堂々とした自分になりたい

相談者名
きりん
いつも、サイトのコーナーやカウンセラーさんたちのブログの更新を楽しみにしています。

相談したいのは、自分がいつも他人の顔色ばかり伺ってしまって、堂々とできない事です。
相手の感情的な反応や否定的な反応が怖いからなのですが。本当にその人を守っているわけではなく、自分を守ってしまうだけなのです。

特に怒鳴られたり、ヒステリックに攻められたりすると、手や声まで震えてしまいますし、妙にこわばった顔になってしまっているようで『いじめられやすい表情』をしているといわれた事もあります。

だからなのか?いつも揉め事に巻き込まれたり、矢面に立ってしまっていたり、自分が窮地に追い込まれることが多いのです。
そして、孤立する事も多いのです。

どうしたら、どんな時でも自分自身でしっかりと堂々とした態度が取れるのでしょうか?

よろしくお願いします。

カウンセラー
清水三季央
きりんさん、はじめまして、心理カウンセラーの清水三季央です。
メールありがとうございました。

いつも他人の顔色ばかりうかがってしまい、堂々とできないところがあるんですね。
そして、しっかりと堂々とした態度をとりたいと感じているんですね。

>特に怒鳴られたり、ヒステリックに攻められたりすると、手や声まで震えてしまいますし、
>妙にこわばった顔になってしまっているようで『いじめられやすい表情』を、
>しているといわれた事もあります。

この部分にあるような怒鳴られる、ヒステリックに責められるという体験が、
おそらく過去にあって、その原因を自分がつくってしまったと誤解して、
また体験してしまうことを、怖れて、防衛するために、他人の顔色をうかがってしまって
いるのでしょうね。

きりんさんも、自覚していらっしゃることと思います。

まずは、過去に、怒鳴ったり、ヒステリックに責めた誰かが、なぜそうなったのかを、
理解しましょう。

人が、怒鳴る、ヒステリックになるとき、その人は必ず、何かを怖れいます。
自分が耐えられない不安を感じたときに、もうこれ以上、不安を感じたくないために、
相手、つまりここでは、きりんさんに助けを求めます。率直に助けを求められれば、
よいのですが、極端に耐えられない不安だったのでしょう、怒鳴る、ヒステリックに責める
といった、行為をとらざるをえなかったのだと思います。

その不安とは、怒鳴られ、ヒステリックになられたときに、きりんさんが感じた恐怖心と、
同じレベルのものです。それくらいの恐怖心があったのだと相手を理解してみてください。
理解することで、相手を許すことができるようになり、自分の感情が少しラクになります。

また、相手が自分を攻撃したことから、自分が悪いと感じてしまったのではないかと思います。
そして、相手を怒鳴らせた、ヒステリックにならせた原因が自分であると感じているのでは、
ないでしょうか。

しかし、それは誤解です。自分が悪くて、自分が原因だと感じてしまっていると、
それは、現在の人間関係でも、周囲の問題は、自分が原因であるかのように感じてしまいます。
自分が悪いのではない、自分は無罪だと、頭の中だけでも理解しましょう。

例えそれが、自分のミスであったとしても、どんなミスがあろうと、怒鳴られ、
ヒステリックに責められるという虐待を受けるに値しません。

理解しただけで、心がすぐ変わるわけではありませんが、少しでも、自分が悪い、
自分が原因だと、自己攻撃するのをやわらげることに役立ちます。

次に、現実での対応の仕方ですが、なるべく、接する相手の、善良さを信頼するように意識
しましょう。自分が怒鳴られる、ヒステリックになられるのではないかと、怖れる気持ちが
強くなると、防衛的に、相手を不信感をもってみるようになり、
おびえたような表情になってしまいます。

その表情と雰囲気は、相手の攻撃心を誘発してしまいますから気をつけましょう。

相手の善良さを信頼し、さらに、接する相手がどんな気持ちを感じているのか、
自分は、どんな対応をしてあげられるのかを、意識していると、自己防衛を超えて、
相手を優先してあげられるようになってきます。そうすると、表情も、相手を思いやるものに、
変わります。

揉め事に巻き込まれる、矢面にたつ、窮地に追い込まれるというときには、客観的な、
自分の責任は、どこまであるのかを理解し、責任があるものについては、罪悪感が
あるでしょうから、しっかりと謝罪をし、責任を果たし、そうでないものは、
自分に責任がないので、この問題に関わる必要が無いと、理解しましょう。

自分に責任がないけれども、罪悪感を感じているとしたら、自分は悪くないということを
しっかり理解しましょう。

そして、自分の幸せを実現するような物事に意識をむけましょう。他人の問題ではなく、
自分の幸せを意識することで、他人の問題に巻き込まれることを防ぐことになります。

感情がともなうことで、理屈どおり簡単にいかない面もあるかもしれませんが、
まずは理屈でしっかり理解するだけでも、自分が何をすべきで、何はすべきでないかが
わかり、その分だけ、自信をもって、物事にとりくみやすくなります。

清水三季央

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛・夫婦などの男女関係、家族の問題、アダルトチャイルド、仕事や対人関係、メンタルヘルスなど幅広いジャンルでカウンセリングとセラピー(イメージ療法とコラージュ療法)を行う。約2万件以上の臨床実績と、高等学校教諭一種免許・産業カウンセラー・国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つ。