父の借金について

相談者名
blanc
何年も前から家が抱えている問題についてアドバイスが頂きたくて投稿しました。

うちの父は劣等感からなのか自分の収入以上の生活をしたがる人です。借金してでも自分のことをよく見せたくて女を囲うことも含めて)、そのことで私と兄が小さいときから何回と無く母ともめてきました。祖母が生きていた頃は祖母がお金を工面してくれたり、母が自分の貯金を取り崩して何度も借金をきれいになくしてあげていたのに、全く懲りる様子が無く、ついに先月の家賃を滞納している状態です。

父は以前勤めていた会社からパートで雇われており、自分の年金と母の年金収入を足せば十分暮らしていけるはずなのです。私は一人暮らしで家をすでに出ており、兄が両親と同居なのですが、兄も父同様困った人で、こんなに家計がどん底に落ちている状態を全く理解しようとせず、同居の義務である生活費を削ってでも自分の収入は自分のためだけに使っているような人です。

母も父と兄ががいったい月にいくらの収入を手にしているのか全く把握しておらず(聞いても無視されるから)、我が家の家計は入ってくるお金よりも使うお金の方が圧倒的に多い状態です。先月カードの支払いでお金が無くなったから家賃分のお金を貸してくれと父に頼まれたそうです。母の年金は食費と自分の趣味ですべて消えるので断ったそうですが・・・

先日母から利息を付けて返すから、借金返済分のお金を貸してくれないか、と頼まれました(叔父に断られ、叔母にもすでに借りたらしいです。金額は20万足らずなので充分ではないはずです)。
私はお金を貸すのは物事の何の解決にもならない、その前にもっとすることがあるんじゃないかと何度も母を説得しましたが、母も意固地なところがあり、自分の決めたことが最上主義の人なので、現実はこうだからといくら言っても耳を貸そうとしません。
私は一度父が本当に身ぐるみはがれないと逃げ続けている現状に目を向けないのではないかという気がするのですが、私はどうするべきなのでしょうか?
父と兄を見捨てることに何の抵抗もありませんが、一生懸命まじめに生きている母が不憫でならないのです。私よりいつも兄が優先で、私はいつも聞き分けがいいから我慢ばかり。今回もそうです。物わかりのいい私に甘えているのはわかっているのですが、理不尽だ、という思いが消えないのも事実です。

金銭面で親に頼ることができず、自分で出してきたので貯金は200万ほどしかありません。生命保険にも入っていないので、自分自身が何かあったときには誰にも頼ることができません。一生懸命貯めてきたお金をなぜ遊びほうけている人にあげなければいけないのか(返す、という言葉を私は全く信用していない)と思う気持ちと、冷たい人間なのではないかという罪悪感に駆られてどうしたらいいのかわかりません。

長くなってしまいました。よろしくお願いします。

カウンセラー
田村 厚志
blancさん、こんにちは。

田村といいます。
よろしくお願いします。

ご相談、読ませていただきました。

お母様のこと、ご心配ですね。

やさしいから罪悪感にも駆られるだろうし、「返す」という言葉を信用できず、「つめたいのだろうか」
と悩みもするのでしょう。
ご相談から察する、blancさんの印象は、とてもやさしい人だと僕は感じました。
おそらくそう感じるのは僕だけではないでしょう。
ご安心を。

お金、特に借金問題については、自己破産、個人再生等、さまざまな方法によって解決が可能です。
そちらも同時に調べられてみたら、blancさんのご気分もずいぶんと変わってくるかと思います。

>うちの父は劣等感からなのか自分の収入以上の生活をしたがる人です。
>借金してでも自分のことをよく見せたくて女を囲うことも含めて)、そのことで私と兄が小さいときから何回と
>無く母ともめてきました。祖母が生きていた頃は祖母がお金を工面してくれたり、母が自分の貯金を取り崩して
>何度も借金をきれいになくしてあげていたのに、全く懲りる様子が無く、
>ついに先月の家賃を滞納している状態です。

お父様は、
「どうせ俺はだめなんだ」って感じで生きてらっしゃるのでしょうか?
それとも、
「もうがんばるのはいやだ」と感じてらっしゃるのでしょうか?
いずれにしても、blancさん一人で抱え込める問題ではなさそうに僕は感じます。
もちろん、今まではblancさんが何とかしてあげれるからこそ、何度も借金をきれいに
してあげてこられたのでしょうけれども。。。。

>父は以前勤めていた会社からパートで雇われており、自分の年金と母の年金収入を足せば十分暮らしていける
>はずなのです。私は一人暮らしで家をすでに出ており、兄が両親と同居なのですが、兄も父同様困った人で、
>こんなに家計がどん底に落ちている状態を全く理解しようとせず、同居の義務である生活費を削ってでも自分の
>収入は自分のためだけに使っているような人です。

お兄様とお父様、ダブルパンチなわけですね?

>母も父と兄ががいったい月にいくらの収入を手にしているのか全く把握しておらず(聞いても無視されるから)、
>我が家の家計は入ってくるお金よりも使うお金の方が圧倒的に多い状態です。先月カードの支払いでお金が無く
>なったから家賃分のお金を貸してくれと父に頼まれたそうです。母の年金は食費と自分の趣味ですべて消えるので
>断ったそうですが・・・

お母様がたしかに一番、きつい思いをされているのかもしれませんね。
お母様にとっては、心配な上に不安も重なり、いっぱいいっぱいかもしれませんね。

>先日母から利息を付けて返すから、借金返済分のお金を貸してくれないか、と頼まれました
>(叔父に断られ、叔母にもすでに借りたらしいです。金額は20万足らずなので充分ではないはずです)。
>私はお金を貸すのは物事の何の解決にもならない、その前にもっとすることがあるんじゃないかと
>何度も母を説得しましたが、母も意固地なところがあり、自分の決めたことが最上主義の人なので、
>現実はこうだからといくら言っても耳を貸そうとしません。

この点については、blancさんが「笑ってお金を貸せるかどうか」は大きなポイントに
なるかもしれません。
お金というのは不思議なもので、それひとつであなたの印象をいかようにも変えてしまうことが
あります。
多くの場合、しぶしぶ貸したお金は、借りた方にとって、大きな罪悪感を作る結果になりますし、
笑って明るく貸したお金は、借りた方にとって、恩と感謝を作ります。

blancさんが、お金をかりる側と思って想像してみてください。
「うちもきついんだけど、あなたのためなら。。。」といって貸すお金と、
「あなたに幸せになってほしいから、きついけど、あなたのためなら」といって貸すお金、どちらが
気持ちよく借りれるでしょうか?

ようは、どんな気持ちからblancさんがお母さんにお金を貸すかではないかと思います。

>私は一度父が本当に身ぐるみはがれないと逃げ続けている現状に目を向けないのではないかという気が
>するのですが、私はどうするべきなのでしょうか?

お父様について、blancさんができること、おそらく、blancさんが感じてらっしゃるとおり、
借金を肩代わりしたりなどの方法は、もう手詰まりかもしれません。

僕は、お金は自己を形づくり、表現するツールだと考えています。
使うお金自体は、単なる「物」でしかありえません。
僕たちが、何を考え、何を思ってそのお金を使うのかによって、あなたを、そしてあなたの大切な人も
幸せにする、大きな手段となりえる、と思っています。

リアルの方法を選択するとき、つまり、現実的に何とかしてあげるにしても、blancさんが、
お父様に、何を感じてそれをしてあげるのか、が重要になると思います。

そういう見方をすると、ひょっとすると何か、手詰まりな中にも方法があるかもしれません。

>父と兄を見捨てることに何の抵抗もありませんが、一生懸命まじめに生きている母が不憫でならないのです。
>私よりいつも兄が優先で、私はいつも聞き分けがいいから我慢ばかり。今回もそうです。
>物わかりのいい私に甘えているのはわかっているのですが、理不尽だ、という思いが消えないのも事実です。
>金銭面で親に頼ることができず、自分で出してきたので貯金は200万ほどしかありません。
>生命保険にも入っていないので、自分自身が何かあったときには誰にも頼ることができません。
>一生懸命貯めてきたお金をなぜ遊びほうけている人にあげなければいけないのか(返す、という言葉を私は全く
>信用していない)と思う気持ちと、冷たい人間なのではないかという罪悪感に駆られてどうしたら
>いいのかわかりません。

今回のご相談で、この部分がblancさんにとって、もっとも重要なのではないか、と僕は感じました。

我慢ばかり強いられた、と感じても、一生懸命まじめに生きているお母様を不憫だと感じる
blancさんを、いったいだれが冷たい人と言うのでしょう?

金銭面の助けがどこにも無いと感じていらっしゃるのであれば、それは不安でしょうし、先行きに
対して焦りを感じたりすることだってあるかもしれません。
それは、人間としてあたりまえで、不安に思ったりあせったりするのはblancさんだけではなく、
みんな同じでしょう。

お母様にとっては、お父様とお兄様を見捨てることはどんなことがあってもできないのかもしれません。
ほとんどの場合、親にとって、子供にお金の無心を頼むというのは、罪悪感を形成する以外のなにものも
生み出しませんから、お母様も、よほどのことだろうとは、容易に察せられます。
それが、お母様なりの愛情なのかもしれません。
blancさんにとっては、そんなお母様をみれば、胸が痛くなってなにも言えなくなる、なんてことも
あるかもしれません。

しかし、blancさんが大切にしてきた財産を、信用できない、と感じる人に貸せないのも、ごく自然な感情
だと思います。
本当につらいところですね。

ただ、ご相談を拝見して感じるのは、
「なにかが足りない」
という感じでしょうか。

blancさんも含めて、ご家族全員がこの、「足りない」という感情を共有してらっしゃるような。。。
その、「足りない」の中に、問題を解くかぎが隠されているような気がします。

一度、考えてみてもいいかもしれません。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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