できれば悩まず暮らしたい

相談者名
おばさん
幼少期から友達との人間関係に悩んでいて親に相談をしても、いじめられるのはお前が悪いと言われて相談する人がおらず、ずっと困りごとなどは心にしまうようにして暮らしていました。
結婚してからは主人は話を聞いてくれるのですが、たまに私の話に乗っかってくれて、さらに火に油を注いで一緒に盛り上がってくれるので、その結果、他人を傷つけてしまうこともありました。
何となく段々頭では現状を理解できるようになったのですが、たまに我慢ができなくなると同じようなことを繰り返してしまい…
人とのトラブル的なことが面倒で仕方なくなってきました。
同じような思いは娘にはさせたくないなと色々モヤモヤしている今日この頃です。
瞬間的に判断できなくなる時にどうやったら一息ついて落ち着けるのかなとそんな方法を教えていただけると嬉しいです。
カウンセラー
桑野量
初めまして
今回、回答させていただく桑野量と申します。
よろしくお願いします。

 

我慢というのは、日々荷物が増えていくリュックを抱えているようなものなので、我慢するためのエネルギーもどんどん必要になっていきます。

なので、昨日までは我慢出来ていたけど、今日は我慢出来なくなってしまったということが起きます。
自分の我慢できる限界のエネルギーを越えてしまうからです。

「今度は限界が来ないように頑張ろう!」と思うかもしれませんが、荷物がどんどん増えていくわけですから、いくら頑張っても限界を迎えてしまいます。

 

そのパターンを抜け出すためには、「我慢して耐える」というやり方を手放す必要があります。

> 幼少期から友達との人間関係に悩んでいて親に相談をしても、いじめられるのはお前が悪いと言われて相談する人がおらず、ずっと困りごとなどは心にしまうようにして暮らしていました。

とあるように本当に長い間我慢するパターンを続けてこられたのだと思います。

自分が我慢したかったわけではなくて、友達との関係で悩んだ心をそれ以上傷付けないようにするためには、我慢するしか選択肢がなかったんだと思います。

子供にとってそれは大変なことですよね。
本当に頑張ってこられたんじゃないかと思います。

寂しかった!悲しかった!という感情は、心の中に閉じ込めることが出来ても、それを癒すことが出来なければ消えていくことはありません。

小さい頃から心の中に閉じ込めた感情もまだまだたくさん残っているんだと思います。

表面からは見えませんが、その心の傷はまだ癒えていないのです。

転んで擦りむいて膝の傷がかさぶたになって、その切り口は見えなくなったけど、かさぶたの下はまだ完治していないようなものです。

かさぶたの上から触れられても、ズキズキしてしまいますよね。

 

我慢するパターンを手放すためには、小さい頃から抱えてきた悲しみや寂しさを癒していく必要があります。

 

> 結婚してからは主人は話を聞いてくれるのですが

とありますが、これは昔のことも話せているでしょうか?
結婚してからの話だけでしょうか?

旦那さんが話を聞いてくれるのなら、ちょっと勇気を出して小さい頃に我慢していた気持ちを話してみてください。
ここでポイントは出来事ではなくて、その時の感情もちゃんと相手に話すことです。

小さい頃に友達と上手くいかずに、その話さえも親に聞いてもらえなかった。

起こった出来事は話せたとしても、その時に感じてた感情を話すことには抵抗が出てくることもあります。
少しずつでもいいので、自分が心の中に閉じ込めた気持ちを話してみてくださいね。

もちろん、そのことについて話しているのは大人になった自分なわけですが、
心の中ではその当時に親に話を聞いてもらえなかったかつての自分が癒されていきます。

そうやって少しずつ抱えてきたものを手放していきましょう。

かさぶたの下で少しずつ傷が癒えていくように、心の傷も癒えていきます。
かさぶたに触れられても痛みを感じなくなり、かさぶたそのものも必要ではなくなっていきます。

 

ここにきて、ようやく「我慢するパターン」を手放す練習をしていきます。

私たちは「怒り」を感じた時に、その感じた「怒り」をそのままに自分の中で抑圧することで我慢します。

我慢するパターンを手放すということは、「怒り」を感じた出来事を別の視点から見ることによって「怒り」の感情ではなくて、別の感情から捉え直すことです。

例えば、高校生になって、新しいクラスメイトと友達になる場面をイメージしてみてください。

自分が仲良くなりたいと思った友達に声をかけても微妙な反応だとネガティヴな気持ちが出てきてしまいますよね。

「私のことが嫌いなのかな?」
「こっちから話しかけているのに、あの態度は何!?」

と思ってしまうかもしれません。

でも、もし、その友達が中学生の頃の友達と上手くいかずに、そのことを気にしていて、
新しく友達を作ることにも不安が出てしまって、微妙な反応になっているのだとしたら、、、。

ちょっと同じ出来事でも感じ方が変わっていきますよね。

 

このように我慢するパターンを手放すことは、
「その出来事をどのように理解するのか?」
自分の視点を変えていくことで、感じ方を変えていくことなんですよね。

説明だけだと、簡単そうに思えますが、実際にやろうとすると難しいことがあります。

なので、小さい頃から抱えていた傷を癒していくことが先に必要なんですよね。

視点を変えるということは、その状況や相手を理解していくこととも言えます。

 

しかし、小さい頃から自分の話を聞いてもらえなかった痛みを抱えたままだと、それがしんどく感じます。

「私は理解してもらえなかった(話を聞いてもらえなかった)のに、なんで私だけが相手のことを理解しないといけないの!?」
そんな気持ちが出てきてしまうからです。

 

> 何となく段々頭では現状を理解できるようになったのですが

とありますが、頭では分かっていても、心の傷が癒されていないと、どうしても傷の痛みが反応してしまいます。
目の前の状況や相手を別の視点から理解しようとする心の余裕が作れないんですよね。

 

心の中にたくさん抱えてしまった気持ちを手放していくことです。

そうしていく中で、過去の傷がズキズキと刺激されることもなく、落ち着いて目の前の出来事に対処していけるようになっていきます。

小さい頃に抱えてしまった感情を向き合うことは、勇気のいることかもしれませんが、少しずつチャレンジされてくださいね。

その勇気の一つ一つが今までの人生のパターンを変えていってくれます。

 

今回はありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

『楽にシンプルに自分らしく生きる』をテーマに、現在抱えている問題や不安に対し、その人の魅力や才能が輝き出せるような提案やサポートを行う。 恋愛やビジネスなどの問題に鋭い心理学的なアプローチだけではなく、リラックスした空間を作り出し、笑いあえる温かく優しいカウンセリングが好評である。