失恋を手放して幸せなパートナーシップを手に入れる(2)~心に余裕・ゆとり・スペースを作ってあげる~

心に余裕、ゆとり、スペースを作るための5つの方法

執着を手放していくと、あなたの雰囲気は変わっていきます。最初のステップは「心に余裕、ゆとり、スペースを作ること」。失恋の時、心はネガティブなもので埋め尽くされていて自由に感じられるスペースを持つことができません。今回は心にスペースを作っていく5つの方法についてお伝えしていきます。

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前回は執着を手放すという視点で、心を自由にすると雰囲気が変わり、元彼との関係が変わることにつながるお話を書かせていただきました。

今回は、あなたの雰囲気を変えるためにとても大切なこと

「あなたの心に余裕、ゆとり、スペースを作ること」

についてお伝えしていきます。

 

◇手放すために「心にスペースを作る」

失恋の時は、たくさんの悲しみ、苦しみ、怒りなどのネガティブな思いが詰まってしまっています。

この状態では、心はネガティブで埋め尽くされていて、ゆとり、余裕がなく自由に感じられるスペースを持つことができません。

心にスペースがないと、いいアイディアも意欲も湧いてきません。

また、助言、提案、方法なども、心にインプットすることができません。

ネガティブなものをを吐き出していくことで、心に少しでもスペースを作ってあげられると、このスペースの中で心は前向きに動く自由さを持つことができます。

具体的には以下のやり方を使ってみましょう。

 

1)泣く

失恋した心はとても悲しみを抱えています。

たまった悲しみを泣いて解放させてあげましょう。

涙には「カタルシス効果」という浄化作用があると言われます。

例えば、泣ける映画を観る。

自分の感情が動くような音楽を聴く。

友達と飲みにいき話を聴いてもらいながら泣いてみる。

自分に合ったやり方で、あなたを泣かせてあげてください。

「涙の分だけ人は美しくなる」という言葉もありますよね。

失恋の時には綺麗事のように感じるものですが、後になってみればこの涙が自分を美しくさせてくれたとわかることもあります。

 

2)怒る

失恋した時は、悲しみや愛情とともに怒りを持っているもの。

そこで、相手に対しての怒りを思い切り感じてみましょう。

と言っても、直接相手にぶつけるのではありません。

心の中で相手への怒りをきちんと感じてあげましょう。

例えば、ノートに恨み辛みを書きまくる。

大きなこえを出せるところ(カラオケボックスとか大自然の中とか)で「バカヤロー!」などと叫んでみる。

私のクライアントさんの中には、大きな河川の堤防に出向いて、川に向かって元彼への恨み辛みを大声で叫んだ人がいました。

こうしたことをする目的は、心に溜まっているネガティブなものを吐き出してすっきりさせるという意味もありますが、最も大切なのは自分の心の中にある怒りの感情を認めてあげるということなのです。

認めてあげられると、受け入れてあげやすくなります。

「こんなにも怒ってたんだね、辛かったね、悲しかったね、私の心」

こんな感じです。

怒りの下には悲しみが隠れていると言われます。

怒っている自分を大切に扱ってあげると、悲しみを感じられることも多いのです。

悲しみを感じたら、やはり、そこで泣いてあげてください。

 

3)話す

「1)泣く」でも書かせていただきましたが、失恋した時の思いは誰かに聴いてもらうのがとても心を楽にします。

友達、家族、知人など、あなたを応援してくれる、幸せを願ってくれる人に胸の内を話しましょう。

誰も話ができる人が見当たらない!と思われた方は、カウンセラーをお試しいただいてもいいかもしれません。

そして、日頃から自分の応援者を見つけようと心がけてみましょう。

すると、どこかのタイミングで「この人がいた!」と見つけることができる場合も多いのです。

見つかったら、その人に話を聴いてもらう機会を作ってもらいましょう。

内容は話せる範囲からで大丈夫。全て話す必要はありません。

可能なら段々と本音を話してみてください。

 

4)集中する、遊ぶ、好きなことをする

失恋の苦しみで心が一杯になっている時には、時間をかせぐ必要があります。

「日にち薬」という言葉がありますが、時間が経てば回復できる部分もあるのですね。

そのためには、気を紛らわすことも方法の一つになります。

仕事や趣味に没頭する。
資格試験や語学の勉強に集中する。
友達と遊び回る、飲み歩く。
好きなことをたくさんやる。

こんな風に、気を紛らわす時間を『期間限定』で作っていきましょう。

『期間限定』とお伝えしているのは、気を紛らわすことばかりやっていると、手放しをするために自分の気持ちを整理し、向き合っていくことも後回しにしてしまい、逆効果になってしまうからです。

 

5)自分を喜ばせてあげることをやる

自分を労う・大切にする意識を持って、楽しいこと、やりたいこと、好きなことをしましょう。

友達を誘った方がやりやすいかもしれません。

その時「これはがんばった私へのご褒美だから」と自分の心に言ってあげながらやるようにしてください。

 

失恋の時は、自分ががんばったとは、なかなか思えないものですが、あなたが自覚できないだけで、必ずあなたはがんばってきています。

自分ではそう思えなくても「ご褒美」と思って、好きなこと、やりたいこと、楽しいことを自分に与えてあげてください。

こうしたやり方を積み重ねていくことで、心はスペース、余裕、ゆとりを少しずつですが、取り戻していけます。

もちろん、感情の波は常に押し寄せてくるのですが、段々と苦しい時間は減っていきます。

心に余裕が作られていけば、あなたの雰囲気は柔らかくなっていきますし、次のステップに進むことができます。

次回は、雰囲気を変えていく、心の内面の変化のための視点についてお伝えしていきます。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。