トラウマ

相談者名
エクストラ
こんにちは。現在大学生ですが、恋愛にトラウマがあり、次の恋愛をしたいと思えなくなっています。それだけならまだいいのですが、道端でカップルを見かけると、付き合っていた当時のことを思いだしてしまい、気持ちが沈むことも時々あるので、つらいです。
元彼女は、僕と付き合っていたことが原因(?)で、ストレス性胃潰瘍と診断され、さらに初期の胃がんにまで進行したので、私のせいだと思っています。完治してから電話で相手の両親から怒鳴られました。同じサークルだったのでサークルの人間関係が原因といわれましたが、原因は私にあると思っています(理由は後述)。
サークルを辞めることを条件に交際の継続を認めてもらいましたが、また、元彼女の胃潰瘍が再発したのです(サークルを辞めても胃潰瘍になった。これが、胃潰瘍や胃がんの根本的な要因が僕だと思う何よりの理由です)。さらに、同時期バセドー病も発症し、元彼女はそれにショックを受け、その衝動で別れを宣告されて現在に至りますが(ここまでにもいろんなことがありましたが、字数の都合で割愛します。全部書ききれないのが残念です)正直、こんなことになるとは思ってもみませんでした。「次がある」「早い段階で別れを告げなかった元カノも悪い」「見方を変える、切り替えも大事」「そもそも相手が悪かった」といった励ましの言葉をくれた友人もいますが、交際して、また同様のトラブルが起こったら嫌だな、交際しても、腹の中では嫌われたりストレス要因になったりするのは辛いな、とどうしても思ってしまいます。
私の周囲にもカップルは何組かおります。そうではなくとも大きな通りを歩いていればカップルは見かけます。彼らを見ると、なぜか相手の両親に怒鳴られたりとか、胃潰瘍になった、胃がんになった、とか言われた時のことを今でも時々(※別れたのは今年の2月です)思い出してしまうのです。
それから、今、私には気になっている人がいて、連絡先も知っているのでコンタクトはとれるのですが、やっぱり相手の方を同じ目に遭わせたら、同様トラブルになったら・・・と考えると何のアプローチも出来ません(相手が年上で社会人ということもありますが)。このことから、自分は次にも進めなくなっているんだとわかりました。どうしたらよいのでしょうか・・・。
カウンセラー
三島桃子
エクストラさん、初めまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

自分のせいで元彼女は病気になってしまったと感じていて、そのため次の恋愛に向かえない、ということですね。

お友達が言ってくれたように、客観視して見れば、二人の問題は二人が持ち寄って起きたことだと思います。エクストラさんもそのことは冷静に考えれば頭ではわかるのだと思います。

でも、感情ですよね。感情が納得しない。「自分のせいだ」という声が、頭の中でこだましているような状態だと思います。

どうして必要以上に自分を責め、トラウマ的になってしまうのか。

実はそこにはシンプルな理由があるんです。

エクストラさん自身が、過去、何かを誰かのせいにしてきたのではないかと思います。

例えば、子どもの時の出来事で、「親のせいで○○になった」と思っていることはないでしょうか?

もしかしたら、表面意識的にはピンとこないかもしれません。男性は特に、自分のネガティブな感情を抑圧し、感じないようにしていることが多いですので。

もしピンとこなければ、理論、として考えてみてくださいね。

自分が、自分に起きたことを誰か(親のことが多い)のせいにしているつまり、(例えば)親が自分に被害を与えた、と思っている

(被害、という言葉がきついように感じるかもしれませんが、あえてわかりやすくするためにこの表現を使っています)

すると…


自分と関わった人に良くないことが起きると、(親が自分に被害を与えたように)自分がその人に被害を与えたように感じてしまう

ということが、人の心には起こります。

これを「投影」といいます。

(「投影」とは自分の内面にあるものが、外側に映し出されて見える、ということです。)

エクストラさんが今抱えている恋愛についてのトラウマを解消するには、自分が過去、誰かのせいで被害を受けた、と感じていることについて、きちんと向き合うという方法が有効です。

子どもの頃は視野が狭いので、見えていないものがたくさんあります。

その狭い視野で、「~のせいだ、自分は被害者だ」と判断しているとしたらどうでしょう。

視野を広げたら、何が見えるでしょう。

もしかしたら、自分を被害者にしなくてもよかったんだ、ということがわかるかもしれません。

それがわかると、元彼女を「被害者」、自分を「加害者」と思わなくてもいいのだということが腑に落ちてくると思います。

元彼女も、エクストラさんも、若くてまだまだ未熟なのです。エクストラさんは自分の未熟さを反省し、自分を成長させていけばいいのです。自分の未熟さはちゃんと認め、引き受けることが大切ですが、彼女の未熟さの分まで背負う必要はありません。

彼女の分まで背負うのは、彼女にとっても良い結果を生みませんしね。

エクストラさんの気持ちが切り替わると、おそらく元彼女にも何かいい変化が起きるはずです。

これは実際にやってみるとわかります。自分が変わると相手が変わる。面白いですよ!

また、これからの恋愛に関しても、普通にやっていけるようになると思います。

『誰かのせいにして自分が被害者だと感じている過去の出来事』と向き合うということは、一人では難しいかと思いますので、カウンセリングのご利用も考えてみてくださいね。

大丈夫、エクストラさんにはこの問題を解決する力があると思いますよ!

ご相談いただきありがとうございました。

三島桃子

この記事を書いたカウンセラー

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