攻撃してくる家族に対して恨みが止まらない~苦しさから気持ちを楽にするために~

家族の中で味方が一人もいない、家族みんなから攻撃をされる。

そのような状況で家族に対する恨みや軽蔑の感情が沸きおこり、マイナスな気持ちにとらわれてしまったらどうしたらいいでしょうか。

関係の改善のためには、相手を理解したり許し感謝することが大事だとわかっていても、自分の心をコントロールすることは大変難しいものです。家族であれば、第三者よりも難易度はぐっと上がります。

最終的に家族を許していくことができれば、家族を愛することをやめてしまった罪悪感から逃れられることができますから、気持ちがとても楽になります。

ただし、その段階にいくためには、ステップを踏むことが必要です。いきなり許すことはできませんから、まずは、家族を恨み、許すことができない自分自身を許してあげることがとても重要です。そんな自分を受け入れ、今までの自分の頑張りをねぎらってあげることなのです。

◎リクエストを頂きました◎

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初めまして。心地良い家族関係に関するメルマガを読ませていただきました。
その記事に関連しますが、家族間で誰一人味方がいない、家族みんなから傷つけられた、よくしようと勇気をだしてコミュニケーションをとってみたら、また返り討ちにあったかのようにまた傷つけられたという経験が重なり、今26歳ですが大変息苦しさを感じております。
親の介護もあるので、家事全般はやっているつもりですが、恨みや軽蔑などの感情が沸き起こります。
こんな感情は自分によくないと分かっているつもりですが、感謝よりマイナスな気持ちが強くなり、自分が嫌になります。
どうしたら気持ちが楽になれるでしょうか?(一部編集させていただいています)
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リクエストありがとうございます。

担当させていただく高見綾です。どうぞ、よろしくお願いします。

ご相談にありますように、家族間で誰一人味方がいない、みんなから攻撃される状況は、精神的にきついものがありますね。関係を改善しようとして、勇気をもってコミュニケーションをとってもなお攻撃され続けると、心が折れてしまっても不思議なことではありません。こんな状況のときは、マイナスな感情が湧き上がってくるものです。

◆確かに、マイナスな気持ちが強くなり、家族に対する恨みや軽蔑の気持ちを持ち続けることは苦しみを生みますから、自分自身にとってはあまり良いこととは言えません。

苦しみの本当の原因は、愛されていないことよりも、実は、自分が人を愛することを止めたことなのです。誰かの良いところを見て、愛を感じているときは、人は良い気分になります。恨みつらみを持つとき、あなたは家族を愛することを止めてしまった状態になります。すると、自分は家族を愛していないという罪悪感を持つことになります。

できることなら、そういったマイナスな感情を持たないでいられたら1番いいですよね。人は気分が良い時には誰かを攻撃しようとは思わないものです。むしろ優しくしてあげようと思いますよね。

ですから攻撃してくる家族というのは、何かひどい気分であるようです。優しくできない事情があるのです。そんな家族に対して、自分のために家族を許し、理解してあげようという姿勢が持てると、関係改善に進むことができます。

ただし、相手は友達や職場の人などとは違って距離の近い家族ですから、距離が近いがゆえの難しさもあります。身内になると、その分だけ、相手に対する期待が生まれやすくなります。子供の側から見ると、親は完璧であってほしいと思うものです。

親なら子供を愛してくれて当然だろう、親は子供の面倒を見るものだ、親なら兄弟を平等に扱ってくれるものだ等という期待が出てきやすくなるのです。

あなたが「自分は正しい、家族が間違っている」と思うと、家族に対して攻撃的な気持ちになっていきますよね。自分の期待に応えてもらえない分だけ癇癪を起したくなるのです。それは家族の側からみても同じで、もしかするとおたがいさまなのかもしれませんけれども。

◆しかしながら、味方がおらず攻撃され続けているような環境では、相手を許したり理解したり感謝の気持ちを持つこと自体が非常に難しいと思います。恨みや軽蔑の気持ちをもってしまうことは、決してダメなことではありません。

歩み寄って頑張っても、返り討ちにあっていくと、あなたが家族を想う分だけ、憎しみも増していくかもしれません。

まずは、家族に恨みや軽蔑の感情をもってしまう自分自身を受け入れて許してあげましょう。「家族を許せない」と思う自分自身を許してあげるのです。ここがとても大事なステップです。

ご相談者様は、家事全般を担当し親の介護をするなど、献身的に家族を支えていらっしゃいますが、本当はやりたくないけれども、状況が許さないから色々と家族のサポートをしているという場合、家族のために「犠牲」をしていることになります。犠牲している間は、自分の気持ちを抑えなければなりませんから、優しい気持ちになることはなかなか難しいのです。

そんな難しい状況にありながらも、自分の気持ちをなんとかしようと思っていること自体、成熟さが必要なことです。まずは、恨みや軽蔑の感情が沸き起こっても仕方がないのだ、と思ってみましょう。なぜなら、瞬間的にわきあがってくる感情というのは、誰にもコントロールができないものだからです。

恨みつらみをもつ自分を許し、それまで家族の関係改善のために、コミュニケーションをとろうと頑張ってきた自分をねぎらってあげましょう。否定される恐れを越えて、関係を結ぼうとするのはとても勇気がいることです。そんな自分を誇りに思いこそすれ、頑張ってきた自分をどうか責めないであげてくださいね。

その上で、抵抗がなければですが、こんな方法もあります。

今は無理だけれど、家族を許せる自分になりたい、ネガティブな感情よりも感謝を選べるような自分になることを、お願いしてみてください。初詣などで神社に行くと、神様にお願いごとをしますよね。そんな感覚でお願いしてみるんです。お願いする対象は神様じゃなくても構いません。

自分ひとりでは無理なことは、自分を越えたものにお願いして委ねてみると、そうやってお願いごとをしている間は、家族に対する恨みつらみの感情からは逃れることができます。怒りにのまれてしまうと、目の前のことが手につかなくなってしまいますから、こういった方法もおすすめです。

参考になりましたら幸いです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

高見 綾

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学び始める。 人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づき、多くの人のサポートを行う。 自己改革及び恋愛・結婚を含む人間関係全般のカウンセリングを得意とする。著書に『ゆずらない力』(すばる舎)がある。