自分が毒だと思ってしまう ~キョーレツな罪悪感には男性の包容力が効く~

恋愛は、自分のセクシャリティを受け入れるプロセスです。

親密感が欲しいのに、相手を遠ざけるような言動を繰り返してしまう。これは、「自分は毒だ」という罪悪感がある時によく見られるパターンですが、特に、女性は、これが激しい自己嫌悪(コンプレックス)と結びつきやすいです。根っこにあるのは、自分のセクシャリティを受け入れられない苦しみなので、異性の包容力に救われます。

こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。

親密感が欲しいのに、相手を遠ざけるような言動を繰り返してしまう。これは、「自分は毒だ」という罪悪感がある時によく見られるパターンですが、特に、女性は、これが激しい自己嫌悪(コンプレックス)と結びつきやすいです。根っこにあるのは、自分のセクシャリティを受け入れられない苦しみなので、異性の包容力に救われます。

恋愛は自分のセクシャリティを受け入れるプロセス

私たちは、男性でも、女性でも、男らしい性質(男性性)と女らしい性質(女性性)の両方を持っています。男性ならば、思春期を境に、男性性が前面に出てきやすくなりますし、女性ならば、女性性がパーソナリティの主役の座につくことが多いです。

これは、人が生殖能力を発揮して子孫を残すためのプロセスとして起きることで、男性だから男性的な性格になるとか、女性だから女性的な性格でなければいけないということではありません。ただ、社会的なバイアスがあって、男性は「男らしくあらねば生きられない」と思い、女性は女性で「女らしくなければ愛されない」という観念に縛られやすいです。また、その観念そのものへの反発から、男性が男性性に反発し、女性が女性であることを損だと感じることもとても多いです。

恋愛は、自分のセクシャリティを受け入れるプロセスです。典型的なヘテロな男女関係を例にとれば、男性は自分の中にある女性性を相手の女性に委ねて「男」の自分を生きようとし、女性は自分の男性性を相手の男性に委ねて「女」を生き、パートナーシップを通して男性性と女性性の両方を生きようとするのです。

ところが、女性が、自分の女性性を嫌っていると、心の中で、男性性は成長しても、女性性が未成熟なまま取り残されてしまいます。恋をして、男性に、自分の男性性を委ねると、自分の中の幼い女性性ばかりを意識するので、心が不安定になりやすいです。

恋愛をするとやたらと依存的になってしまうのは、そんな事情があるのですが、辛いのに「恋愛せずにはいられない」のは、どこかで、そんな自分の女性性を育てたいという思いが働くからかもしれません。

「自分は毒である」というセルフイメージ

心の奥深くに、「自分は毒である」という罪悪感を持っていると、恋をして、「愛し、愛される」親密感が欲しいのに、自ら相手を遠ざけてしまうことがあります。ツンツンするくらいならば、「恥ずかしいのね」と可愛く思えますが、暴力や暴言、借金や浮気など、関係性が大きく揺さぶられ、果たして愛があるのか、判断に迷うこともあるでしょう。

でも、もしも、自分の中に、相手を殺してしまうような「毒」があると思っていたとしたら、愛する人を自分に近づけたくないという気持ちになりますよね。

大好きだからこそ距離を取ろうとする、そんな切ない心理によるものですが、「どうせ私なんて、、、」が口癖で、「私がいない方がうまくいく」という考え方をしがちな人は、もしかしたら、このセルフイメージが強めかもしれません。誤解なのですけれどね。

そこで、反射的に嫌われるようなことをしたり、突き放すような言動で距離をとろうとします。また、これはわかりづらいですけれど、無意識に、相手に怒りや罪悪感、無価値感や無力感を感じさせるような態度をとることで、相手の方が必要以上に感情的になったり、借金やアルコール、浮気などの問題を抱えるような場合もあります。こういうケースでは、表面的には、お相手に問題があって近づけないように見えますが、ダメンズばかりを選んでしまうとしたら、自分の中にも同じ罪悪感を隠し持っていると考えられます。

この「自分は毒である」という罪悪感は、思春期に、セクシャリティが高まることへの違和感から発していると考えられます。特に女性は、小学校中学年以降、胸が膨らみ、生理が始まり、身体が丸くなりますが、そのセクシャルエネルギーを「気持ち悪い」「いいものと思えない」「汚い」と思うと、それを身体の他の部分にも投影して、「鼻が低い」「顔が大きい」などの身体的なコンプレックスを強く意識するようになります。そこで友達と比べて優越感や劣等感を感じては、コンプレックスを隠すために引っ込み思案になる人もいれば、ものすごい頑張り屋さんになる人もいます。

社会的には認められているのに恋愛下手な人は、このコンプレックスを乗り越えたくて頑張ってきた人が多いのですが、自分を「毒」だと思うようなキョーレツな自己嫌悪を隠し持っていると、恋愛シーンで、自分のその部分を隠したいという気持ちとこれを受け止めてもらいたいと言う気持ちの間で激しく葛藤して、「愛されにくい」態度になりやすいです。これがいわゆる「親密感への恐れ」と私たちカウンセラーが呼ぶものなのですが、ただ「頑張る」だけでは解消しづらいことも多いです。

男性の包容力に救われる

この激しい自己嫌悪を伴う罪悪感は、もともとが自分のセックシャリティを「悪いもの」だと思い込んでしまったことが関係しているので、女性ならば、男性に自分のコンプレックスを受け入れてもらえると軽くなることが多いです。

「久しぶりにお父さんとデートしてきたら?」とアドバイスすることがありますが、お父さんとちょっとお酒でも飲みながら恋バナをして、迷宮入りしている自分の恋愛指南をしてもらうことで、これまでと違う関係性を作れることもあります。大人の女性になった自分をそのままに娘として受け入れてもらうことで、コンプレックスがシュッと小さくなり、恋愛対象の男性とも軽やかに向き合えるようになるところを何度も見てきました。

競争せずに、お父さん代わりをやってくれる、安全で信頼できる目上の男性に大事にしてもらえると、安心して女性性を受け入れて表現することを練習できます。イメージワークを使って、男性性に守られる感覚を獲得していくこともできますので、ご関心のある方は、カウンセラーにお問い合わせくださいませ。

(続)

 

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら

1.どうしたら自分のことを好きになれるのだろう?〜自己愛不足がコンプレックス〜
2.自分の気持ちがわからないという不安〜このニセモノ感はどうしたら払拭できる?〜
3.自分が毒だと思ってしまう〜キョーレツな罪悪感には男性性の包容力が効く〜
4.肝心なところでいつも失敗するのはなぜ?〜自己破壊衝動との向き合い方〜

この記事を書いたカウンセラー

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みずがき ひろみ

感情や感覚といった女性性をフルに使い、心のブロックを外すカウンセリングが得意。「目からウロコが何枚も落ちる」と見方が変わることに定評がある。 深層心理に眠る「願い」を掘り起こす「癒し」を通して、人生の豊かさを受け取りたい人の、恋愛、ビジネスでの自己実現をパワフルにサポートしている。