太陽礼拝108回

こんにちは。
段々と暖かくなってきて、春の気配を感じる今日この頃です。
私はカウンセラーのお仕事の他に、ヨガのインストラクターをしているんですね。
今日は今年始めに参加したヨガのワークショップのお話をさせていただければと思います。
昨年末から、プライベートや仕事で落ち込むことが多く、気分が上がらない日々を過ごしていた私。
休みの日も出かける気分にならず、家でゴロゴロ。
ゴロゴロしている自分を自堕落に感じたり、無駄な1日を過ごしてしまった・・・と自己嫌悪。
そしてまた落ち込む、といった悪循環な日々でした。
そんな状態が3ヶ月ほど続き、なんだかこれじゃあ駄目だ!と思い一念発起。
前から気になっていたことに挑戦することにしました。
それは『太陽礼拝108回』というヨガのワークショップに参加すること。
ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんので、太陽礼拝について、少し説明させていただきますね。
太陽礼拝とはインドのサンスクリット語で「スーリヤ・ナマスカーラ」と言い、スーリヤは太陽神、ナマスカーラは礼拝・崇拝という意味があります。
太陽神に対する祈りの形を、一連の動作で表したもので、10~12のポーズを連続して行います。
この一連のポーズは、全身を使っていくので、ヨガのウォームアップとして行われることもあります。
『太陽礼拝108回』とは、その名の通りひたすら108回やるだけのワークショップなんです。
もう苦行以外の何物でもないです(笑)
108とは煩悩の数を表しているみたいで、それを払う意味合いがあるようです。
除夜の鐘も108回撞きますよね。
ともあれ、参加しようと決めたのですが、やはり不安で。。。
と言うのも、この太陽礼拝、一連のポーズの中に「腕立て」が入るんですね。
いつもは10回もやれば筋肉痛になってしまう程のひ弱な私の腕は108回持つのかな?と恐れを抱きながら参加したのです。
迎えた当日。
スタジオは世田谷の閑静な住宅街にあり、とても素敵な場所でした。
インストラクターは日本のヨガの第一人者でもある有名な先生。
先生がまず始めに「太陽礼拝108回を初めてやる人は?」と聞いてきたのですが、私を含め9割くらいの方が初めて。
「大変な所にやってきましたねぇ。。。」と、先生の言葉に笑いが出て、スタジオは和やかなムードに。
そして、唐突に先生がある物を取り出して見せてくれました。
バードウォッチングなんかに使う数取器って分かりますか?それだったんです。
何に使うんだろ?と思ったら、「僕、108回数えれないから、皆で数えて下さいねぇ。僕は皆さんの前を回っていきますので、1回終わるごとに、これを押してください。そうだなぁ。。。50回目と100回目と108回目を押した人はプレゼントあげちゃいます。

何だかユニークでお茶目な先生だなぁというのが私の印象でした。
ドキドキしながらワークショップは始まり、案の定10回終わった頃には私の腕はプルプルしだして悲鳴を上げつつあります!
そんな私達を見かねたのか、10回終わった頃に先生が「じゃあ、今度は簡単に流していきましょう」と腕立てなどを含む数ポーズを外した流を見せてくれ、皆でまたやることに。
腕立てなかったら楽勝だな!と思っていたのですが、さすがに108回への道のりは遠かったです。
「私、何でこれに申し込んだんだろう?」
「いや限界に挑戦することで変われるはず!」
「そもそも限界って何だ?何でこんなことに挑戦しようと思ったんだっけ?」
「わぁ~~、雑念だらけだ!集中、集中!あれ?次は右足だっけ?違った左やった!」
「今、何回目だろ?プレゼント欲しいなぁ。。。」
と、私の頭の中は後悔やら疑問やら、煩悩だらけなのです。
。。
その雑念が過ぎ去ると、あとは自分や周りの呼吸の音、そして先生の「イン(吸う)、アウト(吐く)」という声掛けだけが聞こえ、身体が伸びている感覚や内側から温まる感覚だけを感じていました。
そして、47回くらいで、またプレゼントへの雑念が出てくるんです(笑)
そんなこと繰り返すうちに100回が過ぎ、終わりが見えてきました。
108回を終え、最後はシャバアサナという仰向けになって、くつろぐポーズでフィニッシュを迎えました。
達成感と程よい脱力感や疲労感で最高に気持ち良いシャバアサナで一瞬の深い眠りにつき、気づくと疲労も回復したように感じます。
帰り道、清々しい気持ちと、チャレンジした自分を誇らしく思い、ちょっぴり自信になりました
しかし、次の日には今まで味わったことのない筋肉痛に、何をするにも「イタタ!イタタタタ・・・」と悲鳴を上げ、後日、この話をした友人には「ドMだね。」とバッサリ切り捨てられたのです(笑)
ともあれ、何かにチャレンジするというのは、今までにない経験をしたり、自分が変化するチャンスかもしれませんね。
もし、自分の中で気になっていることや、チャレンジしてみたいけど勇気が出なかったことがあるのなら、今までにない経験をするチャンスかもしれませんよ。

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