会社の人の声が聞こえると言うのです

 

相談者名
OE
毎日マンションの上から、会社の人の声が聞こえると言うのです。
私たちには、聞こえないのですが、それは、(聞こうとしない、幻聴なら、外部から聞こえるはずない)と言うのですが、そんな事があるのでしょうか?
どうしていいか解らなくなってしまいご相談にメールしました。
カウンセラー
中原謙一
OEさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。さて、読ませていただいて、まず私が感じたことなのですが、自分には聞こえないか
らといって、相手の言っていることを「ありえない」とひとくくりにはしないように
してあげてほしいと感じます。たとえそれが幻聴であったとしても、もしくは思い過ごしや勘違いであったとしても、
当の本人にとっては、その瞬間は「リアル(現実)」なんですよね。
その「リアル」を否定するのではなく、「ああ、この人には聞こえることが今の現実な
んだな」と洞察した上で、まず相手が伝えたいことを真摯に聴いてあげることが必要で
しょう。

実際、建物の構造上の理由であったり、聴覚が何らかの理由で以上に発達してしまっ
たり、もちろん精神的に不安定な場合や、仕事があまりにも気になりすぎて、何かの
音を勘違いしてしまったりと、実際に聞こえてしまうこと自体はないとはいえないん
ですよね

ここで大切なのは、聞こえてしまうことではなくて、聞こえるようになるまで、どの
ような経過をたどっていたのかが重要です。

それが本人の特性、たとえば聴覚が異常に発達しているなどの要因によるものであれ
ば、本人が納得すれば問題ないことですからそれでいいのですが、それが心理的要因、
たとえばストレスによって引き起こされたものであれば、対処が必要になります

つまり、なぜそうなったのかの原因を知ることが、本人にしろ周りにしろ、現状から
抜け出すためには必要であるということです。

その中で一番最初に必要で、一番重要なのは、最初に書いた「相手にとってのリア
ル」をしっかりと受け止めてあげることなんですよね。

人はそれそれ、自分にとっての「リアル」を持っています。
言い換えるならば、「私はこう思っている」けれども、「相手が同じことを思ってい
る」わけではない、ということです。

たとえば、納豆が好きな人は納豆を好きといえるでしょうけれど、納豆が嫌いな人は、
当然納豆は食べたくはないわけです。
しかし、納豆が好きな人が「私が好きなんだから、相手も好きに違いない」といって相
手に納豆を食べさせようとしたら、当然相手からは拒まれることでしょう。
そこで拒まれた側は、「自分が否定された」気分になることって、みなさんの経験で
もよくあるのではないかと感じます。

この「自分が否定された気分」が、自分にとってのリアルで、相手にととってのリアル
は「納豆が嫌い」ということですよね。

このかみ合わない「リアル」が誤解やトラブルを生みやすくするわけです。

OEさんができることは、まず現状のあるがままをいったん受け入れることです。
そして、焦っていても、一度紙に書くなどして「整理」することをお勧めします。
このときに、「5W1H」を忘れずに書いていただきたいんですよね。

「5W1H」とは
When「いつ」
Who「だれが」
What「何を」
Why「どうして」
Where「どこで」
How「どのようにして」

を明確にしながら整理してみてください。

頭の中だけで整理しても、混乱するだけですからね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました
OEさんのご多幸をお祈り申し上げます
ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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