「羨ましい!」があなたに教えてくれること

令和元年が始まりましたね。

新元号「令和」が発表された4月1日。安倍総理大臣は談話で令和へ込めた思いをこのようにお話されていました。

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厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定致しました。
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これは私の個人的な解釈ですが、「令和」が日本の古典である万葉集から引用されたこと、そして談話での「令和」に込めた思いを聞いて、自分という人間を慈しみ、個性や魅力を輝かせて生きることを大切にする時代になっていくんだなと思いました。

それと同時に、私はカウンセラーという仕事を通して、「一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる」お手伝いがしたいなぁと思いました。

そこで今回は、自分に自信がなく、どう生きたらいいかもわからなかった私が、大好き!と心から思える仕事(カウンセラー)を見つけ、自分らしく生き始めるきっかけとなったお話をさせていただこうと思います。

結論から先にいうと、「羨ましい」という感情が私の人生を変え、私に天職を与えてくれました。

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それはさかのぼること数年前。私が本格的に心理学を学び始めた頃の話です。

私が心理学を学び始めたのは、大きな失恋をしたことがきっかけでした。

でも、もともと心の世界が好きだったこともあり、心理学を学ぶことが楽しくて、次第にカウンセリングサービスのいろんなワークショップに参加するようになりました。

それから半年ぐらい経った頃、私はカウンセリングサービス主催の「嫉妬」がテーマのワークショップに参加しました。

それが、私の人生の転機となりました。

当時の私は、IT系の企業で働く会社員でした。ストリートダンスが趣味で、ダンススクールで毎週ダンスを習っていました。教わっていた女性の先生がダンス界では大御所だったこともあり、私のような一般人のほかに、歌手やモデルの女性もその先生のレッスンを受けにくることがよくありました。

そうすると、レッスンや発表会で何度も一緒に踊ったりするので、徐々に芸能界やファッション業界のお友達も増えていきました。テレビをつけたら友達が出演していたり、ファッション誌を開けば友達がインタビューされていたり。そんなことはよくありました。

なかでも一番印象に残っているのは、代々木体育館で開催された某有名ファッションイベントです。デザイナーとしてランウェイを颯爽と歩き、会場の大画面に映る友達を見て、あまりのすごさに口が開いたことを今でもよく覚えています。

そういう経験ができることは本当にありがたかったのですが、次第に「それに比べて私は…」と、自分と友達を比較して落ち込むことも増えていきました。

今考えると、「贅沢な悩みだな!」と全力でツッコミたいです。(笑)

でも当時はそこに気がつかないぐらい、私のまわりには当たり前にきらびやかな世界で活躍している友達がいたのです。

そんな時に、私はワークショップに参加していました。

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話は先ほどのワークショップの話に戻りますが、そのワークショップでは、テキストの質問に対して書き込む実習があったんですね。

そのテキストにはこう書いてありました。

『あなたはどんな人のことを羨ましいと思いますか?それはなぜ羨ましいのでしょうか。』

私はその質問を見て、さっきの友達のことが頭に浮かびました。そして、何がそんなに羨ましいのだろうと考えてみました。すると、すぐにわかりました。

それは、「好きなことを仕事にして生きていること」でした。

「嫉妬」というは、嫉妬を感じる人が持っているものを自分は持つことができないと感じる時に感じる感情です。ですから、嫉妬を感じる時というのは、嫉妬を感じる人が持っているものや、その人の魅力、その人自身に価値を感じています。

つまり私は、きらびやかな世界で活躍する友達を見て、深層心理ではずっと

「私も好きなことを仕事にして生きたい!(けど私には無理)」

と思っていたということなのです。

そこに気づいたとき、驚きとともにどこか腑に落ちた自分がいました。

確かに当時の私は、仕事にやりがいは感じていましたが、好きなことを仕事にしていたわけではなかったからです。

そこで、「じゃあ私が好きなことってなんだろう?」と考えてみました。

答えは簡単に出ました。

「心理学を使った仕事がしたい!カウンセラーになりたい!」

そこで私は、カウンセラーになろうと決意しました。

そしてその2ヶ月後、カウンセリングサービスの母体である、神戸メンタルサービスのカウンセラー養成スクールに入学しました。

そして今、おかげさまでプロカウンセラーになり、大好きなことを仕事にして生きています。

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私たちは「羨ましさ」を感じることにネガティブなイメージがあると、いろんな理由をつけて羨ましさを感じないように努力をしたりします。

ですが「羨ましさ」とは、心がその人の価値や魅力を感じるからこそ感じる感情であり、価値や魅力を感じるからこそ、それらの要素を求め、欲しいと感じることができます。そして、欲しいと感じるからこそ、欲しいものが私たちの手に入るチャンスを得ることができるのではないでしょうか。

だから今、改めて私からみなさんに質問します。

『あなたはどんな人のことを羨ましいと思いますか?それはなぜ羨ましいのでしょうか。』

もしかすると、その答えの中にあなたの新たな可能性が見つかるかもしれませんよ。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

にしむら みく

コミュニケーションの問題の改善、クライアントが本来持っている才能を引き出すことを得意とする。心理分析や解説など、説明のわかりやすさには定評がある。明るく親しみやすい雰囲気と、論理的な思考をあわせ持つため、幅広い世代(10代〜70代)に支持され、LGBTの方からの相談も多い。