孤独への対応

相談者名
りょう
はじめまして、しゅうと申します。
私は30代の既婚者男性で、男の子の父親です。

大きく2点、自分の問題だと強く感じている事が有ります。
それは
(1)孤独を強く感じる事が多いが、その感情を抑える方法が分からない。
どうやって感じる孤独を自分の中で消化していけば良いのかが分かりません。

(2)体裁(周りの目)や相手の気持ち・立場を気にしてしまい、自分の感情を表現する事が出来ない。
ただ、最後まで押さえられれば良いのでしょうが、どこかで押さえが効かなくなる事が有ります。孤独がトリガーな気がしていますので、孤独を乗り越えようと思い書籍(HP)などを読んではいるのですが、年々孤独を感じる事が増えている気がします。

これまでは、孤独を感じると人に依存をしてきてしまったと思っています。
正直今もそうなのかもしれません・・・。

自分を必要としてくれた人に対して、頑張って答える(対応する)事で自分の孤独を埋めてきていたのが分かります。
その関係が上手くいっていた時は良いのですが、バランスが崩れてその人が離れていく時にさらなる孤独を感じてしまいます。また嫉妬の気持ちも生まれたりします。
その孤独を埋める為に、さらに人に依存をする。
この事を話したいと思うのですが、上手く相談できる相手は居ません。
余計に周りの人間関係がぎくしゃくしていく結果になっているかと思います。

2年前からは、同い年のバツイチの女性(子一人)が、私の孤独を満たす対象になっていました。
好きな気持ちも有りますが、不倫という形では有りません。(肉体関係は有りません)
そういった状態になりそうなチャンスは有ったと思いますが、精神的な部分で満たされれば良いのが本音です。
ただ、相手からしてみると、色々なリスクが多かったと思います。
(1)将来的な再婚の相手とはならない
(2)私からの受ける事・物が多く、精神的に負担が多い
(3)不倫と勘違いされる可能性が有る。

きちんとこの状態を振り切る事と、繰り返し同じ事を繰り返さない為にはどうしたら良いのか悩んでいます?
よろしくお願いします。

カウンセラー
木村祥典
りょうさん、はじめまして。カウンセラーの木村祥典と申します。
ご相談ありがとうございます。

私達の心は、孤独感を感じたくないために、ついついその感情を抑圧したり、
誰かや何かに依存することで孤独感を紛らわして感じないようにします。

そうすると、抑圧することで孤独感を感じないようになったり、依存すること
で紛らわすことができるので、一時的にはその孤独感を感じなくて済むように
なるのですが、だからといって、その孤独感が消えてなくなったわけではあり
ません。

孤独感に限ったことではないのですが、感情というのは、その存在に気づいて
あげて、感じてあげることで解放されていきます。

よって、りょうさんの中にある孤独を消化していくには、

「孤独感から逃れようとせず、向き合って、感じることで解放すること」

というのが必要になります。

「寂しい」「独りぼっちだ…」というのを感じることは、私達にとってとても
辛く苦しいことです。
(だからこそ、抑圧したり、紛らわそうとするのです)

しかし、今、こうしてご相談いただいているということは、りょうさんはその
孤独感と向き合い、孤独感を解放する準備が整いつつある状態のようです。

では、その孤独感を解放するためのアプローチを紹介させていただきますね。

先程、「孤独感を感じて解放する」というのが必要だと書きましたが、孤独感
を感じて感じて感じ尽くすことで解放していくというやり方は、決して楽なも
のではありませんのでお勧めしません。

今回私がお勧めさせていただきたいのは、「孤独感」ではなく、「つながり」
に目を向けて、その「つながり」を感じるというやり方です。

孤独感というのは、つながりが切れてしまった時に感じる感情です。

りょうさんに一つお聞きしてみたいのですが、りょうさんは、誰とのつながり
が切れてしまったために、その孤独感を感じるようになったのでしょう?

その人とのつながりをもう一度感じることで、その孤独感は癒されます。

逆にいうと、それ以外の人とのつながりがいくらあっても、その孤独感はなく
ならないのです。

仮にその人をAさんだとすると、Aさんとのつながりを感じられないと、Bさんや
CさんやDさんとのつながりを感じることができても、満たされない気持ちが出
てくるのです。

必要ならばカウンセリングなどを使って、そのAさんを探し、もう一度Aさんと
の間に心の架け橋を架ける作業を行うことで、その孤独感は消えていきます。

「つながり」を感じることで、「孤独感」を洗い流すといったイメージで捉え
てみていただければと思います。

ここでポイントになるのが、

「自分の方から相手に心の架け橋を架けていく」

ということです。

言い換えると、「相手から心の架け橋を架けてくれるのを待たない」というこ
とです。

「つながり」が感じられなくなるのは、痛みによって心を閉じてしまい、自分
からつながりを切ってしまったために、感じられなくなってしまうのです。

(余談になるかもしれませんが、自分が心を閉じて自分からつながりを切って
しまわない限り、そのつながりが切れることはありません)

そこには大きな痛みと罪悪感が隠れているので、それを持ったままもう一度心
の架け橋を架ける作業というのは、とても苦しく大変なものになってきます。

そんな時には、橋を架ける作業を邪魔する痛みや罪悪感といった感情を解放し
ていく作業が、併せて必要になってきます。

りょうさんが持っている孤独を癒すために、埋め合わせではなく本質的に満た
される“誰か”とのつながりを築いていく作業の全てをりょうさんお一人だけ
でやる必要は全くありません。

必要ならば私達カウンセラーがサポートさせていただきますので、よろしけれ
ばご相談ください。

参考になりましたら幸いです。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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