男と女のケンカの心理学2 ~ほんとうは仲良くしたいんだけどなぁ~

パートナーとケンカをしたい。そんな人はいないはず、それよりも仲良くしたいですね。

でも、なぜケンカになってしまうんだろう?そん な心理をご紹介。

● 恋愛はいくつになっても大切です ●

カウンセリングの現場でも特に多い話題が男女関係の話題
幅広い層から男女関係についての相談をうけます。
話題も、告白、結婚、離婚、不倫、浮気、ケンカ、SEXレス、
かまってくれない、もっと仲良くなりたい迄、幅広い内容が飛び出します。
いくつになっても男女関係というのは心の中の大きなポジションを担って
いるようです。
今回は実際カウンセリングでよくでてくる話題をピックアプしてご紹介
します。
その中でも男女間のケンカになってしまうようなそんな心理に
スポットをあててご紹介します。

◆ ついつい憎まれ口、嫌われるようなことを言ってしまう ◆

彼(彼女)と上手くいかないの、よく言い争いになったり、
嫌な雰囲気になってしまう、
本当は仲良くしたいと思っているのですが・・・
このようなケースのご相談はカウンセリングの現場では日常茶飯事といっても
良いくらいの頻度でご相談を受けます。

「本当は仲良くしたいのに・・・どうなってしまうんですか?」
とご質問させていただくと・・・
「ついつい憎まれ口きいちゃうのよね」だとか
「ついついきつい言葉でなじってしまうのよね」とか答えてくださいます。

例えばこんな感じです。

クライアント:「最近仕事いそがしいの?」

彼     :「うん、不景気で人がへっちゃってさー、ちょっと忙し
くなってるかな」

クライアント:「ふーん、私に電話かける暇がないくらいに忙しいんだね、
大変ねー」

彼     :「なんだよ、その言い方(怒)」

でも、彼女も本当は仲良くしたいと思っているはず。
なんでこうなるのでしょう?皆さんなんでだと思いますか?

なんでこうなってしまうのか心理的要素を含めて説明していきましょう。

● ケース1 言いたいことが言えていない場合 ●

僕たち、カウンセラー的な考え方として、「攻撃は助けを求める声である」
という考え方をします。
この考え方を取り入れてみると、本当は彼にきつい言葉を投げかけたい
わけではなく、本当はなにかヘルプを彼に伝えたいことがあるのかも
しれないと考えることができます。

この伝えたいことのジャンルの多くは愛してほしい、わかってほしい、
助けてほしいというジャンルであることが多いです。
だけど、怒ってしまったり、すねてしまったりで彼女自身、
本当に伝えたいことがわからなくなることは多々あります。

カウンセリングでは怒りの下に隠れてしまっている本当はなにが
伝えたかったのを見つけるためにアプローチをしていきます。

例えば「きつい言い方をして、彼になにをわかってほしかったと思いますか?」
という感じです。

そうすると・・・・・
「電話をかけてくれなくて寂しかったこと」とか
「もっと、私とすごしてほしいこと」などの答えが返ってきます。

もちろん答えが思い浮かばない時もあります、
その場合はアプローチ方法を変えて質問しなおします。
そしてカウンセラーが
「ということは、寂しいという気持ちをわかってほしかったのですね」
と改めてクライアントさんが答えてくれた感情を伝えると、
今まで怒りに隠れていたさみしさという感情が噴出して
涙がでてくることもあります。
クライアントさんはここで本当の自分の気持ちに気づきます。

この場合僕が提案させていただくことは、
一つ目としてコミュニケーションの方法を変えてみるということを提案します。

「最近忙しいそうね。大変なのは知っている、でも最近寂しさを感じることが
あるの無理はしなくてもいいから会う時間を増やしたり、
電話の時間を増やしたり、二人の時間を少しふやしてみない」

と本当に伝えたいことを伝えてみることを提案します。
本当に伝いたいことを伝えることができれば、
「ふーん、私に電話かける暇がないくらいに忙しいんだね、大変ねー」
というように嫌味てきな言い方をしてしまいケンカになることはありません。
もっと上手なコミュニケーションになるはず。

まずは、怒りたいんじゃなくて本当に伝えたいメッセージは何なんだろう?
と考えて見ましょう。
そして、そのメッセージをまるで子供に教えてあげるくらい
わかりやすい表現に変えてみてください。
その言葉をパートナーに伝えてみましょう。
相手に伝わりやすくなった表現ですから、相手も理解してくれるでしょう。
するとあなたも満足するし、
パートナーも怒られて嫌な気持ちにならずにすみますね。

他の提案としてカウンセリングを使って彼に向かう怒りや寂しさの感情を
抜いていくことを提案することもあります。
もっと違う言い方ができたら・・・と頭でわかっていても、感情的に
なってしまいついついきつい言い方、嫌味な言い方をする時があります。
人間ですから仕方ありません。

これは今まで溜めこんでいた寂しさや怒りが、いざ彼を目の前にして
表現してみようとした時爆発的に噴出す為におこります。
また本当に伝えたいことを今まで言ってきてなかったわけですから慣れて
いないせいもあります。
この場合はカウンセリングを使って溜まっている感情を出していくことに
より彼の前で爆発せずにすむようにすることを提案します。

面談カウンセリングなどでは、セラピーを使い怒りや寂しさなどの噴出して
しまう感情を処理をします。

例えば、イメージの力を使って行うセラピーの場合だと、
クライアントさんと彼が向かい合っているイメージをしてもらい、
イメージの中で今まで抱えてきた寂しさを彼に伝えてもらいます。

ここで今まで抱えてきた寂しさが噴出して涙することもあります。

そしてイメージの中の彼に1歩近づいて本当に伝えたかったことを伝えて
いきます。そしてもう一歩近づき、また伝えたかったことを伝えてもらい
ます。これを繰り返して近づいていってもらいます。

不思議なもので、セラピーを進めていくと本人が今まで意識していなかった
言葉が飛び出すことがあります。

最初の一歩目は「もっとかまってよ、もっと時間作ってよー」
と要求的だったのに最後の一歩は、 「愛しています。」だったりします。
これは寂しさの感情や要求の感情が処理されたので、愛情が表現しやすく
なった為です。
そして最後に仲直りの印として彼にハグ(抱擁)してもらったり、
握手してもらったりします。
イメージの中の話なのですが感情は処理されてしまいますので、
いざ彼と会って本当に伝えたいことを伝えようとした時は伝えやすく
なっています。
またイメージの中で一度練習しているのでスムーズに伝えられます。

カウンセリング、セラピーを使って上手くたまっている感情を抜く
例を紹介させてもらいましたが、
ご家族、友人などに自分の気持ちを打ちあけるだけでも、
感情は解放されていきます。
一人で考え込んだり、溜め込んだりせず、
誰かに話すこと(感情を吐き出すこと)を心がけてみてください。

・補足
コミュニケーションの仕方を変える、カウンセリングを使って感情を
抜いていく・・・
これは一例でクライアントさんのお話内容によって提案は変えさせていただい
ています。セラピー内容もクライアントさんのお話によってセラピーの方法を
変えております。

●ケース2  本当に私のこと愛しているならこのハードルを跳んでみての場合●

付き合い始めはやさしい女性(男性)だったのに、付き合ってしばらく
すると結構きついこというタイプの人っているんですね。
皆さんもご経験あるんじゃないでしょうか?
いわゆる噛み付いてくるタイプの人ですね。

出会ったばっかりの時期は、気を使ったり、良い面を前面にだして接したり
しがちです。
なかには見栄をはる場合もあります。
そうすると相手は良い印象を受けるので『いいな~』と思い付き合いが
初まります。心理的にみるとそのままの自分では愛される自信がないので
(いわゆる素の私ですね)良い子の仮面などをかぶってしまうことが多い
ようです。これは幼少の頃にできた痛みであることが多いです。

付き合ったはいいけど、問題はこれからです。
付き合いが深くなるほど不安が生まれてくることが多いようです。
なぜなら、良い子の仮面の私だから愛してもらえたんだわという不安が
生まれてくるから。
良い子の私なら愛してもらえたけど、本当の私は・・・
こんな不安が生まれてくるようです。
このようにはっきり意識はできないけど、漠然とした不安といった感覚が
生まれることもあります。そうすると本当に私のことを愛しているのか
という確認したい欲求がでてきます。

どういった形で確認するかというと・・・
悪い子ちゃんの私をだして、こんな私でも愛してくれますか?
ということを確認しようするんですね。
きつい言葉をいったり、嫌味をいったりです。中には浮気をしたり、
別れ話をしたりなどする場合もあります。

これはテストなんですね。
本当に私のことを好きなら、これぐらいのハードルは飛んでねという
テストをしてしまうんですね。
たちの悪いことに意識的でなく無意識的にしてしまうことが多いようです。
本人が意識的にやっているのでしたら止めようがあるんですが、
本人も意識せずしているので止めようと思わないんですね。

じゃあ、どんな結果がえられるかというと
ハードルを飛べず、不合格になってしまった彼か、
ハードルを飛びすぎてつかれきってしまった顔面蒼白な彼が手に入ります。
あまり良い結果とは思えませんね。

カウンセリングの現場では、なんできつい言葉を言ったり、嫌味をいって
しまうのかという原因を探して行き、知らず知らずのうちにテストをして
いるんだということがでてきた場合テストを続けてもあまり良い結果を
招かないのでテストを止めてみようということを意識してみることを提案します。

たいていは、知らず知らず今までやってきたことと、そしてなんでいつもこう
なってしまうかが結びついて納得されます。
そして更になぜテストをしてしまうのかという、原因を探していきます。

そうすると、そのままの自分では愛されないという思い込みや、
自身のなさ(無価値感)、自己嫌悪などの心理がでてきます。

自分のことをよく思えないんですね、だから良い子の仮面をかぶろうと
するし、そのリバウンドで悪い子ちゃんの私でも愛してくれるの?
という不安がでてきます。

じゃあ、僕のアプローチとしては、どうしていくかというと、
根本的な原因を作っているそのままの自分では愛されないという思い込みや、
自信のなさ(無価値感)、自己嫌悪を癒していきましょうというアプローチを
とります。

無価値感にはまってしまっている場合、クライアントさん自身は自分では
自信がない為、自分に価値があると思えなくなっています。
その為カウンセリングではクライアントさんに僕から見たクライアントさんの
価値を伝えていきます。

「あなたは、自分のことを冷たい人間だと思っているようです、
僕から見るとそうは思わないですよ。彼についきついことを言ってしまう
のも、それだけ彼が好きだからテストしてしまうんだと思います。
ついついきついことを言ってしまうことを悔やむわけですから、
彼を傷つけたくないという優しさを持っていられるんだと思います。
本当に冷たい人でしたら悔やむことはないと思います。」

と僕からみたクライアントさんの価値を伝えていきます。
本人が見えなくなってしまった価値の部分を伝えることによって、
本人が自分の価値に意識を向けられるようにアプローチします。

そして時には宿題もだします。
「これから1週間1日1個自分のいいところを見つけてください」と
いうようにトレーニング的なやり方で自分の価値を意識するようにしていき、
私って愛される価値があるんだ、いいところいっぱいあるんだと自信を
もてるようにしていくこともあります。

また、セラピーでそのままの自分では愛されないという思い込みや、
自信のなさ(無価値感)、自己嫌悪を癒していくこともします。

例えば、ある女性をセラピーする過程で、
そのままの自分では愛されないという思い込みを探っていきました。
その時彼女が思い出したのは、幼少のころ、お母さんに
「お姉ちゃんのようにちゃんと勉強しなさい」
「お姉ちゃんのように良い子にしていなさい」
と怒られていたことを思い出しました。
お母さんにしてみれば、ただの躾のつもりでその表現をしたんでしょうが、
その女の子にとっては
『私は良い子じゃないから愛されないんだ』と捕らえてしまったそうです。

この経験がその女性に愛されるためには良い子にならなければならない
という思い込みを作ったようです。

この思いこみが素の私でいることを難しくしてしまい、会社とか、彼の前で
知らず知らずのうちに気を使ってしまったり緊張したり、無意識的に表情を
つくってしまったりしていました。
時には自信のなさから彼にハードルを作って飛ばさすこともありました。

このパターンのルーツは少女時代に良い子の私でないとお母さんに
愛されないんだという思いこんだ心の傷ですから、イメージの力を使い、
傷ついた少女時代の自分に会いにいきその傷を癒していくことにしました。
イメージの力を使い、潜在意識・無意識にアプローチをかけていくことに
より、昔傷ついた感情が浮かび上がってきます、
その傷ついた感情を癒していくのです。

イメージの中の少女時代彼女は、
「お姉ちゃんのようにちゃんと勉強しなさい」
「お姉ちゃんのように良い子にしていなさい」と怒られて傷ついていました。
そして、良い子じゃないと愛されないと思っていました。
彼女は傷ついて悲しんでいる女の子(昔の自分)を慰めて、
抱いてあげました。そして、その傷ついた女の子にこう言っていました。
「一緒にお母さんのところにいこう、きっとお母さんはそんなこと
思っていないから」
そして、女の子の手を引いてイメージの中でお母さんに会いに行きました。

(ここまで心理的になにがおきてるかということを説明すると、
傷ついた自分を受容していることであり、イメージの中の傷ついた
女の子を慰めること、抱いてあげることにより傷ついた自分を
受容しているんですね。受容することにより心はほぐれていき
癒しに向かっていきます。)

彼女はイメージの中でお母さんにあいました。
そして傷ついた女の子と一緒に、お母さんの顔をしばらく見てもらう
ことにしました。すると、良い子じゃないと愛されないという思いこみ
によって傷ついた寂しさや、悲しさが溢れだしてきました。
この寂しさや、悲しさは今までなかったわけではなく、心の深いところに
隠れていたんですね。

私たちカウンセラーはこの寂しさや、悲しさ等の感情がでてくるのは良い
ことだと考えます。なぜならば、でてきた感情は癒せますから。
この時、僕は彼女にこう言いました。
「あなたの隣にいる女の子を、
お母さんのそばまで連れて行って、私のこと愛している?って
聞いてもらってごらん」
そして彼女は傷ついた女の子イメージの中でお母さんに近づき、
「私のこと愛してる?」って聞いてもらいました。
そしてイメージの中でお母さんの返事は
「あたりまえじゃないの、愛しているよ」という答えが
帰ってきました。
この返事を聞いて、さきほど出てきていた彼女の寂しさや、
悲しさはなくなり、愛されていたという思いに変わっていきました。
傷が癒されたんですね。

これは、前文であるようにカウンセリング段階で彼女から
——————————————————————
お母さんにしてみれば、ただの躾のつもりでその表現をしたんでしょうが、
その女の子にとっては
『私は良い子じゃないから愛されないんだ』と捕らえてしまったそうです。
——————————————————————-
このような内容を聞いていたんですね。
頭では『愛してくれている』とはわかっているんだけど、
潜在意識レベルでは『愛されないんだ』という痛みができているんですね。
それを頭の中ではお母さんは私のこと愛してくれているんだと
知っていますから、イメージの中のお母さんの問いかけの答えは、
「あたりまえじゃないの、愛しているよ」
という答えが帰ってくるんですね。
すると潜在意識レベルの『愛されないんだ』という誤解はすべて解けていきます。
そうすることで頭で理解していた『愛してくれている』と
潜在意識レベルの『愛してくれている』が一致するんですね。

(本セラピー内容は中略させていただき書かせていただいている
ところがあります)

このようにして、感情面で傷ついている部分を癒していくことにより、
そのままの自分でいいんだということに許可がおりるようになります。
そうすることで、前文で書いた
—————————————————————–
この思いこみが素の私でいることを難しくしてしまい、会社とか、
彼の前で知らず知らずのうちに気を使ってしまったり緊張したり、
無意識的に表情をつくってしまったりしていました。
時には自信のなさから彼にハードルを作って飛ばさすこともありました。
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このようなことがなくなり、楽な状態で人と接することができるように
なります。自信をもって彼と接することができるようになります。

● ケンカをしない為にも自信をつけよう ●

自分に対して自信がない度合いだけ
パートナーにハードルを用意したり、噛み付いたりしがちになってしまいます。
日頃から自分に自信をつけることを意識してみましょう。
その為に自分の価値を見つけていくことに意識を向けてみましょう。
1個でも自分の良いところが見つけることができれば、自分の自信にプラスに
なります。2個見つかればさらにプラス、3個みつければさらにプラスと・・・
50個見つけることができれば、パートナーに50個の魅力をプレゼントできる
私ってことですよね。
これは、すごく自信になると思いませんか?

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。