コミットメントフォビアな彼への態度

コミットメントフォビアというのは要するに「結婚恐怖症」と呼ばれるものですよね？
一人の人に決めることが怖かったり、自信が無かったり、という心理現象のことかと思います。

彼がどうしてコミットメントフォビアになってしまったんだろう？というのが一つ目のポイントのような感じですね。
ymdlさんなりに考えたこともあろうかと思いますが、改めて、彼がそうなってしまった心理的な要因をちょっと振りかえってみましょう。
彼は３年前に元妻に浮気されたんですよね。
そのとき彼はあまりのショックで、自殺未遂までするほどだったんですよね・・・。
もし、ymdlさんが自殺未遂をしてしまうとしたら、どれくらいのショックが襲ったときだと思われるでしょうか？
たぶん、浮気・離婚からではなく、自殺未遂するくらいのショック、という風に捉えてみると、彼の受けた心の傷の大きさが分かるかもしれません。

でも、浮気の問題で自殺未遂する人っていないわけじゃないけれど、皆がそうするわけではないですね。
なぜ、彼はそこまで至ってしまったんでしょう・・・？

コミットメントフォビアに限った話ではありませんが、僕達が普通に見えている世界のもう一つ深い心の中にその要因があることってすごく多いんですよね。
彼の場合、その一つは、彼が元妻にそれくらい強い依存心を持っていた、ということ。
「お前がいなきゃ、俺は死んでしまう」という気持ちがとても強く、かつ現実的にあったのかもしれません。
そうすると、彼の中にはとても強い癒着のパターンがあることが想像されるでしょう。
何かに依存しなきゃ生きられない自分を感じたとしたら、そんな自分をすごく嫌い、そうならないようにしようと頑張り始めますね。
しかも、浮気されて、裏切られて、「もう、こんな目にあうのは嫌だ！」と思えば、その環境そのものから逃避したくなるものです。
例えば、愛する人が出来たとしても、気持ちをセーブして、側に置くのはやめよう・・・（側に置いたら依存してしまうし、また浮気されたら、今度は本当に死んでしまいたくなるから）。
そういう気持ちになるのかもしれません。

また、そんなに依存的になってしまう背景には、彼の育ってきた環境に何らかの共依存的な関係が存在していたのかもしれません。
暴力的なお父さんの元ではお母さんと子ども達はすごく癒着するようになります。
そうすると誰かと癒着していないと不安と恐れに苛まれてしまうようになるんですね。

ですから、彼にとってymdlさんにそんな態度を取ってしまう背景には、まだ残る前の結婚生活での痛みだけではなく、育ってきた環境にまで踏み込んで考えてあげることが大切ですね。

>でも、私は今彼のことを諦めたら後悔すると思うんです。
>他の人を好きになれたらとも思いましたが、ダメでした。
>あせってはいけないと思う私と、彼に何もしてあげられないのがもどかしい私がいます。
>私は計画を持ってきっちりとやりたいタイプなので余計にもどかしく感じられます。

この部分でお二人の間に葛藤があるみたいですね。
彼は「結婚が怖いから待って欲しい」という立場。
ymdlさんは「計画通りやりたい」という立場。
たぶん、ここでは常に平行線、もしくはすれ違いしか起きないと思います。

彼と結婚することが大切でしょうか？
それとも自分の主張を通すことが大切でしょうか？
もし、後者であれば、彼を愛するために、後悔しないために、自分のやり方を手放すことができるでしょう。
なぜなら、そこに幸せを見ているymdlさんがいらっしゃるわけですから、彼とのこれからの人生を考えた場合、ここで経過する数年など無いに等しい、と思えますね。

じゃあ、子どもを産みたい、という気持ちはどうするのか、というと、これは年齢的なものもありますし、愛する人の子どもが欲しいというのは自然な欲求ですから、ここは難しい選択になります。
ただ、「自分が子どもが欲しい」のか「彼の子どもを産みたい」のかというのは大きな違いがありますね。
前者ならば本当は彼じゃなくてもいいのかもしれません。
後者ならば彼のことを待つことは苦痛ではなくなるかもしれません。
（だって、結婚しても子どもを作るというのはまたその次の二人でする選択になるわけですからね）

そして、僕のお勧めはこの問題を彼一人の問題として扱わないことです。
パートナーシップでの問題はどちらか一方が悪い、問題、というわけではなくて、お互いに何らかの問題を抱えているといえるんです。
ですから、ymdlさん自身も「なぜ、結婚が怖いんだろう？」と思ってみることも大切なことです。
今、起きている状況が仮に自分も望んでいるとしたら、はてさてどうしてだろう？と思い巡らせて見てください。

そこから、自分自身の結婚への恐れを見つけることもできるかもしれないし、逆に彼への執着が手放せて、すっきり別の人を探せるようになるかもしれません。

ymdlさんがおっしゃる通り、彼を変えることはできませんね。
だから、そこでは自分自身に対して、そして、彼自身に向けてベストを尽くして行くことがとても大切だろうと思います。
それこそ、後悔の無いように、という部分です。
もし、ymdlさんが今別れてしまって後悔するとすれば、それはまだ彼に対して遣り残したことがあるってことですよね。
それが自分のやり方を手放すこと、もう一度彼を選択すること、自分自身の恐れを見ていくこと、なのかな・・・と僕には思えました。

ymdlさんの熱い気持ちが彼の恐れを溶かせますように願ってます。

ありがとうございました。