離婚の危機とその原因

相談者名
ぷみら
 私(33歳主婦)と旦那(31歳会社員)は3年半の付き合いを経てH16に結婚しました。社宅2人住まいです。
私は相手を知り、自分を知ってもらう為に気持ちを言葉にし、やりとりしたいと思う方です。旦那は「事なかれ主義」で不満を家で言わない代わりに自分の意見や感情も殆ど言いません。でも、穏やかで周囲に流されず正しい判断ができる所が頼もしく、尊敬しています。意見の違う時、じっくり話合うのが苦手で旦那は無言になり、そのくせ頭の中では自分の決断があるので私は消化不良な気持ちを他で発散しなきゃと思いながらも旦那へ不満を募らせてしまいます。同じ様に、旦那も私に波風を立てられ嫌な思いをします。性格の違いは、結婚前はお互い頑張るつもりでした。
しかし、私の欠点は怒りと攻撃を旦那に向けてしまう事でした。イライラするとつい攻撃的な言葉で旦那を責めてしまうのです。「私が辛いのを分かってよ」という甘えの気持ちです。黙って堪える旦那のストレス発散方法は開店から閉店まで一人でパチスロに行く事。カードキャッシング不可になる位の借金を数回作り、謝るのでその都度私の貯金から立替え、ボーナス時返してもらっていました。勿論旦那の給料で貯金はできず、先の不安もありましたがパチンコ屋に行かなくてもいいように、私が穏やかになる努力をしようと思いました。しばらく努力できるのですが、辛いことが重なるとまた攻撃の悪循環で、とうとう旦那が「もう合わない、お互いの為に離婚しよう」と言いました。「俺の存在を否定されたと感じた」と。
それを聞いて私は「自分が母に言えなかった事を代弁してくれた」と皮肉にも思いました。そして私が一番なりたくなかった母と同じやり方で、深く傷つけた事に罪悪感と情けなさを感じています。何度も治したいと思ってきたのに。実母に対する激しい怒りは、生きにくさ(感情統制↓、他者評価に流される等)でもあり、いい歳になった今も母のせいにしているのです。母のせいにしている限り、自分で治すのは難しいと思いカウンセリングを考えています(金銭面で病院)。簡単ではないですが自分が変わることで、もう一度旦那とやり直したいと伝えましたが、旦那は「君との子どもは欲しくない」と決定的です。3月転勤予定で区切りなので、辛い中でも自分を省みて明るく、規則正しい生活を心がけようと思いますが、旦那へどう接するのが良いでしょうか。
カウンセラー
中原謙一
ぷみらさん、初めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願い致します。

読ませていただいて、私が感じたことは、ぷみらさんの人生が、お母様の人生をトレー
スしているように感じたんです。

心理学では「ああはなりたくないと思ったら、ああなってしまう」という法則があり
ます。
ぷみらさんに当てはめると、「お母さんのようになりたくない」と思っていたら、気
がついたらお母さんのようになっていた。
ということになりますよね。

そして、ご主人がぷみらさんに言った言葉は、もしかしたら、ぷみらさんだけでなく
お父様が感じていた言葉なのかもしれません。
そして、ご主人とどう接するのか悩まれている部分では、お父様とどう接すれば良かっ
たのか、という部分とイコールになるのではないかと感じます。

まるでぷみらさんのご両親が抱えていた問題が、そのままぷみらさんとご主人にそっ
くりコピーされているみたいですね。

ご主人は今、怒りとあきらめの位置にいるように感じています。
ご主人のように、感情を表に出せない相手に対して、女性は何とか感情を出させよう
と、さまざまな感情表現をします。
しかし、ご主人は感情表現をしていないわけではなくて、表現方法がぷみらさんに分
かりにくいだけであって、おそらく、ご主人はご主人なりに感情表現をしていると私
は感じています。
その状態で感情を思いっきりぶつけては、ご主人のキャパシティを越えてしまいます
から、ご主人も腹が立つでしょうね。
そして、ぷみらさんが「わかって欲しい」と思ったのと同じだけ、ご主人もぷみらさ
んに「わかって欲しかった」のではないでしょうか?

問題の根本は、ぷみらさんがご主人に意識を向けきれなかったこと。
わかって欲しいという欲求がある時、意識は自分の中に向いてしまって、相手に意識
を向けなくなってしまいます。
これは感情をぶつけている時も同様で、意識が自分に向いて相手を見ていませんから、
ご主人が「愛されていない」と感じるのも当然でしょうね。

ここで、私から提案があります。
本当はぷみらさんにしていただきたいことはたくさんあるのですが、いきなり全部を
いうと大変ですので、一番基本のところをお話します。

まず、意識を自分の中に向けるのではなく、ご主人に意識を向けて欲しいんです。
言い換えれば、ご主人をしっかりと観察して欲しいんですよ。
先ほども書きましたが、ご主人はご主人なりの表現をしています。
それは、口癖であったり、癖であったり、動作であったり、しぐさであったり、雰囲
気であったり。
その微妙な変化を読み取れるくらい、しっかりとご主人を観察して欲しいんです。
そうすれば、自然と意識は自分の中ではなく、ご主人の方に向きますから、まずそれ
を出来ればしていただきたいんですよ。
この「意識を外に向ける」というのが、コミュニケーションの基本中の基本で、その
あとでご主人に対するさまざまな表現をしていく必要があるわけです。
ご主人の受け入れやすい、理解しやすい形での感情表現ですね。
そして、お互いがそれぞれのコミュニケーションをはかりながら、誤解が生じている
部分を少しずつ修正していけばいいのではと感じています。

お母様に関しては、別に今は許さなくてもいいと私は感じます。
無理にやろうとしても嫌いなものは嫌いですし、もう少しご主人との問題が片づいて
からでも、問題は逃げませんからね。

まずはぷみらさんが心にゆとりを持って、ご主人との関係を少し修復してから、それ
から難しい問題に取り組めばいいと私は思います。

最後まで呼んでいただいて、ありがとうございました。
ぷみらさんが幸せな家庭を築かれていくためのお手伝いに、少しでもなれれば幸いで
す。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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