空気が読める能力

高学歴で、知識は豊富、頭の回転はすこぶる早く、行動力もある。
いわゆる「仕事ができる人」であるにも関わらず、部下や上司、同僚からの評判が悪く、どうも人間関係がうまくいかない。
「何故なんだろう」「自分には何が足りないのだろう」と、頭を抱えてしまわれる方が多くいます。知識もあり、経験も豊富、必要な資格も備え、学歴もバッチリ、仕事をする上で必要とされていることに関しては、何の問題もなく備えているにも関わらず、周りの人から煙たがられ、「一緒に仕事をしたくない」と言われてしまうと、当然のことですが、周りの協力を得ることができませんから、仕事の幅にも限界が出てきます。仕事をする上で必要とされていることは、備えているにも関わらず、周りの協力を得ることができない場合、「感情を理解する能力」が不足しているかもしれません。

「ビジネスに感情なんて関係ない」そう思っておられる方もたくさんいらっしゃいますし、ビジネスの場にいちいち感情を持ち込んでいては、仕事が前に進まなくなってしまうこともありかもしれません。
ですが、仕事をしているのは、当たり前ですが人間です。
人間がいるからには、感情というのは、無視することができない分野でもあるのです。

まだ仕事の経験が浅く、学ぶべき知識がたくさんある時は、「つらい」「しんどい」という感情よりも、頑張らなくてはいけない時期というのがあります。
入社したての新入社員が、「つらいから、仕事を休む」「しんどいから、やりたくない」などと言っていたら、当然仕事は前に進みません。
心理学で言う、依存の時代というのは、つらい、しんどい等の感情があっても、頑張ることが大切であります。

ですが、経験も積み、必要な知識を学んで、周りの人を統率するような立場、いわゆる自立の時代に入ったら、感情を大切にすることも必要になってくるのです。

周りの人の感じている感情に、あまりにも無頓着でいると、いわゆる「空気が読めない人」になってしまうのです。
部下や上司、同僚などの周りの人達が今何を感じ、どんな気持ちを理解してもらいたいと思っているのかに目を向けることができるようになると、「わかってくれる人」「気がきく人」になり、そんな人に対して人は好感を持ちますから、職場での人間関係がうまくいくようになっていきます。

「空気が読める」これは、ビジネス上で必要なスキルなのです。
周りの人が何を感じ、何を求めているのかがわかれば、それを提供することがでるのです。

例えば、部下が仕事に対して情熱を無くしていることが理解できずに、ノルマ達成ばかりを要求すれば、部下は反感を持ちます。
ですが、部下が仕事に情熱を無くしてしまっていることを理解できれば、「俺は昔、何の為に仕事をしているのかわからなくなって、仕事を辞めてしまおうかと悩んだこともあったけど、お客様が喜んでくれる顔を見て、また頑張ろうと思えたんだよな」などと、さりげなく話してあげることができます。
そうすると、部下が仕事に対する情熱を取り戻し、自動的にノルマが達成できたりするのです。

いつもガミガミ言っている上司の元気がないことに気付くことができなければ、上司の様子はお構いなしに、自分の仕事の進捗状況を淡々と報告して、次のステップの指示を仰いでしまいます。
ですが、上司の元気がない様子に気付くことができれば、「部長何かあったんですか?私にできることがあれば、お手伝いさせていただきます」と言うことができるのです。
その一言が言えるか言えないかで、周りの人からの人望を得られるか、「何もわかっていない人」という烙印を押されるかの違いが出てくるのです。

人間は理屈だけでは動きません。
気持ちが理解され、受け入れられることで動くのです。

「空気が読める」と言うのは、周りの人達が何を感じているのかを、読みとれるということなのです。

「空気」=「その場にいる人達が感じている感情」そう考えてもいいと思います。

業務上、必要なスキルや、能力を読み取り、それを自分のものにすることも大切ですが、周りの人たちの感情を読み取ることができなければ、必ず仕事が頭打ちになってしまいます。

周りの人達からの協力が得られず、煙たがれて、一緒に仕事をしたくないと思われてしまっているとしたら、その人達が嫌な感情を感じているから、そのような状況になってしまっているということを、理解しなければいけません。
そうなってしまったら、必要なのは、更なるスキルや経験ではなく、「感情を理解する」能力なのです。

人間は行動する生き物です。
仕事も行動の一つなのです。
その行動は、感情に大きく影響されるのです。

人間は感情を感じ、その感情に合った行動をとるのです。
ですから、周りに良い感情を感じさせてあげることができ、良くない感情を感じている人がいたら、その感情を良いものに変えてあげることができれば、人望を得ることができ、更に成功していくことができるのです。

「この人は、いったいどんな感情を感じているのだろう?」そんな目で、周りの人達を見てあげることは、ビジネス上必要なスキルの一つなのです。

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この記事を書いたカウンセラー

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