○心と身体の繋がり

「心の時代」と言われ始め、ここ数年でカウンセリングの普及が、
加速度を増しているようです。この流れの中で、年代的にみても、
40代以降の方のカウンセリングのの需要率も増え始めました。


そんな中で、大きく種別してという事になりますが、年代によって、
少しずづ悩みの内容に違いがあるという事に気付きました。
 例えば、『パートナーの不倫』という問題にしても、
悩んでいるポイントにも違いがあるようです。
20代では、「自分の経歴に傷がつく」という観点からの問題に
なりがちのようです。
30代では、「今からでも、やり直しがきくだろうか?全く違う、
人生が変わるような気がするけど、自分はそんな事に飛び込める
人間じゃないような気がする」という観点をもち、
40代以降では、「どうしてこんな事になったのだろう?」と、
過去を追い求め、
50代以降では、「今さら、こんな事を言っていてもしょうがないけれど、
もう、このままではいられないとも思う。でも、何も言えないし、
どうする事も出来ない」という、鬱々とした気持ちが募る。
と、これは、まだまだ、少ないご相談の中からの分析によるものですし、
個人差も大きいので、あくまで「現段階までの御相談では…」
というお話しに過ぎません。
ですが、もっと大きく分類してみると、40代を超えて出てくる問題に、
健康面の問題が入ってくるという点などでは、
ご納得頂けるかもしれませんね。
さらに、60代を過ぎての会話では、健康面に関する話題が殆どと
言ってもいいぐらい、とても多いようです。
この問題や視点は、40代まででは、ほとんどありません。
ですが、この問題を受容しながら、生き方や生活にも影響を及ぼしている
事は、あまりに自然過ぎて、ここに意識をおいていない方も多いようです。
また、意識をおき過ぎても、いずれ来る『死』に関して恐れるだけなので、
考えないようにしているという方も、多いと思います。
そこで、みなさんは、自分の悩みを人に相談された事はありますでしょう?
そして、その際に、
 1・人それぞれ言う事が違うなー、どれを聞けばいいのだろう?
 2・どうして自分の求めていない嫌な事ばかり言われるんだろう?
 3・なるほど…人にも聞いてみるもんだなー、
などという経験をされませんでしたか?
私自身の経験では、20代に入って、人に相談するという事が多かった
のですが、その結果、1番、2番の経験が多く、人に相談するという経験が、
心地よいものではなくなっていたので、
人に相談する事を止めていた時期があります。
それでも、人それぞれ、人生では、どうしようもなく感じる体験が、
何度か起こるのではないかと思います。
私も、神戸阪神大震災では、自分の心をどう扱って良いのわからない
という体験をし、カウンセリングを受け始め、専門化による分析を受けて、
初めて3番 のような気持ちを体験する事になりました。
そして、自分の気付いていなかった視点にも考えが及ぶようになり、
肉体だけでなく、心のレベルでも成長し、成熟しているという感覚を
手に入れることが出来るようになりました。
私は、以前10年ほど、大病院で看護婦をしていた経験がありました。
約1000床あった病室は、100ほどあった小児科以外は、
成人ばかりでした。そして、一般病院ではありましたが、
やはり、年齢的にも、40過ぎの方の比率が多かっと思います。
この事からも、「大なり小なり、長年働いてきた臓器も、疲れ始めていると
いう現象を受け入れてあげましょう」というお話しをさせて頂く事も多いです。
ここで、この事をお話しするのに、役にたつと思われる、私が体験をした
奇跡的なお話しがあるので、ご披露したいと思います。
 
つい先月、仲良くしている40代半ばの友人が、
食道癌である事が判明しました。
彼女は、3度目の結婚をしたばかりで、1歳を過ぎた子どもさんと、
20歳になろうとす2人の子どもさんがいます。
この診断を受けた経緯がとてもユニークで、彼女らしいと思ったのですが、
実は、10歳以上離れた年上のご主人が、胃の不調を言い出し、
彼女としては、この機会に、ご主人が食塩を取りすぎる事が気になるけど、
自分が言っても聞いてもらえないので、それを医者から強く指導して
もらいたい、と思ったそうです。
そして、それを頼める場所を作らなければならないと思い、
「そうだ、自分も検査をすれば、主治医と話しが出来る」と思い、
自分も検査を受ける事にしたそうです。
そうした所、ご主人は特に以上がなかったのに、彼女の食道に、
肉眼的にも見える、小指大の腫瘍が3箇所出来ていた事が発見されました。
本人には、医者からは、「お盆開けに大病院で精査をして、治療に
入りましょう」と、言われたのですが、ご主人だけには、
「90%以上の確立で、扁平上皮ガンで間違いないでしょう。
年齢的にも、早くに治療を始めた方がいいでしょう」と言われたそうです。
実は、ご主人も3度目の結婚で、前夫人も大腸ガンで亡くされていました。
ご主人は、彼女に包み隠さず、医者に言われたことを全てを話しました。
そして、二人で乗り越える事を決め、食生活の専門化に相談して食事を変え、
カウンセリングを二人で受け続けて、二人の間にできてしまった男と女の間
にある溝についてまでも話し合い、身体に負担をきたしているハードワーク
を出来るだけ取り除き、ありとあらゆる人に助けを求め、相談し続け、
良いと言われる事で、二人が信られるものを選択して生活に取り入れた
そうです。
そして、お盆開けに大病院で食道ファイバーを受け、精査だけのつもり
なのに、予定時間より長く、どうしたものかと本人もご家族も不安に
思っていたそうです。
すると、終了後に医者が興奮しきった様子の中、こう話してくれたそうです。
「小指大だった腫瘍の全てが、鉛筆の芯の大きさになっていたので、
 全て除去する事ができ、そのために時間がかかってしまった。
 肉眼的にも、悪いものの心配はないでしょう。
 私としても、この一連の事は、一体何が起きているのか、わからない。
 奇跡に違いない。」
この友人の体験は、彼女自身にとっても、
今もなお何が起こっているのかわからず、
あまり実感がないようです。自分が奇跡的な体験を経験するなんて、
信じられないといった感じだそうです。
医学的世界を見てきた私も、まじかで、このような体験談を見る事になり、
正直言って、とても不思議な感じがしています。
でも、私が看護婦時代にカンセリングを始め、ふと気づいた事がありました。
それは、
「『病気』という字って、半分は気っていう字で成り立ってるんだなー」
というこでした。「病は気から」という言葉もあります。
そして、私は、もしかすると、気持ちの部分でも、
病気を創り出すこともあるのかもしれないと思い、
病院が忙しくならないためにも(笑)、
病気で苦しむ人々がなくなるためにも、お役にたてればいいなー、
と思い、カウンセリングという職業についた事を
改めて思い返す夏になりました。
ガン細胞は、どんな人の中にもいて、それを食べ尽くしてくれる細胞が多いと
、ガンにならないし、治るという説もあります。
友人に起きた奇跡の話しは、もしかすると、
極々早期の発見だったのかもしれません。
見つかり方も、とてもユニークだし、ラッキーだったとも思います。
病気になるなんて、何の心配もなく生きていたので、
それが以外と幸運だったのかもしれません。
こういう奇跡的な話しは、ごく稀でしょうし、信じがたい事だと思います。
私も、初めての体験でしたが、人の身体の神秘性に、
興味を新たに持ち始めています。
そして、みなさんにも、健康面でトラブルを抱える前に、
ぜひ、人に相談する事も取り入れる事をお勧めしたいと思っています。
また、トラブルをお持ちの方も、一人で抱え込んでいないで、もう一度、
心を開いていくという事を生活に取り入れて頂ければと思います。
「自分は、一人ぼっちなんだ」ということを深い無意識の中で感じた時に、
病気は飛び出して来やすいようです。
でも、気付いて下さい!!
ここでの鍵は、人との繋がりをもう一度、取り戻していくことです。
人の温もりに、もう一度触れて欲しいと思います。
本当は、人は人に癒され、人を愛し、人に愛されて生きていきたいと
思っているだけだと思います。
でも、今の社会では、これを感じたり、手に入れることは、
確かに難しいのかもしれませんね。
ですが、10代前までの世代と違って、待っているだけでは手に入りません。
だから、もう一度、自分から、求め始めて欲しいと思います。
「手当て」という字がありますね。
傷を治療する時に、「今、手当てをしています」とも言います。
自分の心に、もう一度、手を当ててみてあげてください。
あなたの心は、温かいですか?
何を感じていますか?何を感じていても大丈夫ですよ。
でも、それを、分かち合う人はいますか?
もう一度、こういう時代だからこそ、
心と心の繋がりを取り戻し始めましょう!!
そして、心豊かな人生を手に入れて下さいね。

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