悩みが多すぎてもう何も考えられない

相談者名
ともえ
こんにちは。私は三十二歳独身無職の女です。
四年前にうつ病を患い休職後、三年前に退職し、現在も治療中です。
今年から解離性同一性障害も患っています。

私の母親はアスペルガー症候群で、私が小さい頃から母親自身の話を聞かされ続け、私の話はろくに理解共感されませんでした。
母親が私を叱るときは、「母親自身の怒り」を猛烈に叩きつけられるだけでした。
今は母親が複数病気を患い、同居している私と父親と、訪問ヘルパーさんで介護しています。
昔から両親の夫婦仲は悪いです。だから家庭内の雰囲気も悪いです。兄弟はいません。
そんな中、精神疾患持ちの私が家事と介護をしながら生活するのはきつい。
就労不可能だから一人暮らしもできない。
父親に家事介護を頼ってもイライラしながらやるのでマイナスです。
仮に一人暮らししても、母親がパニックに陥って「帰って来い」という叫びが来るにきまっています。
以前就職していた時に一人暮らしをしていましたが、母親からの絶叫が携帯メールや留守電に来ました。もうあんな目に遭いたくない。

友達もいません。
昔はいましたが、精神を病んで初めて「私は友達にストレス発散の道具として利用されていた」と気づき、今更交流したくありません。
読書や動画視聴等で時間を潰す毎日ですが、特に楽しいと思えません。
昔は貴社のカウンセラーさんと話をしていましたが、もうその方はいらっしゃいません。
今の話し相手は別会社の臨床心理士と医師のみです。でもあまり回復できません。

八方塞がりです。悩みしかありません。死ぬしかないでしょうか。何も考えることができません。

カウンセラー
佐藤まゆみ
初めまして、ともえさん。
今回のご相談の回答をさせていただく、佐藤まゆみと申します。
どうぞ、よろしくお願いします。

ご相談内容を拝見して、胸が詰まりそうになりました。
ともえさんご自身も病気治療中でありながら、家事とお母さんの介護をなさっている生活とのことで、これでは心身ともに余裕が持てなくて当然ですね。

一人っ子なので、他のご兄弟と負担を分け合うことも出来ず、さぞかしお辛いでしょう。

小さい頃からお母さん自身の話を、ともえさんが一身に聞かされ続けてこられたとのこと。
その内容のほとんどは、元々精神的な疾患をお持ちお母さんにとって、辛く苦しいものであったのだろうと拝察します。

言葉の影響力は大きいです。
幼いともえさんの心に、お母さんの悲しみが影を落としてしまいましたね。

そんな中でも、以前はお仕事もなさっていたし、今は家のことも一手に引き受けていらっしゃいます。
大変な頑張り屋さんですね。

なぜ、こんなに頑張ることが出来たんでしょう?

「だって、他にやってくれる人がいないのなら仕方ないでしょう。」
とおっしゃるかもしれません。

確かにそれもありますが、こんなに一所懸命やって来られた一番の原因は、
【お母さんを助けたかった】
からではないでしょうか?

悲しそうなお母さん、苦しそうなお母さん。
子どもの頃から見るたびに、小さな心を痛めてこられたのでしょう。
それはともえさん本来の心根の優しさですね。

けれど、やってもやっても報われていないような気がして、それが悩みの最たる原因のような気がしています。
どうぞ、上手くいかないからといってご自分を責めないでください。

一人暮らしも、されていたことがあるんですね。
お母さんの激しい態度で断念されたようですが、自立して距離を取ろうとしたことも貴重な経験だったと思ってくださいね。

今のともえさんに必要なのは「人とのつながり」そして「自分を表現すること」だと思います。

もちろんつながって欲しいのは、ストレス発散の道具としてともえさんを利用していたような友達ではありません。
安心して話せる人に、自分の思いをもっと語ってもらえたら思います。

“話す”は“放す”なんですよね。
話すことが、がんじがらめになった心の鎖を徐々に解き放ってくれます。

臨床心理士や医師とはまた別に、じっくりと耳を傾けてくれる人の必要性を感じます。

以前には、弊社のカウンセリングをご利用くださっていたとのこと。
その時には、多少なりとも安心感を得たり、自分を表現することが出来ていたのではないでしょうか?

カウンセラーの異動に伴い、利用されなくなったようですが、今回こうしてメールでご相談してくださいました。
一歩踏み出されましたね。

当時のカウンセラーとは違っていても、ともえさんのこれまでの努力や頑張りを真摯に聴かせてもらうことは出来ます。

問題を抱えている時、人は孤独の闇で一人ぼっちです。
誰ともつながっていません。

まずはカウンセラーとつながることで、この苦しみに意味を見出すことが出来るなら、きっとこれからの人生の大きな救いとなることでしょう。

考え方の参考になれば幸いです。
ご相談くださってありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1957年生まれのシニア世代。 自身の豊富な人生経験を生かした、自分らしく生きていくためのサポートが好評を得る。 得意ジャンルは、対人関係・自己啓発・恋愛。 “何かを始めるのに遅すぎることはない”の言葉通り、いくつになっても新しい人生を切り開いていけることを、身をもって実践している。