不安感と恐怖

相談者名
しおこうじ
こんばんわ、大学4年生22歳、しおこうじといいます。

先月提出した卒論に不備があり、やり直しを始めた頃から、無気力でやる気が起きなくなりました。

元々、大学院に進学しようと勉強していたのですが、卒論が本格化してから勉強に手がつけられなくなり、卒論だけに取り組んでいました。
そして、先月卒論の提出を行ったのですが、不備が見つかりやり直しすることとなりました。
その時から、無気力になり始めて、やる気が出てこず、休みの日は一日だらけてしまっています。

以前は、大学院進学のために英語の勉強や専門の勉強など毎日頑張っていました。
特に英語は、単語を毎日ルーズリーフ一枚分書いて、覚えることをしていました。

卒論は、大学院の提出資料に含まれていて、願書と共に同封しなくてはなりません。
ですが、願書提出に間に合う保証はありません、と言われてから、頑張ろうという気持ちが途切れてしまい、毎日無気力です。
突然、心の灯火が消えた感じで、身体が重く、ふわふわと気持ち悪いです。

心にぽっかりと穴が空いたような状態で、ぼーっとしていて、思考回路が働きません。
頭の中が真っ白で考える力が湧いてこないんです。

現在はかろうじて、通学とアルバイトは行けています。

無気力になってから、不安感と恐怖が消えないんです。
ものすごい不安感に包まれているようで、恐怖感に襲われます。
不安で、怖くて仕方ありません。

心療内科か精神科を受診しようと考えていますが、
機能不全家族ということもあり、家族に付き添いは頼めません。

ここ二週間は、不安感と恐怖感が絶えず続いています。

大学の学生相談に2年ほど通室していますが、最近カウンセラーが合わないと思うようになりました。
カウンセラーを変えたいと思うのですか、カウンセリング状況を変更となると金銭面のことが絡んでくるので、すぐには難しいです。
そのため、まずは、こちらの無料相談コーナーを利用させていただきました。

カウンセラー
井上真由美
しおこうじさん、こんばんは。
今回のご相談を担当します、井上真由美と申します。
よろしくお願いします。

ご相談内容を読んで、大学院進学という夢に向かって一生懸命努力されていたしおこうじさんにとって、今相当に辛い状態が続いているのではないかと思いました。
卒論の不備が見つかり、大学院の願書提出に間に合わないかもしれないと言われたとき、ショック、悔しさ、悲しさ、あるいは「こんなはずじゃない!」という怒り、絶望的な気持ちになったのではないでしょうか。
ご自分で書かれている通り、ぷっつりと頑張ろうという気持ちが途切れ、心の灯火が消えてしまったような状態ですよね。

人は、このようなショック状態で、絶望的な気持ちに陥ると、将来への希望が消えたように感じ、無気力感をもってしまいます。
「大学院進学のためにここまでがんばってきたのに、諦めなければいけないなんてもう終わりだ」「何をするのも意味がない」という感じを持たれているのではないでしょうか。

こういった感情が出てくるとしたら、まずはそんな辛い感情を抑えつけようとしないでくださいね。
あまりにも辛くてこういった感情を抑圧してしまうと、現実逃避やさらなる絶望感や無気力感のスパイラルにはまり、次の一歩へ踏み出すことが困難になってしまいます。
ご自分の感情を、まずはご自分が受け入れてあげてくださいね。もし難しければ、友達や私たちカウンセラーに、感じるままの感情を話してください。

また、もしかしたら、不備が見つかったことで、ご自分を責めたりすることもあるのかもしれません。「あの時こうしていれば・・・」という気持ち。
でも、しおこうじさんの文章からは、とてもがんばり屋さんで真面目なお人柄をお見受けします。
今こんなにも辛い中で通学とアルバイトをこなしているところや、ご家族に頼らずご自分で問題解決を図ろうとしているところ。そんなしおこうじさんであれば、今までだってベストを尽くしてやってこられたのではないでしょうか。
ご自分を責めて苦しまないでくださいね。

そして、絶望感や諦めの気持ちの一方で「なんとかしなきゃ」「急がなきゃ」というような焦燥感や先の見えない不安にもさいなまれているのではないでしょうか。
しおこうじさんの書かれている『不安や恐怖感』は、そういったところから出てきているように思います。

そうすると、今のしおこうじさんに1つご提案したいことがあります。
それは、未来設計を立てることです。
将来のヴィジョン(こうなりたい、これがしたいなどの自分の目的)が見えなくなっていると、まるでまっ暗闇に放り出されたような感覚になり、不安や恐怖に陥ってしまいます。
だから、自分の将来のヴィジョンを改めて見てみてほしいのです。
でも、今回のしおこうじさんは未来への希望を持ちたくても持てなくて、苦しんでいるのですよね。
ですので、今回は2つの未来設計をしてほしいのです。

最高の未来を思い描くとしたら、なにか?
それがうまくいかなかった場合の未来は、どうしたいか?

最高の未来は、卒論が願書提出に間に合って、大学院進学を叶えることかもしれませんね。
では、そのために今できることは何なのか。担当教授に相談することなのか、出願先に頼み込むことなのか、誰かに協力をお願いして、不備を直すことなのか。
「無理かもしれない」という思いを抱いたままでしょうから、これは苦しい時間かもしれませんが、最高の未来のためにできることが残されているとしたら、それが一番しおこうじさんのパワーを生み出すのではないでしょうか。

そして、それがうまくいかなかった場合は、どうするか。
別の進学先を考えるのか。働くのか。それとも来年の挑戦を見据えて、留年という形もあるかもしれませんね。

この時のポイントは、いい意味で開き直ることです。
大学院進学ができないことは、たった今望んでいるパーフェクトな結果ではないかもしれません。
でも、しおこうじさんの長い人生の中で、幸せになる選択肢は無数にあるのです。
夢を諦めることもありません。
最初に望んでいたパーフェクトな未来が大学院進学だとすると、その先にあった夢はなんだったのでしょう?社会に出た後、どんな進路を思い描いていたのでしょう?
それは、完全に砕け散った夢でしょうか?

回り道することを絶望的には感じないでくださいね。
これは、いろんな回り道をした私からのメッセージです。
道草も回り道も、したからこそ今自分にしかできないことがある。無駄ではなかったと心から思います。

しおこうじさんの選択した未来が、輝きに包まれていることを信頼していますね。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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