愛しているから態度でも示す

昨日のこと。学童保育に預けている小学一年生の娘を迎えに行くと
なんだか涙をためながら、プンプンしながら、ダッシュで車に走っていきます。
何があったんだ・・・そう思いながら、スンスン泣いている娘を乗せて
おうちに帰ります。

スーパーの袋をおいて、最初に(家事は後で)ぎゅーってしてあげようと思い
娘がランドセルを置くのを待ちます。
私が待っているのを見ると、こらえていた涙をこぼしながら抱きついてきてくれる。
なんか悲しかったかな。
なんか甘えたかったかな。
なんてかわいいんだろ。
そう思いながらただ一緒にぎゅーってしていると
「おなかすいた」って恥ずかしそうに笑ってくれました。
落ち着いてよかった。

娘が、3.4歳のころにもこんなことがありました。
「お母さん、きいて」
と言ってきます。
わたしは家事をしながら顔を向けます。
「なあに?」って。
でもお話ししない。
そのまま手を動かしつつ待っていてもやっぱりお話ししない。
そしていうんです。
「ちゃんとこっち見て」って。

「・・・・・・」わたしは片づけてしまいたい家事があるっていう頭で、
だけど娘がそういうならと思って手を止めました。

耳で聞くだけじゃ、聞いてもらったって思えないんだ。
そう思ったのをよく覚えています。
ちゃんと娘に向き合って、目を見て、手を取って
「なあに?」っていうと
今度はお話ししてくれます。
「あのさ、うんとさ・・・」って。

今思い出してもかわいいなぁと思います。

ちゃんと目を見て、ほかのことをしながらじゃなくて、考えながらじゃなくて
わたしに注目してって娘が求めていたんだなぁって思います。

私たちはいつでも誰かに愛されたいし、愛したいって思っています。

でもそれをどれくらい表現できているかなぁと思うと
けっこう難しいものがありますよね。
どうしても、ついでにしちゃったりする。こっちの都合を振りかざしたりしてしまう。
でも、ちょっと、ほかのことを全部おいて、注目してあげると満たされるみたいです。

愛を感じられるのは、主に、聞いてもらうこと、見てもらうこと、触れてもらうことだといわれています。
だけど、愛を伝えようとするときに、意外と、「伝えよう」ってしてしまいがち。
言おう言おう、わかってもらおうってしてしまうんですよね。

それだと伝わりにくいかもしれません。
わかってもらいたい伝えたいが優先されてしまって、「あなたを大切に思っているよ」っていう気持ちから
離れてしまうことがあるからです。
伝えたいのは私。大切なのも私。
だけどもっと大切なのは、それが伝わることです。
だとしたら本当にしてあげらられるといいのは、聞いてあげることや見てあげること、触れてあげること。
言葉だけじゃなくて行動で、相手が、聞いてもらえた見てもらえた、触れてくれているって感じて
それが愛されている安心として、五感全部で伝わるように。

そんな風にしてどれくらい大切に思っているっていうことを行動に表わしてあげられるかなって考えます。
そうしてあげられる時間を少しでもとってあげたいって思います。

どこかで忙しさに追われて、それをしなくてもわかってよって言いたくなる。そんな時いっぱいあるんです。
それをするよりも言葉で説明して済ませようとしてしまったり。

でもそれってわたしのわかってもらいたいというニーズを満たすためのコントロールで
相手にとってうれしいことではないんです。
結果、お互いに不満が残ることにもなります。

ことばも大切なんだけど。
ちょっと大切にしたい人に集中してあげる。ほかのことをやめてただ集中してあげる。
短くてもそんな時間があれば、お互いに満たされるっていう感覚を得られます。

わたしは働くお母さんだし、女性として、母として、カウンセラーとして、やることやりたいことが
けっこうあるんです。一番忙しいのはお母さんとしてのわたし。

子供に構ってばかりはいられず、家の中のことや手続きごと行事ごと本当にたくさんやることがあります。
子供もどこかでわかっているから、「それが終わったらでいいからお耳くりくりして」なんて
わたしの都合を優先したり配慮してくれる。そんな優しさに心があったかくなる時と
んーーー、自分でやってーーーって思ってしまうときとあるものです。
だから、できるときにはほんのちょっとでも、全部横に置いて、
ただ娘と向き合ってあげる時間を持ちたいなって思います。
大切な人を大切にする時間を持ちたいから。

してあげられると私も満たされるし、してもらえた子供も満たされて
またお互いにがんばって自分でできること自分の出来おることに向き合って行けるような気がします。

時間の長さで計ると、どうしても足りないような気がすることも
質の高さでカバーしてあげられます。
忙しいお母さんだけど、ほんのちょっとだって、全面的に自分に集中してくれる時がある
そう子供が信頼できたら、きっといろんなことに自信持っていけるかもしれません。
それは母も子もおんなじかな、と思います。

パートナーにしても仲間にしても家族にしても、そんな『ちょっと集中した、私だけを見てくれている時間』
があればみんなもうちょっと幸せな気持ちになれる。

そうなれたらいいな、の思いを持っていようと思います。
愛しているから。愛しているって態度で示していけますように。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

眞田 遊子

問題を引き起こす感情にフォーカスすることが得意。
対人関係、パートナーシップ、自己実現など、さまざまな問題と向き合い、その人自身が抵抗を超え、自己を本質的にいかすためのサポートを行う。
「人が人を癒す」をモットーに、心に寄り添うハートフルなカウンセリングを提供している。