疲れている片思いの女性をねぎらいたい

相談者名
半熟卵
疲れている人になにかもっとできることは無いだろうかと思い相談させて頂きました。

「おつかれさま」「大丈夫?」「疲れるよね」などの言葉をかけることしかできず、情けない思いです。
何度も使っていると、他の言い方があるんじゃないかと思うのですが、適切な言葉がなかなか思い浮かびません。
疲れている人にどのように声をかければいいでしょうか?
またその人は私の片思いの女性で、悩みや愚痴を誰にも言わず頑張るタイプの人です。そのため、悩みや愚痴があれば言って欲しいと申し出ても聞くことは出来ず、聞き役になることもできません。
カウンセラーの方々のように相手の心や感情を的確に察知し、適切な言葉をかけられたらと思います。
どうすればそうできるでしょうか?

また私の好意はすでに伝えており、その気持には答えられないとの返答ももらっています。
そのため簡単なプレゼントや気分転換にどこかへ行くということも相手を困らせるだけなのでできません。
気持ちを受け取ってもらえなくとも、元気になってもらいたいと思います。
自分の心を手放し、自分の中ではプラスになっても、相手にとっては何もプラスになるようなことはあげられなかったと忸怩たる思いです。
相手を困らせることなく喜んでもらえるようなことは何か私にできますでしょうか?

最後に、その方から言われたことでもありますが「自立していない、子供」というのが私の短所です。そのため何もできないと感じることが多いです。ではできないこと目標にするとすれば「自立し、大人」になるということですが、自立、大人、とはどういうものでしょうか?年齢を重ねても本当の意味で大人という人は少ないのではないかと感じます。
一瞬で相手の心を察知し見極めその心の価値を判断する力をカウンセラーの方々はお持ちだと思います。
それはとても大切な事だと思うのですが、どのようにして身につければいいでしょうか?

長くまとまりのない質問ですみませんが、よろしくお願いします。

カウンセラー
ながのひろみ
半熟卵さん、こんにちは。
担当させていただくながのひろみです。
よろしくお願いいたします。

告白して気持ちを受け取ってもらえていない状況なのに、
好きな人がしんどい思いをしている時に支えになってあげたいという
半熟卵さんは、とても優しい方ですね。
受け取ってもらえないとき、人は傷ついて自分の痛みに入り、
相手から遠ざかろうとするものですが、それでも相手の喜んだ顔を見ることが、
自分の幸せと思える半熟卵さんの愛情に心を打たれました。
そんな半熟卵さんの力になることができれば幸いです。

さて、片思いの女性の方から“自立していない、子供”と言われたと
のことですが、人によって自立の定義は違うので、
半熟卵さんのどういう部分を見てそう言ったのかは、
このメールだけの情報ではわかりかねるところがあります。

一般的に“自立していない”という言葉を使われるのは、
経済的に独り立ちが出来ていないとか、経済的に独り立ちが出来ているけれど
親の庇護の元に生活している場合に使われることが多いようですが。。

その女性の方の場合、悩みや愚痴も言わずに頑張られるタイプなので、
自立の定義とは、弱音を吐かないことや人に頼らないことなのかもしれません。
そうであれば、その方の指す“自立していない”状態とは、
人前で自分の弱いところを見せたり、人に甘えたりすることとも考えられます。

「自立」の反対は、自立していない状態、すなわち「依存」です。

私たちが心理学的に「自立」や「依存」という言葉を用いるとき、
「自立」とは自分一人でやることであり、
「依存」とは誰かを頼ってやることの意味合いで使うことがあります。
“子供”は、親を頼らないと生きていけないので、「依存」側にいます。
相手との関係や事柄によって「自立」モードになったり、
「依存」モードになったりするのが普通ですが、
人によっては、どちらかに偏っていることも多いです。
彼女は、仕事の面では、誰にも頼らず黙々と頑張るので「自立」派だと言えます。

また、「自立」とは与える側であり、「依存」とはもらう側でもあります。

半熟卵さんの場合ですと、疲れている彼女に元気をあげたいとのは、
与えるモードなので、ここでは「自立」の位置にいらっしゃるようです。

半熟卵さんは、ご自分のことを“自立していない、子供”なので、
何もできないと感じていらっしゃるようですが、
言葉をかけてあげるだけでも十分に彼女に与えていますので、
自分は彼女に与えることが出来ている!と自信を持ってくださいね。

言葉をかけて彼女が元気にならないからといって、
決して半熟卵さんが何も出来ていないわけではありません。
元気になるかならないかは彼女側の問題なのですね。
彼女の反応が、たとえ半熟卵さんが期待するような結果でなくても、
自分の出来ていることはどうぞ認めてあげてください。

自分は何も出来ていないと思っていると、もっとやらなきゃとか、
まだまだ足りないという感覚が出てきてしまい、必要以上に頑張ってしまいます。
また、自分ができていることを認めないと、
代わりに誰かが(彼女)認めてくれるまで頑張ってしまいます。
そうなると、“彼女からこんなに頑張っていると思われたい”と
相手から承認をもらおうとする「依存」側に入っていきます。
これが強くなると、相手は奪われる感覚が出てきてうんざりしてきます。

「自立」でも「依存」でも、どちらがいいとか悪いとかではなく、
バランスが大事なんですね。
どちらかに偏ると、生きていく上で支障が出てきて不自由さを感じるものです。

お互いが「自立」できていて、お互いに「依存」もできる状態が理想的です。
私たちの心理学では、これを「相互依存」と言っています。
「相互依存」の状態では、自分が出来ることは自分でやり、
自分で出来ないことは誰かにやってもらうことができます。
あるいは、人に与えることもでき、人から受け取ったりもできるという
持ちつ持たれつの関係を築くことができます。

彼女が楽になったらいいな。。
彼女に元気になってほしいな。。
そんな気持ちで労わりの言葉をかけるというのは本当に素晴らしいことです。
決して気の利いた言葉ではなくても、たくさんの言葉でなくても
心を込めて伝える一言が最も相手の気持ちに届くものです。
毎朝“おはよう!”と挨拶してくれる○○さんのとびきりの笑顔に
今日も1日頑張る気持ちになる人も、どこかの職場ではある話ではないでしょうか。

ところで半熟卵さんは、今元気ですか?
彼女に元気になってもらいたいのなら、半熟卵さんが元気でいることも大切です。
元気な人が声をかけてくれると、元気をもらえる気がするでしょう?

また、疲れていることにはあえて触れずにほっとなごむ話題や楽しい話題を
提供してあげることもひとつの与え方ですし、
なかなか元気になれずに疲れたままの彼女をありのまま受け入れて
暖かく見守ることもまた違った与え方だと思います。

今日は専門用語を使わせていただきましたが、
当社のHPの心理学講座でのワード検索も参考になさってくださいね。
初回無料カウンセリングなどで詳しいお話も聞かせていただければ、
もっとお力になれると思います。

これからの人間関係において、半熟卵さんが素敵な「相互依存」の関係を
築けますように応援しています。

今回のご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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