失恋を手放して幸せなパートナーシップを手に入れる(1)~元恋人が振り向くにはあなたの雰囲気の変化が必要~

「手放すともっといいものが入ってくる」とはどういうことなのでしょう

失恋した元恋人と街ですれ違った時、その人があなたに近づいてきてくれたとしたら、それは、あなたの雰囲気が変化した時に起こりえます。そんな自らの変化は「手放す」と「手に入れる」ことができます。今回の連載は失恋に関する執着を手放して幸せなパートナーシップを手に入れるための心理学です。

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例えば、あなたが失恋して元彼とよりを戻したいと願っているとします。

そんなある日、街を歩いていたら、元彼が向こうから歩いてくるのに気がつきました。

ドキドキしながらすれ違った時、元彼があなたに向かって

「久しぶり、元気だった?。これからお茶にでもいかない?」

と言ってくれるとしたらどうでしょう。

こうしたことが起こる時、あなたは「別れた時と雰囲気が変わっている」はず。

つまり、自分の雰囲気が変化するような心理的アプローチをしていくと可能性が広がるんですね。

 

では、自分の雰囲気を変えるにはどうしたら良いのでしょう。

そのために次の視点を持って手放しを進めていきます。

(1)心に余裕・ゆとり・スペースを作ってあげる~

(2)より良い魅力ある自分に変わる成長と学びのチャンスと捉える

(3)自己価値の回復と感謝によるゴールの再設定

この連載では「手放し」を進めていくことで、自分の雰囲気を変えていき、それが幸せのパートナーシップにつながる学びについてお伝えしていきたいと思います。

 

◇執着を手放すともっと良いものが入ってくるとはどういうことか

雰囲気を変えていくために大切なのは「執着を手放す」という視点を学ぶこと。

単に手放すのではありません。

合わせて「手放すともっといいものが入ってくる」という言葉が続きます。

「手放す」と「手に入れる」ことになるのです。

執着とは、何かや誰かにしがみついてしまうこと。

こうした時は、しがみついている何かや誰か(今回の場合は元彼)以外のものは目に入らない、とても不自由で選択肢がない状態になっています。

それをやめた時とは、心は自由で、選択肢がたくさんある状態になっています。

ですから、ここでの手放すとは「元彼そのもの」というよりも「元彼にしがみついている自分」が「心を不自由にしている状態」を示しています。

元彼への思いを手放すというと、何もかもなくなってしまうような気持ちになるかもしれません。

大切なポイントは「元彼と寄りが戻るかもしれないし、戻らないかもしれない」ということ。

さらに「戻らなくても新しい次の恋愛に役に立つ」ことにつながる話であることを理解しておくこと。

その自由で選択肢がある状態でなら、幸せを選べます。

この心でなら、元彼を、あるいは別の恋愛相手を選んだ時に、幸せを選択していることになるのです。

 

◇久しぶりに会った元彼があなたを避ける理由があるとしたら?

さて、先の例え話に戻りましょう。

パートナーシップは二人の関係性ですから、相手の問題ももちろんありますが、まずは自分がどんな雰囲気を醸し出しているか、という視点で考えてみましょう。

まずは雰囲気の軽さ・明るさ、重さ・暗さ、について考えてみます。

あなたが元彼に執着している時、心は不自由なほど余裕もスペースもありません。

この不自由さや余裕のなさは相手に伝わるものです。

すると、元彼はあなたを見て「重い」と感じてしまいます。

この重さは「君はの気持ちは重いんだ」というような重さだけを表しているわけではありません。

あなたをふった彼は理由はどうあれ(たとえ、あなたに非があったような場合でも)罪悪感を感じています。

すると、その罪悪感をあなたの雰囲気から刺激されてしまうので、彼はあなたを遠ざけたくなるのです。

失恋したあなたにしてみたら明るい雰囲気になれなくて当然です。しかし、この不自由な心のままでは相手に重いと伝わってしまうのですね。

逆に、あなたが執着を手放せていれば、その心の自由さは、元彼とすれ違った時のあなたの顔も雰囲気も重くなりにくく、相手に軽さや明るさが伝わるでしょう。

その雰囲気は、彼の罪悪感を刺激しにくいのです。

すると、彼はあなたに近づきやすくなるのですね。

手放すことはとても難しいことですが「手放して幸せを手に入れたい」と意欲を持つだけでも、手放し始めていることになり、そのエネルギーは雰囲気として出やすくなります。

実際の失恋の場合、そこには単純に雰囲気の変化だけでは済まない様々な要素があって別れているわけですから、それだけで寄りがもどれるほど単純な話ではありませんが、雰囲気の変化はお互いの心の距離を近づけます。

たとえすれ違った時に何も起こらなくても、タイミングが合えば、お互い別れた当時ではできなかった話ができる関係性を作ることができるはずなのです。

執着を手放すことは、あなたの雰囲気を変えることになる。これはあなたが手に入れることができる恩恵の一つなんですね。

次回からは、手放し、その結果、あなたの雰囲気を変えていける具体的なアプローチについてお伝えしていきます。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。