが「罪悪感」と言われるものです。

最後にある「怖れ」とは、「幸せになることが怖い」という意味です。
誰からも愛されること。そうなることで、幸せになること。

人は幸せを願ってやまないのに、幸せになってしまうことが怖いと
思っているのです。

けれども、それは誤りです。

誰だって愛される価値があるのです。
誰だって幸せになっていいのです。

最後に、自分が幸せになることへの怖れを取り除くことができた時
それを「癒し」と呼びます。

文章で書くと、淡々と進んでしまいますが、実際はなかなか感じた
り実感できる
ものではありません。

カウンセラーは、そんな時のお手伝いをさせていただけるために
存在するのだと僕は思っています。

MORRIさん。
是非、あなたが真に幸せになると決意できるお手伝いをさせてください。
そのお手伝いが少しでもできるのであれば
こんなにうれしいことはありません。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。