パターン~過去の傷と痛み~

私たちが何度も繰り返してしまう失敗や過ちや行動を「パターン」と呼びます。そこに気付くことが、癒しへの第一歩なのです。

カウンセリング/セラピーの現場において、カウンセラーが注目するポイントにクライアントのパターンがあります。
ご相談いただいた内容以外に人生を通して似たようなことが繰り返されていないかを注目していきます。

例をあげていうとクライアントからの相談が
「彼との仲が上手くいかないんです」という相談がきました。
その内容の詳細はこうです。(本人の承諾を得て本内容を記載しております。)

クライアント :「彼が冷たいんです、会ってもくれないし、電話で連絡もくれないし・・」
カウンセラー:「彼に電話してほしい、会って欲しいと伝えても断られることが多いんですか?」
クライアント :「彼にはお願いしたことはないんです・・・・」
カウンセラー :「そうですか、それでは自分から電話をしたり、メールを送ったりした時
に冷たくされるのですか?」
クライアント :「電話は自分からしたことはないんです・・・・」

この辺からカウンセラーは『あれ?』と思い始めます。
もしかしてこれは彼との間ではなく、お友達や、会社、親子関係でも同じようなことがおきてないだろうか???と思い始めます。

カウンセラー :「どんな時に彼が冷たいと思うのですか?」
クライアント :「彼は仕事が忙しい人なのであんまりデートとかできないは解るんです。
私も彼の迷惑にならないように気を使ってわがまま言わないように我慢しているんです・・・・・な、な、な(ここら辺で怒りが出てきます)
なのに彼ったらこんなに我慢している私をほったらかしにしたままなんです。そして本当にたまにしか連絡してこないんです。(泣)」
カウンセラー  :(迷惑?気を使っている?わがまま?我慢?・・・も、もしや)
「ほったらかしにされた時どんな気持ちになるのですか?」
クライアント  :「とっても寂しい、つらいです。」
カウンセラー  :(それはとっても寂しいだろうな・・・僕も同じ立場だったら寂しいな)
「なるほど、とても寂しい気持ち、つらい気持ちになるんですね」
「ところで○○さん、彼との間だけではなく会社やお友達関係、親子関係でも気を使って我慢してつらくなってしまうことが多いことは無いですか?」
クライアント  :「な、なんで解るんですか。」(メチャクチャビックリした声で答えてくれます)

そして15分ほどお話を聞くとこんな内容が出てきました。

クライアントさんは、いつも人に気を使われているそうでした。
その訳はクライアントさんは自分の気持ちや、自分の意見を表に出すわがままな自分は嫌わ
れると思い、いつも自分の気持ちを押し殺し我慢して人に気を使っていたそうでした。
もちろん、彼にも気を使って我慢していました。
そして、我慢の限界がきて彼に怒っていました。

更に15分ほどお話を進めて我慢してしまうルーツを探していくとこんな話が出てきました。

クライアントさんは小さいころ無邪気で活発な少女でした、そしてお父さんが大好きな子供だったそうです。ある日お父さんに
「お父さん一緒に遊んで」と大声でお父さんの元に走りより、両手を広げて抱きつこう
としました。

しかし、仕事でクタクタだった父さんは
「あっちでおとなしく一人で遊んでなさい」といいました。
大人の頭で考えるとお父さんはクタクタでしんどいから今は一緒に遊べないんだなとわかるのですが小さい子供の頭で考えたことはこうでした。

「私がおとなしくしていないから嫌われちゃったんだ・・・」
そして小さな彼女が考えたことは、こうでした
『おとなしくして、我慢してれば愛してもらえるんだ』
これが小さい子供の彼女が考えた愛される秘訣でした。

そして、昔のお父さんに「あっちでおとなしく一人で遊んでなさい」といわれた記憶は忘れてしまい、我慢してれば愛してもらえるんだというパターンだけが残りました。
このパターンに気づいた彼女は今まで行ってきたことが”ふ”におちた感じがしたそうです。

彼女の場合、我慢してれば愛してもらえるんだというパターンに無邪気な自分、好きな人に好きという素直な自分、ありのままの私は愛されないんだという痛みが隠れているということがわかります。

セラピーでこの痛みを癒していくことで、我慢してしまうということはなくなり、彼にデートのお願いができたり、我慢してストレスを溜め込まない自分になることができました。

もちろん彼との関係だけではなく、会社でも自分を表現できるようになりストレスを溜め込むことはなくなったそうです。

パターンに気づこう

あなたには、いつも同じところで失敗しているな、上手いこといかないなと思うことはないですか?
恋愛で上手くいってないな、対人関係で上手くいかないなと思うときは、いつも同じところで失敗してるんじゃないかなとチェックしてみましょう。

自分のパターンを知ることで失敗を防いだり、成功しやすい状況に導けます。
自分のパターンがわからない時はカウンセリングを使ってみてください。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。