10年前の自分に言ってあげたい事

今生きづらさを感じて毎日を過ごしている方、自分が楽しい時間を過ごせるなんて全く思えない方いると思います。

かつての私も特別な人しか人生を楽しむ事は出来ないし、幸せになる事は出来ないと頑なに思っていました。

特別な存在になれない私はこの先の人生を、どのようにして生きていけばいいのだろうかと悩んでいたように思います。

今、私は特別な存在にならなくても、人生を楽しんでいいいし幸せを感じてもいいと思えるまでになりました。

何故そう思えるようになったのか?

私の性格が変わったからではなく、出来事から感じる自分の気持ちを気分の良いものを選べるようになったからです。

昨年末旦那さんが勤続40年という事で、会社からリフレッシュ休暇と副賞の旅行券をいただいたので、それを元手に北陸に夫婦で二泊三日の温泉旅行に行ってきました。

思い起こせば10年前。

旦那さんが勤続30年の時、副賞である旅行券は金券ショップで換金しました。

何故なら旅行に行く事がなかったからです。

どうせ海外旅行に行けないのなら、お金に変えた方がよっぽどいいわと思っている私がいました。

新婚旅行は北海道、それも海外に行った事がない旦那さんを気遣っての事。

せっかくの旅行券、今度は貴方が私に合わせる番だから、海外旅行に行くに決まっているでしょと私は思っていました。
こんなにも毎日頑張っている私に、貴方が合わせるべきとも思っていましたね。

家事や育児・仕事にと満身創痍の私、仕事に明け暮れる旦那さん、お互いを思いやる気持ちなど微塵もなく「なんで労わってくれないの!」と愛される事ばかり思っている夫婦だったと思います。

夫婦で過ごす時間が増えるごとに激しい喧嘩になり、喧嘩をしない時は心の中で旦那さんに対する文句を言っていました。

なんて冷たい男、自分の事しか考えていない男、私の事を分かってくれない嫌な男。

結婚したのは間違いだったのかもと思うと、むかつくエピソードばかりが思い出されます。

私が交通事故で頭にこぶが出来た時がありました。
病院できちんと見てもらった方がいいかなと思い旦那さんに
「一緒に病院に言って欲しいな。。。」と頼むと、
「今日俺夜勤で休めないしお前は歩けないわけじゃないみたいだから、一人で行ってこい」と最低な事を言われた時がありました。

当時の私は何故か反論する事もなく、
「わかった」と言葉を返す事しか出来ませんでした。

自分の車が廃車になったので父の軽トラックで、救急外来に行ったのですが診察を終え何事もなかった事が分かりその後ほっとした気持ちからなのか、何故か涙が溢れてきて車の中で泣いている私がいました。

本当に切ない気持ちになる出来事だと今なら思えます。

交通事故のエピソードは今から20年近く前の出来事です。

当時は旦那さんに何も言えない私がいて、車の中で泣いている自分がいて旦那さんは悪い男としか思えない私がいたのです。

10年前の私たち夫婦は心理学でいうところの「パワーストラグル」から「デットソーン」に移行している頃でした。

パワーストラグルとは喧嘩している状態で、お互いのやり方や意見を通そうとして激しい言い争いの喧嘩になる時もあれば、無視をするやり方で貴方が悪いと相手を責める場合もあります。

デットゾーンとは万策尽きてどうしたらいいのか分からず、心身ともに燃え尽き死んでいるような状況です。

年齢は重ねていましたが、精神年齢はかなり低い幼い夫婦でしたね。

10年かけて私は自分の心と向き合い、自分の癒しを促進させていきました。

自分の心と向き合う事は一筋縄ではいかず、自分一人の力ではどうしようもできない事ばかりでした。

自分の情けない姿など人には決して見せなかった姿を表現していく、嫌な気分になる事ばかりを拾い集めて怒るのではなく、気分の良い事を意識して探す事など沢山のチャレンジをしていきました。

自分の不甲斐ない姿を見せ、こんな私でも愛してくれる人が沢山いたのです。

いや、今までも私を愛してくれた人がいたのに、私が自分の理想の形の愛ではないと、愛を受け取っていなかった事に気づきました。

自分と向き合う度に私の心が軽く楽になれたので、自分癒しにどんどんはまっていきました。
人との関わり合いもイライラする事が減っていき、楽しい時間もおのずと増えていったのです。

私は一度離婚して同じ男性と再婚をしています。

離婚後、私が夫婦の間で一番必要としていた事は「穏やかな時間」だという事に気が付きました。

灯台下暗しで一番傍にいた旦那さんと一緒に居る時が、世界中の誰よりも穏やかな時間を過ごせる事に気が付き再婚。

10年かけて私が手にしたものは、極上の穏やかな時間を共に過ごせる旦那さんと、楽しい時間を一緒に過ごせる沢山の友人と幸せに思える気持ちです。

10年前の自分に言ってあげたい事
「幸せになると思い続けたら、楽しい時間が沢山やってきたよ~。頑張ったかいがあったよ!」と言いたいです。

離婚して数年後、同じ男性と再婚し、旦那さんが会社からいただいた勤続40年のリフレッシュ休暇と副賞の旅行券で、夫婦で旅行にいくなんて誰もがあり得ないと思う事ではないでしょうか笑

あいも変わらず旦那さんはくだらない冗談と文句を言ってばかりで、うるさいと思う私も未だにいます。

今回の旅行中、旦那さんは駅の売店を「フクスケ」と言っていました。
何とぼけた事言っているのと私は大笑いです。
旦那さんの話に反応して話をする私の姿は、傍からみたら痴話喧嘩でしかないように思います。

自宅に帰ってきたらトイレの水が流れっぱなしで、旦那さんに八つ当たりしそうでしたが、八つ当たりせずに気持ちの切り替えが出来た自分を褒めたいと思います。

翌月の水道代の請求金額は普段の4倍の金額で、心配になった水道管理の方が我が家に来てくれたりもしました。

私が旦那さんの言動を大笑いしても、水道代が高くても旦那さんは私を責める事はしません。

離婚までしないと、旦那さんと過ごす極上の穏やかな時間を感じる事が出来なかった私がいる、そして共に生きて行こうと私の我儘を受け入れてくれる旦那さんがいる。

とても有難い事です。

気持ちは心の器が育ち感じられる心の強さが出来た時や、感じても大丈夫という安心感が出来た時に感じられるものです。

貴方が今生きづらさがあっても、楽しくなくても特別な存在にならなくても、多少の時間がかかるかもしれませんが、どうにかした思いがあるのなら何とかなるものです。

諦めずに思い続けていく事、そして意欲と勇気が貴方の人生を豊かにしていくかもしれませんよ!

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、人間関係全般のカウンセリングを得意とし、安心感と受容をクライアントに常に提供し、何でも話せると好評。より楽に心が軽くなるカウンセリング。感受性が高くクライアント本来の輝きを導き出すことも得意。カウンセリング信条は「諦めなければ願いは必ず叶う」である。