恋人が一度もできず、劣等感と孤独感が強い

相談者名
骨の音
はじめまして。僕は25歳の男性です。
臆病で自虐的な性格と極端に低い運動能力のせいで、
小中学校では激しくいじめられ、高校と大学では常に孤立していました。
家庭では幼少の頃から母親の激しい罵倒
(「死ね」「あんたさえ生まなければ…」などです)を浴び、
今もその頃受けた言葉を、毎日自分に向って呟いてしまいます。

そういった経験からか、どんな人に対しても常に、
「ひどい目に遭わされるのでは」「拒絶されるのでは」という不安が強く、
友人にも家族にも、自分からメールや電話をすることが出来ません。
メールを送った後は、「一体どんな酷い罵声が返ってくるだろう」と
いつも不安で死にたくなってしまいます。

そんな状態が物心付いてからずっと続いているので、
当然かもしれませんが、僕には恋人が一度も出来ませんでした。
何度か人を好きになった事はありますが、上記のような不安の為、
ろくなアプローチもしないまま諦めてきました。
20歳の頃に一度だけ勇気を出して告白してみたところ、
「きもい、うざい」とのお返事を頂いてしまい、
またその後顔を合わせても徹底的に無視されるようになり、
以後益々恋愛に対する恐怖心が強くなってしまいました。
また、実は先日、5年ぶりに好きな女性ができたのですが、
やはり、僕のような人間が、彼女のように優しい人に
好かれる可能性があるとは微塵も思えません。
きっとまた酷い事を言われるのだろう、と落ち込んでしまいます。

「僕など誰にも愛されるはずがないから求めてはいけない」
との思いが強い一方で、
「誰かの愛を受けてみたい」と強く強く願ってしまいます。
その葛藤が、とても苦しいです。
恋人が一度もいないことへの孤独感と劣等感がとても強く、
友人たちや町行く人達が幸せそうにしてるのを見る度に、
「僕は一生こんな風にはなれないんだ」と思い、死にたくなってしまいます。

僕のような人間にも、恋人ができる可能性はあるのでしょうか?
また、一体どうすれば、歪んでしまった性格を修正し、
人への恐怖心と自虐的な心を打ち消せるのでしょうか?
拙い文章と凡庸な悩みで、申し訳ありません。
アドバイス等頂けると幸いです。何卒よろしくおねがいいたします。

カウンセラー
吉原直人
骨の音さん、こんにちは。
吉原と申します。よろしくお願いします。

骨の音さん、
小さい頃のこと。学生のころのこと。
また、女性に対して経験してきたこと。
いろいろと辛かったでしょう。
しんどかっただろうと思います。

それでも、ちゃんと学校を卒業したことは、
すごいことだと思います。
ずっと心の中で怒りや悲しさを感じていただろうと思います。
それに負けずに、頑張ってきたことはすごいことです。

だけど今、骨の音さんは、
いろんな経験や、今までのことで、
将来に希望が持てなくなってしまっている様ですね。

まずは、骨の音さんが今まで感じてきた痛み(感情)を、
癒して行くことだと思います。
人の心は、色んな辛い気持ちを感じると、
「もうこんな思いはしたくない」と頑なになってしまいます。

もう傷つかないようにと、鎧をかぶる様なことでしょうか。
そして、心の中に大きな「恐怖」を抱えてしまいます。

骨の音さんは、色んな気持を一人でずっと抱えてこられたのでしょう?
心の中には、悲しみや寂しさやたくさんたくさんの感情が詰まっています。
そしてその感情が、恐怖や鎧を作ってしまいます。

まず、心の中に溜まっている感情を人に聴いてもらうことです。
そして、その感情を理解してもらい癒していくことから始めてください。
人に聞いてもらったり、理解してもらうことで、
その感情は、少しずつ解放されたり癒されたりしていきます。
その感情が少なくなればなるほど、今の恐怖心は減ってきます。

それから、骨の音さんはもう理解されているように、
根底には、小さい頃のお母さんとの関係が関わっています。

その頃から、いろんな感情を抱えてきましたよね。
子供が一番欲しいものは、お母さんからの愛情です。
だけど、それを感じられなかったり、
また、また大好きなお母さんに罵倒されたりしたら、
本当に傷ついてしまいますよね。

きっとその頃から、骨の音の心の中には、
強い怒りや悲しみや様々な感情が渦巻いていたに違いありません。
苦しかったことだと思います。

そして傷ついた分、
その後の人間関係や、女性に対しての恐怖心が出来たのです。
「僕など誰にも愛されるはずがないから求めてはいけない」
と感じてしまったり。思い込んでしまっても仕方ないかも知れません。

だけど、それはすべて癒していくことが出来ます。
まず第一には、その頃抱えた自分の気持ちを人に解ってもらう事です。
もしかしたら、そんな風に感じる自分がいけないんだと、
心の奥底に、当時の感情を押さえ込んでいるかも知れません。

骨の音さんんが、感じて来た気持ちは何ひとつ間違ってはいません。
そしてそれを感じることも、決していけないことではありません。
人に話してみてください。そして充分理解してもらってください。

そして、心の中で抱えてきた自分自身の気持ちが、
充分に理解されたり、また癒されてから、
その当時のお母さんの感情に目を向けます。

何も感じれないとしたら、
もう一度、自分の気持ちを癒すことに戻ります。

それを何度も何度も繰り返していきます。
お母さんの気持ちが、感情が感じれるまで繰り返します。
少し時間がかかるかも知れませんが、
自分の溜まっている感情が癒されれば、必ず感じれる様になります。

そしてお母さんの感情を感じれることが出来た時、
お母さんの生い立ちや、彼女の痛みが見えてきます。

それから、当時のお母さんのことを「許す」ことに、
チャレンジしていきます。何度も何度も。

骨の音さんが、その当時の感情を癒し、
お母さんのことを感情的に理解し、許せた分だけ、
今の骨の音さんの、感情が癒されていきます。

人に拒絶される「恐怖心」。
「自分が人に愛されるはずが無い」という思い込み。
そのすべてが、癒され変わっていきます。

骨の音さんが、
もう一度自分自身を「愛せる」ようになっていきます。

恐怖心がなくなり、自分が誰かに愛される存在だと感じれる様になったら、
骨の音さんに恋人が出来るようになると思いませんか?

きっと、色んな経験をして誰よりも人の痛みを解る骨の音さんが、
その彼女からしたら、大切な存在になるでしょう。

応援しています。
一人で難しいと感じるならば、いつでもお電話ください。
力になれると思います。

ご相談ありがとうございました。

吉 原 直 人

この記事を書いたカウンセラー

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