気持ちの整理ができない

相談者名
付き合ってはいませんが体の関係を2年続けている男性がいます。最近彼に私以外にも関係を持っている女性がいることが分かりました。
彼からは好きではないと言われていた為別れる事を伝えたのですがその後、妊娠が発覚しました。もちろん結婚は出来ないと言われ中絶しました。実は彼との関係の中絶は2度目でした。
そんな状況でも別の女性との関係は続いており、同時に私もダメだと思いつつ心が不安定だったり寂しい事を理由に関係を続けてしまっています。
この状況を何とか抜け出したいのですが私の力では今厳しいようです。彼の力を借りようと思い連絡をしないで欲しいとメールしたりしましたが結局ダメで やはり自分の気持ちを整理して自分で抜け出さないといけないと思っています。
この状況で仕事には集中出来ず一人でいると寂しくて連絡を取ってしまいます。
何かいいアドバイスをいただけないでしょうか。
カウンセラー
中原謙一
Tさん、始めまして
私は中原謙一と申します。よろしくお願いいたします。

さて、読ませていただいて私が感じたことなのですが、Tさんにとっては、彼との関係で傷つく、自分が不幸になる以上に感じたくない感情があるように感じます。

その感情を感じなくていいのであれば、今のほうがまし、というくらいにいやなものがあるようですね。

それは「さみしさ」や「孤独感」ではありません。
Tさんにとっては、誰かがそばにいてもいなくても、絶えず「さみしさ」「孤独感」を感じているのではないでしょうか?
もちろん彼という存在は一時的にその孤独感を感じないようにしてくれているのかもしれませんが、それはたぶん逆で、「孤独感」や「さみしさ」を感じている間は、感じなくてもいいという感情がさらに心の奥深くに隠れているように感じます。

それはここではあえて触れないでおきます。
理由は、最後にお書きします。

Tさんもお気づきだと思いますが、この話を友人や知人にしてみたら、10人中10人が「やめておけ」ということでしょう。

Tさんにとってどうすればいいか、一番正しい答えは、Tさんが心から大切に思っている友人が、今回Tさんが書いてくれたようなことを言ってきたら、Tさんはその友人になんて言ってあげますか?

それがTさんの答えです。
たぶん、それは今までにTさんが、友人なり知り合いなりに言われてきたことかもしれません。

しかし、そこで気がついていただきたいんですよ。

それでも現状を選択し続けている自分がいる、ということです。

つまり、周りやTさんの意識は、この状態から抜け出すためのアドバイスなどをしているにもかかわらず、Tさん自身が聞いていない、聞く耳を持っていない可能性がある、ということです。

これはどういうことを意味するのかというと、現状から逃れたい、現状を変えたいと思ってはいても、Tさんにとっての現状は、とても居心地がいいかメリットがたくさんあるみたいですね。

本気で今の状態がいやなのであれば、やめることは不可能ではありません。
なぜなら、Tさんには「やめる」という選択肢がはじめから与えられていますからね。
これがはじめから「やめる」選択肢がないのであれば、現状を変えるために他人の力を必要としますが、Tさんのばあい、「やめる」選択肢はずっとあります。
その選択肢を選ばないのは、Tさんの意思によるものです。

だとしたら、現状はTさんが望んだものである、ということです。

考えてみてください。
もし望んだものが手に入っているのであれば、やめる必要があるでしょうか?
Tさんにとって現状が望んだものでないのであれば、「やめる」選択はためらうことなくすぐにできます。
それは別に望むものがあるからですよね。
しかし、すでに望みがかなっていたら、現状を変える必要はないわけですから、やめる必要はなくなる、ということです。

Tさんにとっての一番の問題は、ご自分の意思にかかわらず、自分をこの状態に追い詰め、傷つけ、罰し続けることがTさんにとっての望みになっているのではないか、ということです。
簡単に言えば、それだけ「自分を苦しめることが生きがい」になっているのではないかということです。

私はこのような状態にあることを「自虐的快楽におぼれている」と表現しています。

Tさんは、この「自虐的快楽におぼれている」状態から抜け出せるのかどうか。
これはタバコや麻薬をやめるのと同じくらい、大変なことかもしれません。

それでも命がけでどうにかしたいという思いがあれば、現状を変えることも不可能ではないでしょう。

すべては、Tさんしだいですね。

私は冒頭に「自分が不幸になる以上に感じたくない感情があるように感じます。」と書いていますが、その感情を知るためには、あることが必要になります。

それは、「本気で自分を変える、現状から抜け出す」ことを心から決めることです。
わかりやすく言えば「腹をくくる」ということでいいでしょう。
この状態になったら、感じたくない感情を感じる準備ができるでしょう。
しかし、この準備ができていないと、結果逃げてしまう可能性が高いですからね。

もう幸せから逃げるのはやめにしましょうね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
ご検討をお祈りいたします。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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