手放せない恋

彼との煮え切らない関係や、彼の口にする言葉、耐え忍んでいる状態など、けい
こさんの心を苦しめることがたくさんやってきてしまっているようですね。

そんな状況に身を置くけいこさんのことを思うと、私までが胸を締め付けられる
ような感じがしてきます。

そんな中、こうしてご相談をお寄せいただきまして本当にありがとうございます。
けいこさんの苦しみが少しでも楽になるお手伝いができればと思います。

「執着」「手放し」というのは、カウンセリングの中でのお話や、カウンセリン
グサービスのホームページの中でよく出てくる言葉です。

私達カウンセラーが「執着を手放しましょう」というお話をさせていただくこと
が多いのですが、なぜそれをお勧めするかというと、理由はシンプルです。

「執着している状態では幸せだと感じられない」からです。

少し乱暴な意見かもしれませんが、けいこさんが執着しているかどうか？よりも
大きな問題なのは、けいこさんが幸せなのかどうか？ということです。

言い換えると、執着していることが問題で、手放す事が目的なのではなく、執着
していることで幸せではないのが問題で、幸せになるという目的のために「手放
す」という手段を使う、ということです。

「手放し」をうまく進めるのに大切なのは、この、執着を手放す目的を知ること
ではないかと思います。

「執着を手放さないと幸せにはなれないから手放す」

と

「幸せになるために執着を手放す」

とでは、似ているけれど受ける印象が違いませんか？

「手放し」をすること関しては似ているけれど、前者は執着を手放す事が目的に
なっていて、「怖れ」や「痛み」から逃れるのが動機になっています。
それに対し、後者は幸せになることが目的になっていて、「より良くなりたい」
「幸せになりたい」という欲求が動機になっています。

この欲求や動機、感情や感覚といった心の声をじっくり聞いてあげる事も、手放
しを進めるのにとても大切なことです。

「怖れ」や「痛み」から逃れたいというのが動機になっているということは、
心の中に「怖れ」や「痛み」があるということです。

何が怖かったり痛かったりするのか？それがどれくらい怖かったり痛かったり
するのか？そう感じる心の一部分の言い分を聞いてあげる必要があります。

「より良くなりたい」「幸せになりたい」という心の声もまた、その言い分を
じっくりと聞いてあげていただきたいと思います。

そして、この欲求を強化することが手放す勇気につながってきますので、けい
こさんが自分自身に「自分がより良くなること、幸せになること」を許可して
あげることが必要になってきます。

彼以外に打ち込めるようなことを探してみたけど、これといって無かったとい
うことですが、是非一度、この自分が幸せになることを自分に許可することに
取り組んでみていただきたいと思います。

自分自身に「けいこはとびっきり幸せになってもいいんだよ」と語りかけた時、
どんな心の声が聞こえてくるでしょうか？

「けいこはどんな時に幸せと感じるの？」と聞いてみた時、どんな答えが返っ
てくるでしょうか？

「けいこはどんな人間になってどんな人生を生きたいの？」と聞いてみた時、
けいこさんの心はなんて答えるでしょうか？

その声に耳を傾けてもらいたいと思います。

私達カウンセラーが、その声がよりはっきりと聞こえてくるようにお手伝いを
させていただきますので、よかったらカウンセリングを使ってみてくださいね。

ご相談ありがとうございました。