子どもの良いところを認めたい!!~自分とのつきあい方を見直す~

最近、よく耳にする褒める子育て。

とても素敵な子育てですが、実践しようとしてもなかなか難しいのも現実です。

そこには、親子ならではの繋がりや距離の近さから起こる心の作用が邪魔になることがあります。繋がりがあるからこそ、私たちは自分と同じような扱いを子どもにしてしまいがちです。自分に厳しくしていれば、子どもに対しても厳しさが向けられがちになります。

もし、褒める子育てを目指すのであれば、お母さんが自分自身とのつきあい方を見直すことで、お子さんに対する厳しい態度や視線を褒めモードにシフトすることがしやすくなるのです。そのヒントは、あなたがあなた以外の人に向ける視線にヒントが隠れていますよ。

◎リクエストを頂きました◎
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いつも大変興味深くメルマガを拝見しております。
ありがとうございます。

子育てについてのリクエストをお願いします。
私は、一人息子を育てていますが、どうしても息子の欠点やまだできていないところに目が行き、なかなか褒める子育てができません。

育児書などを読み、子供の努力する過程に着目したり、できたところまでを褒めたりするのですが、心の底から思っていないせいか、結局後からダメだしをしてしまいます。

また、無理矢理に笑顔で褒めたりしても、本心からの言葉でない気がして、息子に嘘をついているような、罪悪感も感じたりします。
どうしたら私自身が心から息子の良いところを良いと思えるようになれるのでしょうか。
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リクエストいただき、ありがとうございます。

今回は、リクエストを基に人の距離感が作る心理的パターンについて、心理学講座を進めていきます。

出来ないことが問題になるとき

なかなか褒める子育てが出来ない。
息子の良いところを良いと思いたいのに思うことが出来ない。…etc。

そんな出来ないことが問題として挙げられています。

私たちの日常には、出来ることもたくさんあるけれど、出来ないことも同じようにたくさんありふれています。出来ないことが問題として取り上げられるとき、「やりたい」という思いがあるのに出来ない自分に出会います。

今回のリクエストで例えるなら、
「褒める子育てをしたい」のに、それが出来ない自分。
「息子の良いところを良いと思いたい」けど、それが出来ない自分。
といった感じで。

ただ、出来ないということだけでは、私たちの問題として浮上しないのです。

例えば、
あなたが100mを10秒台で走ること出来ないとしても問題になりませんよね。

しかし、陸上短距離100m走でオリンピック日本代表選手になりたいと思っていれば、仮に100mを10秒台で走っていたとしても0.01秒の記録が縮まらないことに思い悩むでしょう。

出来ないという意味では同じはずなのに、あなたが悩まないのは、そこにあなたにとっての「○○したい」という思いがそこにはないからなんです。

もし、褒める子育てが出来ないことが問題になるのであれば、そこには必ずあなたにとっての「○○したい」⇒「褒める子育てがしたい」という想いが隠れているのです。

出来ないことではなく、あなたの中にある「○○したい」の思いを大切にしていきましょう。

身近な間柄だからこそ、起こること

人間関係の距離によって、私たちが周りの人に見せる顔は異なります。それは、ごくごく自然なこと。知りあって間もない人やたまにしか合わない人に対しては、ある程度、体裁を整えた自分を見せ続けることも出来るし、丁寧な扱いを心がけることだって出来ます。

一方、多くの時間を共有している家族やパートナー、同僚ともなると体裁を整えた良い自分ばかりを見せることは出来ません。それは、共有している時間が長くて周りの人に隠しきれない自分がいるという側面もありますが、日々の生活の中で培われた相手との関係性によって、どんな自分を見せてもこの人間関係は大丈夫といった信頼や安心感があるからこそ見せられる怒りっぽい自分や弱い自分、だらしない自分や腹黒い自分などのさまざまな顔を私たちは持っているのです。

そういったいろいろな顔を見せることが出来るような身近な間柄では、そもそも信頼や安心感、親密感が基盤にありますから、ついつい自分が自分を扱うように相手を扱ってしまいがちになります。普段から自分に優しく大切に扱っている人であれば、別段問題にはなりません。

しかし、普段から自分の至らないところばかり見ていたり、自分に厳しい対応をしたりしていると、身近な人間関係にも同じような対応をしてしまい、相手の至らないところばかり見てイライラしたり、相手を認められず批判的になったりして、人間関係に支障をきたすことになりかねません。

親子関係は、自分以外の人間関係において最も近い間柄ということができますから、その傾向は顕著に現れます。

自分とのつきあい方を見直す

身近な間柄では、自分が自分を扱うように相手を扱ってしまうというお話をしました。
もし、相手(息子さん)の欠点や出来ていないところばかりに目がいくのであれば、あなたがあなた自身の欠点や出来ていないところばかりを見て、自分のことを責めたり、認めることが出来なかったりするのかもしれませんね。

この場合、あなたがあなたに向けている厳しさを見直すことが出来れば、自分が自分を扱うのと同じように扱っている訳ですから、相手(息子さん)の欠点や出来ていないところに向けられた厳しい視線にも自ずと変化が訪れます。

…とはいえ、今まで当たり前のように自分の欠点や出来ていないところばかり見てきたところをどうやって見直すの?という疑問が当然出てきますよね。

では、どうやって見直していくのか!?
(関係性にもよる側面もあるかもしれませんが…、)もし、あなたの視線の先にあなたやあなたのお子さんではなく、あなたの大切な友人やあなたの大切な友人のお子さんがいたとしたら、あなたの大切な友人やあなたの大切な友人のお子さんが持っている欠点や出来ていないところをどのように扱うでしょうか?

人は自分の欠点や出来ていないところより、自分以外の欠点や出来ていないところの方が受け入れやすいものです。きっと、あなたがあなたやあなたのお子さんに向けられている視線よりは、柔らかく優しいものに違いありません。あなたがあなたの友人やあなたの友人のお子さんを見るような視線で、あなた自身を見てあげてくださいね。

きっと、お子さんに向けられる視線にも変化が訪れるはずです。

よかったら、お試しくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。