好きなはずなのに…。

相談者名
ミチコ
現在、私がずーっと入りたいと思っていた会社に
契約社員ですが入社して1年半近くが経過しようとしています。

接客業で、しかも不特定多数のお客様相手、
さらに泊まり勤務もあってかなりの激務なのですが、
自分自身の知識や経験が活かせるし、
職場の人間関係も悪くは無いので、
たとえ嫌なお客様に理不尽なことを言われても
何とか休まずに踏ん張って勤務してきました。

しかし、つい先日のことでした。

ものすごく理不尽な形で
ある客(「お客さま」だなんてとても呼びたくない)に
さんざん暴言を吐かれ、さんざん文句を言われ、
挙げ句の果てには泣いて土下座をして謝るという経験をしました。
しかも人が大勢通っている道端で…。

あまりにも悔しくて悔しくて、
その後、わんわん泣きまくりました。

どうしてたまたまその場に居合わせただけなのに
ここまで屈辱を受けないといけないの??
人間として最低最悪な奴に
どうして私が泣いて詫びなくてはならないの??

本当にそいつを刺してやりたいぐらい、
怒りと悔しさでいっぱいでした。

この事件に遭って、今日で数日経つのですが、
もう仕事に行きたくなくて仕方がありません。

何だかもう、何もかも嫌になってしまました。

本当は今日、明日と勤務だったのですが、
とてもじゃないけど出勤出来ない状態だったので休んでいますが、
たったの2日ではとてもじゃないけど心が癒えません。

好きだったはずの会社、仕事が
もう嫌で嫌でどうしようもないです…。

そして人間不信にもなってしまいました。

世の中、みんながみんなそうではないことは
頭ではわかっているのですが、
これからもまた、暴言と暴力を使って
とことん自分のことばかりを主張する人間を
相手にしなくてはならないと思うと、
本当に嫌な気持ちでいっぱいです。

でも、辞めるに辞められないし…。

こんな私の気持ち、どうしたら解消できるでしょうか??

カウンセラー
木村祥典
ミチコさん、はじめまして。カウンセラーの木村祥典と申します。
ご相談ありがとうございます。

お客様の暴言でとても悔しい思いをされたのですね。
たまたま居合わせただけなのにもかかわらず、人が大勢通っている道端で泣い
て土下座をして謝らなければいけなかったのは、本当に悔しかったと思います
し、とても腹が立ったと思います。

ミチコさんにとって、今の仕事や会社が嫌だったなら、辞めてしまうことにそ
れほど躊躇はしないかと思いますが、ずーっと入りたいと思っていた会社に入
れてそこで仕事をすることができているのですから、そう簡単には「もう辞~
めた!」というわけにはいきませんよね。

「だからといって、こんなことがもう起こらないという保証もないし…」と、
心が揺れ動いている状態なのではないでしょうか?

ご相談内容を拝見して、ミチコさんはとてもたくさん我慢をしていた状態があ
ったのかな?と感じました。

例えば、今の会社に入るまでの間。
例えば、今の会社に入ってからの1年半。
例えば、日々の激務の中で。
例えば、仕事以外のところで。

「入りたい会社に入れたんだから…」
「好きな仕事ができているんだから…」

そんなふうに、“好き”と引き換えに、我慢をしてこられたことが多かったの
かな?と感じたのですが、いかがでしょうか?

その1つ1つは爆発するほどの大きな我慢ではないかもしれないけれど、その1つ
1つが蓄積して、結果的に爆発してしまった状態が今の状態なのかもしれません
ね。

そして、これもまた私の推測に過ぎないのですが、ミチコさんにとって、暴言
と暴力を使ってとことん自分のことばかりを主張する人間を相手にしなくては
ならない状況というのは、今回のこのお客様が初めてではなく、過去にもその
ようなタイプの人を相手にしなくてはいけない状況がありませんでしたか?

その人との関係の中で、いろいろ我慢をしたり、悔しい思いや腹が立つ気持ち
をグッと飲み込んだりしていませんでしたか?

もし、そういった人の存在が思い当たるようでしたら、その過去の出来事を振
り返り、その時から抱え込んだままになってしまっている感情を、話すことや
セラピーを使って解放していくことで、心に余裕を作っていくことをお勧めし
ます。

飲み込んでしまった感情に気づいてご自身で受け止めていくと、それを相手に
ぶつけるという形ではなく、「私はこんな気持ちです」と、より安全で伝わり
やすい形で表現することができるようになります。

そして、心に余裕ができた分だけ、相手のことを受け入れることができるよう
になります。

コミュニケーションを通じて相互理解を深めていくということができるように
なると、“好き”と引き換えに我慢をするというパターンが変わってきます。

ネガティブな感情は特にそうなのですが、カウンセラーとの間で感情を表現す
るということは、相手に直接ぶつけるようりもずっとリスクの低い安全な感情
の解放の仕方になります。

私達カウンセラーは、ミチコさんのお役に立てることを望んでいます。
よろしければ私達カウンセラーに、その抱えきれない程の気持ちをお話してみ
ませんか?

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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