人生の底の過ごし方について

 

相談者名
疲れました
30代前半の独身の家族と同居のものです。昨春 突然呼び出されいきなり解雇通告を受けてから、何もする気がおきず、それまで楽しいと思え興味の持てたことにも楽しみを感じられず日に6時間程度の仕事に行く以外は寝たきりの生活を過ごし、そんな中、最近行った精神科で双極性感情障害との診断を受け、治療中ですが、家族の理解が無く苦しいです。
特に定年退職し家にいる父と同居の祖父母が理解が無く家に居ても休まることがないというのが現状です。仕事から帰宅する時間(夜の8時くらい)に父は毎晩ビール、酒、焼酎、ウイスキーを毎晩飲んだくれ3時間は台所から動きません。
次第に酩酊し昨晩は3発私の頭をどつき 「おまえは甘えているから、精神科に行かないといけないだの 仕事が続かない」だの暴言を吐いてきました。
頭を殴るというのはめったにないが、もっとがんばれといった類の事は毎日言われ精神的にずたぼろです。
祖父母も80歳を超えているということもあるのか、私との折り合いが悪く
今のフルタイムで働いてない状態に「そんな少しだけ働くのではなく、きちんと1日働け」と意見して来たり、近づいて来ては絡むこともしょっちゅうで気が休まることがなくさりとて 私が抑うつ状態のため外出して気分転換を図ることができません。

いまでこそ自殺はしていないけれど、何のために生きているんだと毎日うちひしがれ 自分の無力さを責める毎日です。

何をしても楽しくないのは抑うつ状態のせいと分かるのですが、家族の協力がないこのような状態をどうしたら生きがいを見つけていくことができるのか知りたいです。

カウンセラー
大谷常緑
疲れましたさん、こんにちは。
ご相談を担当させていただく大谷です。よろしくお願いします。ご相談を拝見して、疲れましたさんは、とても辛い状況にいらっしゃるなぁと思
いました。
双極性感情障害のご病気、その中で働かなければならない状況、ご家族が病気の
事を理解してくれない事、一つだけでもとても辛い状況なのに、全てが重なり合
っているのですね。

先ず、疲れましたさんに最初にやっていただきたい事ですが、ご家族に理解を得
るという事はできんはいでしょうか?どなたか一緒に病院に行ってお話を聞いて
くれるご家族の方はいらっしゃらないでしょうか?
おそらく、疲れましたさんがご家族の方に病気の事を一生懸命お話しされたとし
ても、それだけではご理解が得られない状況ではないかと思います。
できれば、病院の先生に手紙を書いてもらうとか、電話をしてもらうとかして、
一度一緒に病院に行ってもらい、先生の説明を聞いてもらうのが一番良い方法だ
と思います。

次に、もしご家族の方がそれに応じてくれない場合ですが、ご家族と別居される
事をお薦めします。
ご家族に理解してもらえないこの状況では、疲れましたさんが辛い思いをされ、
病気も良くならないのではないかと思います。
金銭的な面もあろうかと思いますが、一度市役所などにご相談されて、公的な補
助も検討されてみては如何でしょうか?

さて、次に疲れましたさんが今の状態を脱却し、生き甲斐を見つけていく方法で
すが、先ずは今の自分の状態を「いい」「悪い」と判断するのではなく、認めて
許してあげる事です。
疲れましたさんは、とってもまじめな方ですね。今の自分の状態を許せないと感
じておられるのですね。それで自分の無力さを責めておられるのですね。
でも、考えてみてください。もし疲れましたさんの親友が今の疲れましたさんと
同じような状態だったとしたら、その親友に
「お前は無力だなぁ」
と言ったとしたら、相手はどうなってしまうでしょうか?
もちろん、疲れましたさんはそんな言葉は言わないですよね。
「とっても苦しいなぁ。今は仕方ないよ。できるだけゆっくり休んだらいいよ」
などという言葉を掛けられるのではないでしょか?
人は、自分に対して甘く、人に対して厳しいと思いがちですが、真実はそうでは
ありません。全く逆なのです。自分に対してとても厳しく、人に対して優しいの
です。
だから、疲れましたさんは、人にそういうように、ご自分に優しく接してあげれ
ばいいのです。
今、このような状況になっているのは、それなりのいきさつや状況があるのです。

人間は、自分を責める感情で自らを苦しめ、追い詰めます。
先ずは、それを手放してください。
そして、このパターンは、疲れましたさんの心のクセのようなものなのです。
自分を責める感情が出てきたら
「あっ、またやってる。クセが出た」
と思ってください。
クセですから、最初はうまくいかないかも知れませんが、でもやがて、この心の
クセ(パターン)から抜けられると思います。

人間は、自分を責める事を手放すと、周りが見えるようになってきます。
例えば、自分を責めているときは体に例えると腹痛を起こしている時のようなも
ので、お腹を抱えて「痛い、痛い」と前屈みでうんうん唸っています。こんな時
って、周りを見る余裕なんて無いですね。それが普通ですね。でも、お腹が痛く
なくなると、前屈みから起き上がって回りを見る事が出来ますね。
心の痛みもこれと同じなのです。痛み、即ち自分で自分を責める事が無くなると、
周りが見えてくるようになります。
周りが見え始めると、遠くの景色が見えてきますね。
遠くの景色、これが生き甲斐になってきます。
こんな風になりたい、こんなライフスタイルで生きてみたい、そこに希望や生き
甲斐が見えてきます。

まとめると、今の自分の状況を責めない事、認める事で辛さが緩和されていきま
す。そうすると、希望や生き甲斐が見えてくるのです。

疲れましたさんの心の中には、たくさんの怒りや悲しみ、分かって欲しい気持ち
が渦巻いています。
それを吐き出されるだけでも、少しは楽になっていきます。
是非、電話カウンセリングでそれらを話してみてください。
きっと、効果が出てくると思います。

回答がお役に立てれば幸甚です。
有り難うございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。