どうしてでしょうか?

相談者名
みく
こんにちは。
ワタシは、25歳です。
ワタシには、ずっと前から『空想癖』みたいなものや、自分でも『どうしてこんな気持ちになるんだろう?』というものがあります。
ワタシは精神科に通っています。
(この『空想癖』は自分で名付けたもので、妄想などの病気ではありません。)
1つ目の『空想癖』というのは、一般の人・芸能人など問わず、全ての男性に対して、自分よりずっと年上の男性に対して、
『この人とセックスしてみたい・・・。どんな風なんだろう』
なんて思ってしまうんです。
通っているメンタルクリニックの先生とのセックスを想像したり、定期健診を受けに通っている耳鼻科の先生とのセックスも想像しました。
そして、実際に耳鼻科の先生(47歳、既婚者です)と、二人っきりで2回会い、セックスもしました。
いつの間にかワタシは、その先生の事が好きになっていて、好きだったので、自分からホテルに誘いました。
芸能人とのセックスの想像もします。(異常、でしょうか・・・?)
この『癖』に共通するのは、『自分よりずっと年上の人』を対象にしているという事です。
かけがえのない、素晴らしい彼氏がいます。7歳年上です。
今までの彼氏を振り返っても、ほとんど6歳以上は年上です。
電話カウンセリングをさせていただいた時に、父との関係の事を仰っていましたが、詳しい事は分かりません。
2つ目の『どうしてこんな気持ちになるんだろう?』というのは、
結婚している男性が嫌い(少し憎い)という事です。
18歳の時に知り合い、セックスの気持ちよさを教えてくれたり、悩みがあって相談するとあっという間に解決させてくれたり、ワタシがすごく寂しがり屋だという事を一番分かってくれて、「甘えてこい(^^)」と言ってくれていました。
凄く凄ーく大好きな人でした。

でも、1年くらい前に結婚してしまいました。
家に帰ったら携帯の電源を切るそうです。
『ワタシだけのものだったのに。』という気持ちが強いです。
それから、その人にとって奥さんは、ワタシより魅力的な人だったという事なので『悔しい』という気持ちも強いです。

どうして『結婚している男性(または結婚した男性)を憎む』のでしょうか?
自分でもよく分かりません。

この2つ、よろしくお願いします。

カウンセラー
中原謙一
みくさん、はじめまして

私は、中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。

みくさんは、恋愛や性愛に対して、とても真摯に向き合おうという気持ちが強い方
なのでしょうね。
そして、自分に対して、自分を偽らず、とても正直な方だとも感じます。
それは、沢山あるみくさん魅力の中のいくつかではないかな?と私は感じました。
文章からも、みくさんが魅力的な女性である事が沢山感じられますからね。

ただ、本来みくさんを輝かせる魅力である所がしてストレートに発揮されるよりも
みくさんご自身を前に進ませようとするより、「疑問」という形でブレーキにな
ってしまい、幸せに向かって進もうとするのを止めてしまっている事はない
でしょうか?

みくさんが感じる事の2つ疑問なのですが、この疑問をまず客観的な視点から説明
してみましょう。

【みくさんの感じる疑問点】
1) 自分よりずっと年上の男性に対して、『この人とセックスしてみたい・・・。ど
んな風なんだろう』
と思ってしまう。

2)どうして『結婚している男性(または結婚した男性)を憎む』のか

この二つは、みくさんに限らず、また女性男性に関わらず、他の人でもそう感じる
事があると思うのですよね。

1)の場合。例えば、芸能人でも一般の人でも年の差のあるカップルと言うのは沢
山います。相手に惹かれた理由が「人柄」である場合も多いとは思いますが、大人
である男女がまったく「性愛」抜きで惹かれあったり、結婚を考えたり、と言う事
は無意識のレベルでは少ないのかもしれません。
ましてテレビなどのメディアを通して、大っぴらに「この人としてみたかったから」
などと言わないだけなのかもしれませんからね。

それに、一般的にも、今は女性向けに男性芸能人の写真集が沢山本屋さんに並んで
いますよね。

その中には、上半身を見せて男性の性的なアピールを感じさせるショットのページ
などもあると思います。それは「女性も男性と同じように、男性の性的な部分に魅
力を感じるから」と言う事があるからだと思います。

ただ、どうしても長い文化の影響で、あまり女性が男性と同じように「性的な発言
をする」事を良しとしない風潮がまだまだありますし、「はしたない」と言う言葉
などで抑圧されてしまっている部分もあると思いますから、もしかしたら、他の女
性もそうですが、みくさんも自分が男性に性的な魅力を感じる事を自分でも「良く
ない」と責めてしまっているのではないでしょうか?

それから、人にはそれぞれ「趣向」と言うのがありますよね。「なんとなく好き」
とか「なんとなく好みじゃない」とかそんな風に表現されるような「好み」の事な
のですけれどね。食べ物でも色でも本やドラマでも、いろんなものに「趣向」と言
うのは人それぞれあると思います。

この趣向と言うのは、生まれながらに持っている場合もあるのですが、多くはこれ
までの経験によって、脳で「YES」「NO」と判断を下していると言われている
んですよね。

これは、太古の昔から「危険な食べ物」と「安全な食べ物」を判断するために、生
きる力として脳が持っている機能だとも言われています。

美味しい食べ物を食べたらその食べ物の形や色や場所などを頭で記憶しておいて、
次食べる時の智恵として生かし、食中毒を起こしてしまう危険な食べ物であれば、
それもまた記憶しておいて、次は食べないように分類させる為に脳が記憶し、智恵
として活用されるように、ね。

つまり、人間が生きていくために備わった機能の一つとも言われるもので「趣向」
と言うのは、人間が生きている限り、どんな事にでもあって自然な事だともいえる
のではないでしょうか。

それは食べ物や危険予知に限らず、人に対しての好みでもあると思うんですよね。
同性の友達に対してもそうですが、男性に対しての好みも同じようにあると思いま
す。

例えば、20代の男性と30代の男性、40代の男性では、体格的にも骨格的にも差があ
りますし、声の感じや動作だって違いがあると思います。そして、どうしても経験
値は年齢を重ねるほど良くも悪くも若い男性より年齢が上の男性の方が高いと思い
ます。それが言葉に表れたり、行動や判断に現れたり、好んで行くお店などにも現
れたり、趣味にも現れたりすると思います。つまり、同じ男性でも年齢によって変
化もありますし、その年齢ごとの特徴があるわけです。

みくさんのストレートゾーンといわれるものを、もしかしたら年上の男性が持って
いる事が多かったのかもしれませんね。

そして最初にお付き合いした男性がみくさんより年上の男性で、性的な楽しさを教
えてくれた人であったために

「年上の男性」=「性的な楽しさを教えてくれる人」

と言うように良い記憶として記憶されているのかもしれません。
そのため、その時の記憶が年上の男性や芸能人を見た時に呼び起こされて「この人
だったらどうなんだろう?」「こっちの人はもっと年上だけれど、もっと楽しい事
を知っている人なんじゃないかな?」と判断されているのかもしれませんね。

2)についてですが、もしかしたら1)と絡みあっているのかもしれません。
多くの場合みくさんが魅力を感じる男性というのは、若い男性よりも既婚者である
確率がどうしても高いと思います。みくさんがメールに「ワタシだけのものだった
のに」と書いて下さったように、既婚者の男性であれば、奥さんや家族がいますか
ら「わたしだけのもの」にはなり得ない事は確実なので、「手に入らないもの」と
して、嫌な思いをしてしまうかもしれませんよね。

これが男性とか愛情とかではなく、食べ物で考えてみると分かりやすいかもしれま
せんね。

例えば、今目の前に美味しそうなケーキがあったとします。でもそれは自分のため
に用意されているのではなく、誰か他の人のために用意されているもので、誰かか
ら「これは、あなたのものではないですから、食べてはいけませんよ」などと言わ
れてしまったら、ついつい腹が立ってしまうと思いませんか?

目の前にあっても食べてはいけないものであれば、その食べ物を憎んだり、嫌った
りすれば「食べたい」と言う気持ちが抑え易くなる事が多いんですよね。
その為に、本当は好きだけれど好きだと思っているのが辛いので、憎しみに変えて
自分を抑えているのかもしれません。

そして、メールから拝見すると、みくさんの場合は過去にお付き合いしていた男性
が結婚をしてしまい、とても寂しい思いや傷ついた経験があるご様子なので、その
時の苦しさや淋しさが記憶の中に深く入り込んでしまい。

「結婚している男性」=「寂しい思いをさせられてしまう」

と言うように、連鎖的に感じてしまうのかもしれませんね。

これらの2つの「禁止」が同時にみくさんに働いてしまうので、結婚している男性
に対して強い嫌悪感や憎しみの気持ちが出てきてしまうのかもしれませんよね。

いかがでしょうか?
少しでもみくさんの疑問や、気持ちの整理に対しての答えになっているでしょうか?

でも、もしかしたら疑問が解決しても、みくさんはすっきりしない所はないでしょ
うか?

と言うのは、多くの人が自分に仕掛ける罠の一つなのですが、「疑問」と言う形で
自分をがんじがらめにしてしまって、自分が幸せになるために必要な事に、敢えて
目を向けないようにしてしまっている事が多いんです。

ゴールに向かう為に前に進んで行く必要がある時に、敢えて障害物を自分で作って
自分を前に進ませないようにしてしまうんですよね。みくさんにもそんな所はない
でしょうか?

人は幸せになりたいってみんな思うのですが、幸せになるって、実はみんな怖いん
ですよね。
そして、怖さ(恐れ)と幸せって、実はペアみたいに一緒になってやってくる事が
多いのです。

もしかしたら、みくさんには大きな幸せが今近づいてきているのかもしれません。
その為に「疑問」と言う形でみくさんを恐れでストップさせてしまっているのかも
しれないな、と感じました。

みくさんにも、今ステキな彼がいますよね。みくさんが今持っている沢山の魅力を
怖がらずにどんどん彼に与えて、そして彼からまた幸せを沢山もらって、愛をお互
いに交流させる事を重ねていくと、大きな愛情でいっぱいになり、今までみくさん
の中で大部分を占めてきた苦しみや、悲しい記憶がどんどん小さくなっていくと思
います。

悲しみや苦しみの経験って消えないかもしれませんが、小さくする事はできるんで
すよね。
そしてさらに、悲しみや苦しみの経験を小さくしていく事で、その嫌な経験すら魅
力の1つに変えることもできるんですよ。

そして、その幸せを受け取る権利や資格がみくさんにはあると思いますよ。

みくさん、その幸せに向かってまっすぐ進んでみませんか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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