相手の反応ばかり気にしてしまいます

相談者名
HOTAKA
私は相手の反応を気にしすぎる所があり、特に一月半前に二年ほど仲良くしていた友人とトラブルになってからは、人と会うことに疲れてしまうようになりました。

もともと人から何か指摘されたり注意されるだけで「攻められている」と悲観的にとってしまいがちで、そのトラブルも友人から突然、私の人格や子育てについて全否定されるようなことを言われ…かなりショックでした。
思い当たる部分もあったのですが、友人だから分かってくれていると思っていたし、そう言っていたのに…と、その人が信用出来なくなり、他の人にもそういう気持ちが強くなりました。

自分はもともと受け身で、あまり自分から積極的に話したり、誘ったりは出来ません。断られたり、相手が気に入ってくれなかったら・・・と思うのが怖いからです。

人と話す時は自分から何を話したらいいか分からず「とにかく何か話さなきゃ」と、話しているうちに自分の事ばかり話してしまったり、途中で何がいいたいのか分からない状態になったり…。
相手の反応ばかり気にしてしまい、自分の考えさえもよくわからなくなってしまいます。

私はこのままでいいのでしょうか。

カウンセラー
中原謙一
HOTAKAさん、初めまして。
私は中原謙一と申します。
宜しくお願いいたします。

「私はこのままでいいのでしょうか」というHOTAKAさんのお気持ちですが、もしHOTAKAさんが「このままでいい」と思っているのであれば、今の状態は気になることはないでしょう。
今の状態が「このままでは良くないのではないか」と感じているからこそ、こうして相談してくださったわけですよね。

HOTAKAさんのこのままではいけない部分、もちろんあります。
ただ、今のHOTAKAさんのすべてがいけないわけではありません。
ほんの少し、問題になっているところ、それはまるで、のどに魚の骨が引っかかっているような部分を少し変えることができれば、HOTAKAさんはずいぶん楽になるのではないか、と私は感じています。

たとえば、「受身であること」は、基本的に問題ではありません。
なぜなら、受身であることにも長所がちゃんとあるからです。
相手の反応ばかり気にすることも同じです。
短所として捉えれば問題になりますが、長所として捉えれば、「周りに対して気配りや配慮ができる」ということになりますからね。

だとしたら、HOTAKAさんの問題点は、どこにあるでしょう?

これは私個人が感じたことなのですが、もしかしたらHOTAKAさんは、かなりの確率で「自分を嫌っている」可能性があるように感じます。

たとえば「もともと人から何か指摘されたり注意されるだけで「攻められている」と悲観的にとってしまいがちで」とありますが、実際に周りにいる人が本当にHOTAKAさんを責めているかどうか、その部分に関しての確証はないわけです。
しかも相手に聞いたわけでもないので、すべてがHOTAKAさんの思い込みの可能性もあるわけですよね。
もしかしたら、HOTAKAさん自身が、はじめから「人は私を責める」と決め付けているのであれば、この悲観的な考えは成り立つんですよね。

そして、はじめから「人は私を責める」と決め付けているとき、人は無意識である行動を取ります。
「人は私を責める」ことを証明するための行動をとるんですよ。

たとえそれがHOTAKAさんにその気がなかったとしても、もしHOTAKAさんが「人は私を責める」と決め付けていたのだとしたら、あえて周りの人に自分を攻撃させることで、「ほら、やっぱりみんな私のことを責めるでしょ」と、自分の考えを正当化できてしまうわけです。

さらに掘り下げていきますと、HOTAKAさんがもし、「人は自分を責める」ことを正当化する必要があるとするならば、それはなぜでしょう?

私個人が感じたのは2つあって、一つは「自分は誰からも愛されない」ことの証明をしているのではないか、ということと、もう一つは「誰かに対する復讐」ではないかと感じます。
一つ目は簡単な言葉で「自己嫌悪」といいますが、HOTAKAさんはこの自己嫌悪が多少普通の人より過剰に存在するのではないかと感じます。
二つ目は「HOTAKAさんが幸せにならないことで、誰が一番悲しみますか?」という質問の答えが、復讐をしている相手になります。

まあどちらの問題にしろHOTAKAさんが「自分を傷つけるのをやめる」事を決意するだけで変わってくるのですが、頭でわかっていても心が納得していなければ、「わかった」ことにはなりませんので、まず「自分が自分を責めている」ことに自覚がもてるかどうかがこの問題を解決する鍵になってくるのでしょうね。

あとはHOTAKAさんの「変わりたい」「幸せになりたい」という意欲の量が自己嫌悪の量以上になれば問題ないでしょう。
「変わりたい」「幸せになりたい」という意欲の量が自己嫌悪の量以下であれば、やればやるほど怒りが出てきますからね。
気をつけてくださいね。

まずは「自分自身を心から大切に扱う気があるか」ですよ。

最後まで読んでいただいて、有難うございました。

HOTAKAさんがもっと楽で幸せな人生の選択ができるための参考に、少しでもあることができれば幸いです。
ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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